序
初めまして。常陸雪名と申します。
プロフィールにもありますように、初心者で文章力も語彙力もありません。この物語がいつまで続くかもわかりませんが、少しずつ自分のペースで書き通そうと思っております。
これからしばらくの間、よろしくお願いします。
終わり、
物語には、始まりと終わりがある。
いや、物語だけではない。全ての物事は始まり、終わる。
今更、そんな話はどうでもいい。もう何を考えたって無駄なのだ
小雪の空気が顔に吹き付ける。日が落ちかけ、冷え切った大気に星が瞬き始める。三割ほどの人口光を逆さに見ながら
俺の物語は終わった。
第一章 機械仕掛けの帝国
そして始まる。
体を伝わる冷たさに肌を刺されて、少しずつ意識を取り戻してゆく。重たい瞼をゆっくりと持ち上げ、その冷気が今自分がうつぶせに倒れている縞鋼板の床からのものだと認識する。
目覚めたばかりで上手くいうことを聞かない体を起こし、薄い霧のかかった周囲を見渡して思わず声を漏らす。
「ここは…」
踏んでいるのは、巨大な湖の中へと続く階段の踊り場だった。
湖の先には、視界を覆い尽くす程の巨大な壁が左右へと広がっている。
振り返ると、階段が少し続き、
その先には
機械でできた街があった。