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死神伝記  作者: 1128
第1章 終わり神
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抗うもの

楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。

死神達は小鬼達に連れられて村長の家にお邪魔していた。そこで、彼らが今どういった状況なのか知った。

その状況を聞いた死神は彼らにこう問いかけた

そのままでいいのか?悔しくはないのか?と

彼ら小鬼達の意見は一致していた 悔しくないはずがない!自らの手で何とかしたいと

その答えを聞いた死神は小鬼達を鍛える提案を小鬼達にした。


死神「分かった。お前さん達を鍛えよう。俺たちに出来る範囲でな。」

小鬼達の答えを聞いてそう答える


偉一郎「願ってもない提案ですが。何故そこまでしてくださるので?」

普通なら自分達の技術などは秘密にしようとするはず。それなのに、戦うすべを報酬があることが条件にとはいえ、教えようとするのはおかしい。

何か裏があると勘ぐっても仕方がないことだ


死神「別に何かしら企んでるわけじゃない。この提案は俺達のためでもあるんだ。」


偉一郎「あなた方のため?」

一見小鬼達にしか得がないような話だが死神達に何の得があるのだろう。村長はそう疑問に思った。


死神「そうだ。まず一つ目としては、こちらも仲間を危険な目に合わせたくないというのがある。

もちろん討伐依頼の中にも、群れを倒すという依頼もないことはない。しかし、今回は小鬼族を守りながらの防衛戦だ。本来なら軍隊が動いて戦うレベルだ。そんな依頼に仲間を出したくないというのが一つ。

