帰還
思ったより少ないかもしれません
8人の男女が森から出てきた
死神「やっと森を抜けた〜!」
フラフラになりながら出てきた。
他のメンバーもぐったりとしている
闇「まさか3日間迷い続けるとはな。完全に計算外だ。」
火龍「まぁ途中で、イノシシに似ている終わり神に、追いかけられたりしたからなぁ。こんなに時間がかかったの。」
色々な荷物があり、逃げるしかできなかったようだ
尾黒「木と木の間に魔力で作った糸を引いて何とか足止めできたでござるが、追いかけられたせいでさらに迷ってしまったでござるからなぁ。」
その時の様子を思い出しているみたいだ
尾白「何とかその後、最初に終わり神と戦ったあたりまで来て、帰り道がやっと分かったでござるな。」
闇「荷物を引きながら逃げるのは、今後勘弁願いたい。というかお前らちょっとは持てよ。」
疲れた表情で荷物を引っ張っている
全員の目が明後日の方向に向いた
闇「お前らなぁ〜。」
シルバー「…ふと思ったんニャが。尾白か尾黒に空を飛んでどこにいるのか、見てもらえばよかったんじゃないかニャ?」
全員の目が点になった
他「…」
死神「さぁ行くか!」
他「そうだな!」
聞かなかったことにしたようだ
一同は街へとまた歩みを進めた。戦利品の終わり神を持って
ギルドにて
死神「ふぅー やっと着いた。」
ギルド長「おお!帰ったかおまえら!全員無事か?終わり神はどうなった?」
矢継ぎ早に質問をしてくる
死神「落ち着け、ギルド長。仲間は全員無事、終わり神はこの通り倒して、運んできたぜ。」
ドヤ顔言っている
闇「運んだのは、ほとんど俺だがな。」
死神をジト目で睨んでいる
ギルド長「まぁどちらでもいいわ。とにかく無事に倒せてよかった!それにしても、やはり二体いたのか。」
笑顔から一転、今度は難しい顔になった
死神「それに関して報告がある。どこか人のいないところで話せないか?」
小声でギルド長に聞く
ギルド長「分かった。応接室を用意しよう。どうやって倒したのかも、気になるしな。」
ギルドの中に入っていった
死神「ああ、そうだ。闇以外は解散でいいぞ。闇にはギルドの中に終わり神を、運んでもらわなきゃならないが。それ以外は特に今用事はないからな。」
他「分かった。」
頷いて帰っていった
闇「で、これはどこに運べばいいんだ?この大きさじゃ、入らないだろ?」
終わり神を見ながら死神に問いかける
死神「…んー、そうだな。ギルドの裏手に解体場があったはずだから、そこに持っていっといてくれ。」
闇「分かった。」
そのまま終わり神を持って、ギルドの裏手に行った
受付嬢「死神様、ギルド長が準備ができたそうなので、応接室の方まで案内いたします。」
死神「分かりました。」
そのまま受付嬢の後についていった
応接室にて
ギルド長「それで一体何があったんだ?」
死神にそう問いかける
死神「ふぇはぁほぉはぁりゅがぁむゅがぁ」
むっちゃお菓子を食べながら話している
ギルド長「ええい!食べながら話すな!食べながら!ちゃんと飲み込んでからにしろ。何言っているのか分からんし。だいいち、喉を詰まらずぞ!」
以外と優しいギルド長であった
死神「もぐもぐ、ゴクン。ふぅーそれにしても以外に優しいなギルド長。喉を詰まらせないかの心配をしてくれるなんて。」
おちゃらけた様子でそう答える
ギルド長「うるさい!いいから話せ何があったのか!」
若干耳が赤くなっている
死神「はいはい、おっさんの恥ずかしがる姿なんかこれっぽっちも需要ないもんな。分かったよそんな睨むな。ちゃんと話す。…」
その後終わり神を倒すところまで話を進めた
死神「…そんで、俺が鬼殺滅却で倒した。」
鬼気一刀流奥義
鬼殺滅却
闘気と呼ばれる力と鬼の剣技を組み合わせた鬼気一刀流の奥義。鬼人族が生み出し鬼人族にしか伝えられてこなかった。その他にも色々一刀流の技はある
闘気
体の中にある魔力とは別の力、鬼人族が生み出し鬼人族にしか伝えられてこなかった。体にも武器にも纏わせることが可能
ギルド長「ふーむ、本来滅多に現れることのない終わり神が二体も。しかも片方は能力を考えると
大型級になるな。」
難しい顔をしながら資料をまとめていく
死神「本当にきつかったんだからな。報酬はその分足してくれよ。」
手に輪っかを作ってお金の形にしている
ギルド長「分かった。お菓子でいいな。」
死神「んなわけねーだろ!ちゃんとしたのを頼む!」
鋭いツッコミをする
ギルド長「それにしてもなぜわざわざ表に来たんだ?即座に裏手に行けばあれほど騒がれることはなかっただろう?」
ツッコミを無視して尋ねる
死神「いや頼むぞ本当に、こっちだって生活がかかっているからな。」
ギルド長「分かっている。ちゃんと用意する。」
死神「本当か?まぁいい。それで表にわざわざ来たのは、かなりヤバイ奴が森にいるって、かなり噂になってたからな。ここらで脅威は去ったて見せたかったんだ。俺たちが倒したって宣伝にもなるからな。」
考え無しではなかったようだ
ギルド長「なるほどな。それにしてもまた中型級か。」
気になることを呟いた
死神「また?」
ギルド長「ああ。どうも隣街の近辺にも終わり神の中型級が、出たらしくてな。すぐに近くにいたパーティー何組かが討伐したみたいなんだが。やはり最近多くなっている終わり神の数が。」
死神「何かが起こる前触れか?」
めんどくさそうな顔をしている
ギルド長「分からん。だが王達が動く可能性があるとも聞く。」
死神「彼らが!?」
王
この世界に存在する神以上の生命体基本的に終わり神 王級とほぼ同じぐらいの力を持つと言われる
その数だけ世界は分けられている
死神「彼らが動けば世界がかなり変わるぞ!」
物理的に変わりかねない
ギルド長「あくまで噂だ。噂。」
なだめるかのように落ち着かせた
死神「だといいが。まぁとにかく報告は終わったから帰らせてもらう。」
ギルド長「分かった。報酬は振り込んでおく。」
死神「んー、じゃあな。」
そのままドアを閉めて出ていった
ギルド長「これから大変なことになりそうだ。」
この呟きを聞いたものはいなかった
街の通りにて
死神〔中型級に大型級の終わり神。そして王達か。…まぁ今日は帰って寝るかな。〕
死神「あ、そういえば闇忘れてた。…まぁいっか」
そのまま帰っていった
解体場にて
闇「何で俺一人で解体作業してるんだ?」
解体作業員「喋ってないで手を動かせ!」
闇「ウィッス!〔後で叩き潰してやる死神の野郎!〕」
その後帰れたのはすっかり暗くなってからであった。
なぜ一応人である死神は鬼の技術を使えたのかはまだ分からないらしい