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こちら天界異世界転生課!  作者: すみやん
2/6

シャロンの憂鬱

「はぁ~・・・」

シャロンは一際大きなため息をつく。

あの着任式から3時間後、3人は天界居酒屋に来ていた。




「元気だしなよシャロン!」

「そうだよ!」

そう声をかけるのは同じ第512期生のアイとスルームだった。

「いや~・・・アイは恋愛成就課だっけ?

 いいよね~THE天使、THEキューピットって感じじゃん・・・

 でスルームは秘書課でしょ?

 大天使様たちのお世話が出来るなんてなんて羨ましい・・・」

どんよりとした空気を出すシャロンに2人は慌てる。

「でもシャロンの異世界転生課だって凄い所じゃない!」

「ここ最近新設された1番新しい課だから1番のシャロンが選ばれたんだよ!」

「・・・そうかな?」

シャロンは2人の太鼓持ちにヨイショされて少し元気を取り戻した。





「あ、ごめんね!秘書課はもう明日からお仕事なんだよ!

 だからまた今度一緒に食事にでも行こうね!」

「はーい」「お疲れ様ー」

スルームと別れを告げ、2人になったシャロンとアイ。

「で、新設されて忙しいのは知ってるんだけど

 異世界転生課って実際何する所なの?」

「うーん・・・私もよくわからないんだけど

 なんか死んじゃった人間を別の世界へ送るとか習わなかった?」

「あーそういえば教官がそんなこと言ってたわね」

「というか教官もあんまり分かってなかったような気もする・・・」

2人でいくら考えても答えは出ないのでお開きにすることにした。

「まあシャロンだったら何とか上手いこと出来るでしょ!」

「うーん・・・」

「いつまでもクヨクヨしてるなんてあんたらしくないって」

シャロンはポカっと頭を叩かれると、へへっと笑った。





3日後、シャロンは扉の前に立っていた。

扉の上には【異世界転生課】と大きく書いている。

すると中から女性が出てきた。

「あら~?あなたが第512期生のシャロンさん?」

「はい!今日からよろしくお願いします!」

「私はミューといいます~。ここじゃあ先輩だからわからないことあったら聞いてね~」

「はい!ミュー様よろしくお願いします!」

「はいはい~それじゃあ中にどうぞ~」




天使とは基本、役職が同じ場合でも年齢が上であれば「様」を付けて呼ぶのが当たり前だ。

相手から許されたりしない限りは罰則を受ける場合もある。

とりあえずよくわからなかったら「様」を付けて呼んでおけば当たり障りないのである。

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