二つ目としては、もらえるかどうか分からん報酬より確実に払える報酬の方がいいというのがある。防衛戦の報酬より稽古の報酬の方が断然安いからな。

理由としては、まぁそんなものかな。」


小鬼達「…」

小鬼族達は彼の話を聞いて彼を信じ強くなると誓った。


死神「さて、とりあえず移動するか。ほらお前らも行くぞ。」

仲間を促し移動しようと立った。


偉一郎「移動でっか?ああ早速特訓を行うんですな。外に訓練所があるのでそっちに案内しやす。」


死神「いや、まず前の戦いで傷ついたという奴らの場所に案内してくれないか。」

訓練所に案内しようとする村長を止め、前の戦いで傷ついた者たちのところに案内してもらう




偉一郎「一応ここになりやすが。一体なにをするんで?」

死神達は治療室のようなところに来た。特に汚れてはおらず綺麗な場所だ。だがそこには傷ついて苦しんでいるもの達が多くいた。

それは、前の戦いがいかに激しかったかを物語っているようだ。


火龍「こいつはひどいな。ちゃんと手当はされてるが、それだけだ。」

手当て自体は全員にされてはいるが、高価な薬や魔術を使わなくてはいけないものもいる。


偉一郎「手当てはしたんですが。それだけではどうしようもないものも数多く我々の手では、これが限界です。」


死神「ふむ、シー何とかできるか?」

死神はシーの方を見る


シー「にゃ〜。まぁやってみるにゃ!術式展開、

魔法陣構成、対象指定、再生陣発動にゃ!」

シーの手のひらから魔法陣が描かれたかと思うと次に怪我をしているもの達の下に魔法陣が同じように描かれた。

するとみるみる傷が治っていき、しばらくすると次々に目を覚まし始めた。


偉一郎「これは!こんなことが!全員の傷が治っている。」

偉一郎は驚きながら涙を流していた。


本来なら生きていくのすら危ういもの達もいたのだ。それをそのもの達も含めて全員の傷を治してしまったのだ。そのような事態に驚くなという方が無理だ。


シー「出来たにゃ!」

ドヤ顔をしてくる


死神「おお。すげー。本当に治ってる。」

やれと言った本人が驚いてる


闇「予想してなかったんかい。」

呆れた視線を死神に向ける


シー「まー。適当にやったからにゃんね!驚くのも無理ないにゃん!」

適当とは言ってもその魔術の完成度、正確性は並の術者を軽く超えている


闇「適当にやったのかよ!、というか適当にやって何とかなるもんなのか?」


シー「まぁ、人間頑張れば何とかなるもんにゃ。」

完全に開き直っている。まぁ全員治っているので構わないが。


闇「いやお前、猫又だろうが。」

闇のツッコミが次々炸裂する。


偉一郎「兎にも角にも。まずは助けていただきありがとうございます!」


死神「礼を言うのはまだ早いぞ。」

真面目なトーンで喋り始めた。


偉一郎「たしかにそうですね。」


死神「まだ豚人族の問題が解決したわけじゃないからな。こっからだぞきついのは、気を引き締めていけよ。俺たちも出来る限りのことはするが戦うのは基本あんたらだ。」

たしかに傷ついていたもの達を癒しただけだ。これで小型級の豚人族に勝てるわけではない


偉一郎「もちろんです。」

小鬼族達もそれは分かっているのか、覚悟を決めた目をしている。


死神「よし、村長。とりあえず村人を警備をしているもの以外、女性男性子供関係なく集めてくれ。これからの方針を伝える。」


偉一郎「分かりました。」

偉一郎はそう言うと走り去っていった。村の存亡を賭けた話になるからすぐに集まるだろう。


死神「お前らには先に話しておこうか。これからのことを。」

そう言うと死神は仲間にこれからのことを話し始めた。


数十分後


偉一郎「集め 終わり ました。」

かなり息を切らしている。それほど急いで集めたようだ。


死神「ありがとう。村長。さてとりあえず始めましてだな。ギルドから依頼を受けてやってきたものだ。」

さっきまで騒がしかった小鬼達が死神の声を聞いて静かになった


死神「だが、正直な話俺たちだけではおそらく無理だ。豚人族といえど数が多ければそれなりの脅威になるからだ。俺だって負ける可能性がある戦いには挑みたくない。だからこの依頼は破棄させてもらう。」

死神の答えを聞いて静かだった小鬼達がまた騒ぎ始めた。


小鬼「じゃあ俺たちは助けてもらえないと言うことか!」

小鬼達は次第に恐慌状態に陥り始めた


死神「だと言うなら、自分達でどうにかすればいい。」


小鬼「簡単に言うがな。それをしようとして死にかけたものや死んだものがいるのだぞ!それなのにどうしろと言うのだよ!みんなあんたみたいに強いわけじゃないんだぞ!」

あちこちから絶望感が広がり始めている。


死神「…あんたは俺が強いと言った、だけどな俺も初めから強かったわけじゃない。始めはそれこそあんたらぐらい弱かった。いや、それ以下だったと言われても否定はできない。」

恐慌状態だった小鬼達がまた静かになり始めた。

死神の話が半ば信じられないからだろう。


死神「本当だぜ。あの頃は超小型級にもびびってた。だがな、だからどうしたというのだ。弱かろうが、強かろうがそいつにとって高い壁は必ず現れる。生きていくうちに何度もな。あんたらもそれを経験しているはずだ。それをあんたらは一回で通り抜けたか?違うはずだ何度も何度も壁にぶつかって、その度に誰かに助けられながらそれを超えたはずだろう?今度も同じだ壁を越える手伝いなら俺たちがやってやる!

さあ、どうする?このまま素直に諦め、死を待つか。それとも諦めずに抗うか、選択自由だ。」

小鬼達は静まり返っている。みんな考えているようだ。これからどうするのかを。


陽奈「みんな戦おうよ!このまま待ってても有るのは死だよ!だったらせめて戦おうよ!必死に抗おうよ。たとえその先に死が待っていたとしても。でなければ先に逝った人たちに申し訳ないじゃない。」


陽奈の言葉を聞いて一人の小鬼が言った。

小鬼「…そうだな。せめて抗おう。せめて戦って死のう!」


小鬼「そうだ!戦おう!」

他の小鬼達『そうだ!』

するとあちこちから賛同の声が聞こえてくる。

彼らの覚悟は決まったようだ。


陽奈「お願いします。私達を強くしてください!」

陽奈は死神のほうに振り向いて頭を下げる


死神「よし、じゃ早速準備に取り掛かるぞ。」


小鬼達『はい!』

小鬼達の声が揃った。彼らなら何とか生き残れそうだと死神は思った。


小黒「我々は完全に空気でござるな。」


火龍「だな。」

一部話に入れていないものもいたが、とにかく小鬼達の改造は今始まった。

この後どうなるのか。正直何も考えてません!

マジでどうしよう

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