Group01 【control_sector】
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【権限:管理者】
【認証しませたよここここかこここことまはり】
やあ。
どうだったかな。君には、あるいは君たちにはそれなりにショックな出来事だったんじゃない?
キミたちが豊な生活の基盤にしていたのは、あんなにも訳がわからない生き物だったわけだ。え、そこじゃない?まあいいよ。そんなことは今から正解が見つかるものではないしね。
キミたちはコントロールしていたつもりだったのさ。掌握して、どうとでも出来ると思っていた。現状は、じゃあどうだろう?キミが今そこにいるってことの意味を考えたことがあるかい?
そうだね。不安定な基盤に建てた家が長持ちするはずはなかったんだ。
救世主どころか、とんだ侵略者だよね。発電少女はさ。
おっと。
キミに見せたいものがもうひとつあるんだったね。こっちの映像は短いよ。ただのカメラの映像だ。
当時のキミたちが如何にして侵略者をキミらの領域に招き入れたかを知ることができるはずだ。心して観るように。
【参照:Group01-12】
「みなさん本日はお集まりいただきありがとうございます」
「えー、当発電所にてその膨大な発電量を活かした最先端かつ特異な環境での実験を多数行っていることは先ほどまでのプログラムでご理解いただけたかと思います」
「我々が先頭に立ちより良い人類社会へと技術を進歩させていくのには、しかし、いわゆる『閉じた環境』というのは、我々だけで全ての情報を閉じ込めることになりいささか不健全です」
「そこで我々が今回提案するのは『リクルート・プログラム』!」
リクルート・プログラム。
諸悪の根元だね。
キミも噂は聞いたことがあるはずだ。
噂以上のことは、どうせ今から知るんだろうけどさ。
「発電少女発電所では、残念なことに、実験中の失敗によって効率のよい発電が出来なくなる電源用個体が一定数発生してしまいます。しかしそれらの個体が発電少女であることに変わりはありません」
「『リクルート・プログラム』はこれらの個体を希望した研究所、企業、あるいは個人に分配する仕組みです!」
「これにより発電少女についての研究が進み、更なる社会的利用価値が見出だされ、人類の進歩はより飛躍的なものになることでしょう」
「では実際に、今回の分配対象となった発電少女をお見せしますーーー」
【停止】
あれ?見なくていいの、この先を。ここからが発電所見学の本番だというのに。
ああ、もう十分ってことか。うん。見なくてもいいかもしれないね。ただの人身売買の現場にしか見えないし。
そう。人にしか見えないよね、彼女ら。
人にしか見えないけれど人でない生き物。
都合のいい存在だよね。
でもキミは見たはずだ。
彼女らがいかに人間に見えるかも。
彼女らがいかに人間ではないのかも。
彼女らが人間に見えているのだったら、利用してはいけなかった。
彼女らが人間に見えていないのだったら、封じることはできたはずだった。
現人類が後悔するべきは、そういうことさ。
そしてもはやどうしようもない。
どうしようもなくなって、キミは始まりの場所であるここに来た。
キミ以外もたくさん来たよ。知っているだろうけど。『母親』に会えばどうにかなるってね。その人たちはもういないけど。
会えたところで実際にどうにかなるのか、その真偽は分からないな。キミが会って確かめてきたらいいんじゃないかな。
うん。映像で見た通りさ。あの場所で『母親』は待っているよ。とっても怒っているみたいだから会うときは気をつけて。
え?なぜそこまでお喋りなのか。うーん、聞かれてもなぁ。強いて言うなら、ボクもキミに会ってみたいんだ。会えるかどうかは分からないけれど、もし余裕があればおいで。
あともうひとつ。
キミはここに来るまでに見かけてなかったみたいだけどさ。
まだここにいるよ?彼女たちは。
何年も前からそのままだよ、進行度以外は。
それじゃ、気をつけて。
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