表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/34

Group01 【control_sector】

【警告!この映像は非公開です】

【適切なクリアランスを提示してください】


【権限:管理者】


【認証しませたよここここかこここことまはり】


やあ。

どうだったかな。君には、あるいは君たちにはそれなりにショックな出来事だったんじゃない?

キミたちが豊な生活の基盤にしていたのは、あんなにも訳がわからない生き物だったわけだ。え、そこじゃない?まあいいよ。そんなことは今から正解が見つかるものではないしね。

キミたちはコントロールしていたつもりだったのさ。掌握して、どうとでも出来ると思っていた。現状は、じゃあどうだろう?キミが今そこにいるってことの意味を考えたことがあるかい?

そうだね。不安定な基盤に建てた家が長持ちするはずはなかったんだ。

救世主どころか、とんだ侵略者だよね。発電少女はさ。

おっと。

キミに見せたいものがもうひとつあるんだったね。こっちの映像は短いよ。ただのカメラの映像だ。

当時のキミたちが如何にして侵略者をキミらの領域に招き入れたかを知ることができるはずだ。心して観るように。


【参照:Group01-12】


「みなさん本日はお集まりいただきありがとうございます」

「えー、当発電所にてその膨大な発電量を活かした最先端かつ特異な環境での実験を多数行っていることは先ほどまでのプログラムでご理解いただけたかと思います」

「我々が先頭に立ちより良い人類社会へと技術を進歩させていくのには、しかし、いわゆる『閉じた環境』というのは、我々だけで全ての情報を閉じ込めることになりいささか不健全です」

「そこで我々が今回提案するのは『リクルート・プログラム』!」


リクルート・プログラム。

諸悪の根元だね。

キミも噂は聞いたことがあるはずだ。

噂以上のことは、どうせ今から知るんだろうけどさ。


「発電少女発電所では、残念なことに、実験中の失敗によって効率のよい発電が出来なくなる電源用個体が一定数発生してしまいます。しかしそれらの個体が発電少女であることに変わりはありません」

「『リクルート・プログラム』はこれらの個体を希望した研究所、企業、あるいは個人に分配する仕組みです!」

「これにより発電少女についての研究が進み、更なる社会的利用価値が見出だされ、人類の進歩はより飛躍的なものになることでしょう」

「では実際に、今回の分配対象となった発電少女をお見せしますーーー」


【停止】


あれ?見なくていいの、この先を。ここからが発電所見学の本番だというのに。

ああ、もう十分ってことか。うん。見なくてもいいかもしれないね。ただの人身売買の現場にしか見えないし。

そう。人にしか見えないよね、彼女ら。

人にしか見えないけれど人でない生き物。

都合のいい存在だよね。

でもキミは見たはずだ。

彼女らがいかに人間に見えるかも。

彼女らがいかに人間ではないのかも。

彼女らが人間に見えているのだったら、利用してはいけなかった。

彼女らが人間に見えていないのだったら、封じることはできたはずだった。

現人類が後悔するべきは、そういうことさ。

そしてもはやどうしようもない。

どうしようもなくなって、キミは始まりの場所であるここに来た。

キミ以外もたくさん来たよ。知っているだろうけど。『母親』に会えばどうにかなるってね。その人たちはもういないけど。

会えたところで実際にどうにかなるのか、その真偽は分からないな。キミが会って確かめてきたらいいんじゃないかな。

うん。映像で見た通りさ。あの場所で『母親』は待っているよ。とっても怒っているみたいだから会うときは気をつけて。

え?なぜそこまでお喋りなのか。うーん、聞かれてもなぁ。強いて言うなら、ボクもキミに会ってみたいんだ。会えるかどうかは分からないけれど、もし余裕があればおいで。

あともうひとつ。


キミはここに来るまでに見かけてなかったみたいだけどさ。

まだここにいるよ?彼女たちは。

何年も前からそのままだよ、進行度以外は。

それじゃ、気をつけて。


【権限:管理者】

【この器機は無効化されています】

【器機を有効化するには管理者権限を提示してください】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