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僕は君より先に死なない  作者: いなお
6/22

開幕


「さあ!とうとうこの日が来たぜ!」

「アル。テンション高いな」

「当たり前だろ?リベンジさせてもらうぜハルト」


闘技大会開催の日だ。

開幕セレモニーが終わり、出番が来るまで客席でみようとアルフレッドに誘われて、他の対戦者の試合を見ている。

僕は前回優勝したのでシード扱いとなり、準決勝からの参加らしい。

アルフレッドとは別の島なので、もしアルフレッドと対戦することになるのならば決勝戦になる。


「ハルト」


後ろから名前を呼ばれ振り返る。

そこには普段と違う格好のアイリがいた。

いつもは黒系の服を好んで着ているようなのだが、今日は何故か白いワンピースを着ていて。髪型も肩までその綺麗な銀髪を下ろしているのに、今はポニーテールになっている。


「どどど、どうしたのアイリ!?」

「何ですか?」

「いやいつも可愛いけど、今日めっちゃ可愛い!」

「はいはい、そうですね」


照れもしてくれず、淡々と流されてしまった。

一体彼女にどんな変化があったのだろうか。

とても気になる。


「アイリちゃん久しぶり。いつもと雰囲気違うね」

「どうもアルフレッドさん」


アルフレッドがアイリに声をかける。

ちなみにアルフレッドは女性の前では割と格好をつけたがる。

しかもそれで結構モテるのが少しムカつく。


「何でこいつと付き合ってるんだい?俺というものがいながら」

「アル。いくら先輩だからってぶっ飛ばすよ?」

「けどまだお試し.....」

「アルフレッドさあああん!そろそろ試合じゃないですかあ!?」

「げっマジだ。不戦敗になったらシャレにならん。行ってくる!」



アルフレッドは立ち上がり、控え室の方向へと走っていく。

アイリと二人きりになれたのだが、何やらアイリからの視線が痛い。


「そんなにお試しってつけられるのが嫌なのですか?」

「どちらかといえば嫌だ!」

「そうですか」

「えっ今のお試しを取ってくれる流れじゃ?」

「そんな流れはありません」


そんなやりとりをしているとアルフレッドの出番が来た。

闘技大会のルールは単純だ。

木製の剣、斧、槍のいずれかの武器を使用して、相手がギブアップするか審判が戦闘続行の可否の判断で勝負が決まる。

アルフレッドが入場して来た。

どうやら昨年同様アルフレッドは槍で、対戦相手の男性は剣で戦うようだ。

王国騎士は本来基準装備として剣のみしか使用ができない。

訓練にしろ統率するためにしろ、同じ武具を持たせた方が効率よく物事を運ぶことができるからだ。

剣以外の武具を使用できるのは団長騎士団長クラスの人間だけだ。

しかし何事にも特例はある。

剣以外の武具において、一騎当千といったような強さの持ち主は好きな武具を携帯できるのだ。

アルフレッド王国騎士の中で唯一の槍使い。

即ち、槍を持てば一騎当千の強さを誇る武人なのだ。


試合開始の合図をレフェリーが告げる。

アルフレッドの姿が一瞬消えたかと思うと一瞬で対戦相手の後ろに回り込んでいた。

喉元に槍先を突きつけられ、相手はもはや動けない。

剣を捨て両手を挙げた。

一瞬の決着で会場内が湧き上がる。


「驚きました。アルフレッドさんて本当に強かったんですね」

「この後はもっと驚くよ。僕アルより強いから」


自信満々にいってみたけど、去年みたくアルフレッドに勝てるかと言われると正直わからない。

けど彼女の前だ。

格好くらいつけたいだろう?

遅くなりました。

ちょっと中身が短いので後で加筆するかもしれませんがよろしくお願いします。

次は今日の夜には投稿します。

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