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〜異世界卓球〜 混沌の章   作者: 不滅のピン太郎
第1章 開幕!異世界卓球バトル!?
3/84

第2部 悪魔のプレイヤー

「ユキムラサツキ!俺と決闘しろ!」


そこにいたのは銀髪の少年。いや少年といっても僕と同じくらいか……。

でも、角とか翼が生えてるし、アレって逸話とかの悪魔なのかなぁ。

「あ、あの……異世界の方でしょうか…?」

「フッ、察しがいいなユキムラサツキ……」

いや、銀髪の日本人なんてそうそういないかと…。

「で、決闘ですけどやめておいた方がいいですよ」

と、言うと悪魔の少年は頭の数字を指した

「ほう、コイツを見ても…か?」

「レート2000!?」

「その目に狂いは無いようだなユキムラサツキ」

レート2000は相当なプレイヤーだ。

試合の結果によって変動するが一勝につき5〜10レートが上がるとすると恐らくほとんど負けていないであろう。

「悪魔なんですよね? 」

失礼かもしれないが一応聞いておく。

「フフッ、その通りだ。紹介が遅れたなユキムラサツキ!俺はエリート級の悪魔!アスタロト様だ」


自分に様とつけるあたり相当自身があるんだろう。

というか悪魔だったんだ…。

とはいえ、悪魔だとしたら僕の魂を魔界とか冥界に持っていかれるのかもしれない。

だとしたら大変だ。

「あの……」

「そろそろ決闘を始めよう!遅くては魔王様に申し訳ないからな」

この悪魔、決闘を辞めてくれる気配は無いな。

「分かりました、その代わり僕が勝ったら魔界にとっとと帰ってください!」




サツキvsアスタロト

11点マッチ

2セット先取

サーブ2球交代

このルールは元々の卓球ルールに加え、

ITA(異世界卓球アソシエイション)

のルールに則って行います。


「なんで、アソシエイションだけ英語なんだろ」


試合が始まった。


サーブ権は僕に与えられた。

あえてレシーブにしてもよかったかもだけど、あの悪魔、何してくるか分かんないからなぁ。


僕は高くトスを上げ、ラケットを横に構えフォア面でボールを切った。

これはフォアサーブの中でも僕の知ってるサーブの中でも1番メジャーで1番使われてると思う。

僕がかけたのは下回転。とりあえずバックに出して相手のツッツキを誘いドライブで反撃しよう。


しかし、あの少年は回りこみフォアドライブをかけた。相手もドライブマンか。


お互いに強打のラリーが続くが、圧倒的に押されていた。

「人間とはこの程度か?ユキムラサツキ?」

「フルネームで呼ぶのは辛くないですかね?」

4 ー 8

僕がサーブ権を持っているが相手に4点差もつけられている。

もう、駄目かもしれない。

「フッ、これで終わりだぁ!」

パチィン!

まさに相手の戦法は悪魔の如く容赦なく攻め入る戦法だった。


アスタロト

1ゲーム獲得!


「はぁはぁ……」

「もう終わりか?ユキムラサツキ?」

「まだ、です……」


2ゲーム目開始


アスタロトのサーブから圧倒され、着々と点数を稼がれた。

しかし、僕も恐らく弱点であるミドルを狙い強打のラリーを仕掛ける。

8 ー 10

サーブ権は僕だ。


「どうした?降参か?ユキムラサツキ」

「こんなところで諦めてられっかよぉ!」

「……!?」







8 ー 10

魔王様の命令とはいえ、このような人間をあの大会に出してよいのだろうか。

俺は試合中に何度もこの事が引っかかっていた。

人間は弱い。臆病で愚かで傲慢で怠惰で。

何の取り柄のない種族。そう教えられていた。

悪魔こそトップだと。

しかし、俺の支える魔王様は悪魔も人間も平等だと言っていた。

魔王様は人間が好きなのか?いや、好きとは何だ?

勝利だけを教えられてきたエリートの俺には分からん。


あと1点。だがあのユキムラサツキ、身の内に強大なパワーが秘められているに違いない。

正直、人間を認めたくはないがラリー中に感じた、奴の本気はそんなものではないと。


「こんなところで諦めてられっかよぉ!」

一瞬だがコイツの眼が赤く光った。

なんだ、あれは。

まさか!?


「おいおい悪魔さんよぉ。散々、打ち込んできてその程度か?」

明らかに話し方や性格が違う。

8 ー 10(エイトテン)があるから卓球は面白いんだよ!」

魔王様はこれを狙っていたのか?!

恐らくだが奴は



二重人格だ!



魔王の部屋


「どうも!諸悪の根源魔王でぇす!」

今回はみんなの知らない単語を解説するよ!

ITA

「異世界卓球アソシエイションの略。アソシエイションが英語なのは私が英語の方がかっこいいって提案したからですw」


異世界卓球はエルフやドワーフ族のような魔法種族やオークやゴブリンのような脳筋種族も安心して楽しめる卓球を目指しております。

「まず、ラケットに当ててもいいのは一回だけ。それ以外なら何回でもいいよ。ただしラケットを持っている手体は対象外だよ。つまり打った球に魔法を当ててもいいんだ。他にも魔法でボールの軌道を変えたり、戦法は様々。他にも道具の使用も一部認められているよ。相手の妨害にさえならなければの話だから大砲とかは駄目だよ。難しいと思うけどこれから話を見ていけば大体わかっていくよ!以上、魔王の部屋でした!」


今日の一言


「エイトテンがあるから卓球は面白い!」


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