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9/19

第8話 見習い先生のはじめてのおしごと


 翌朝。


 空は高く、雲は薄かった。


 朝の光はやわらかいのに、空気はまだ少しだけ冷たい。街外れにあるひだまりのゆりかご保育園の前には、朝露を含んだ草の匂いと、土の湿った匂いが静かに漂っていた。


 昨日の昼間には、あれほど人の気配があったこの場所も、今はひどく静かだ。


 聞こえるのは、小鳥のさえずりと、遠くの通りを行く荷車の軋む音だけ。


 けれど、その静けさの中で、一人の女性の呼吸だけがひどく落ち着かなかった。


 エルナ・ベルナール。


 栗色の髪を後ろでまとめ、少し擦り切れた外套を羽織っている。服は清潔だが、肩口や袖には何度も繕った跡があった。寝不足なのだろう、目の下の薄い隈は昨日よりも少し濃く見える。


 その右手には、小さな手。


 ミルフィが、母親の指をきゅっと握っていた。


 昨日は“見学”だった。


 今日は違う。


 本当に、預ける日だった。


 たったそれだけの違いなのに、エルナには昨日よりずっとこの扉が重く感じられた。


(……本当に、大丈夫?)


 看板を見上げる。


 ひだまりのゆりかご保育園。


 昨日も見た文字。

 昨日も、この前で立ち止まった。


 でも今日は、その意味がまるで違う。


(ここに、この子を置いていく)

(私のいない時間を、この子がここで過ごす)


 その現実が胸に重く落ちて、足が止まる。


(ちゃんと見てもらえる?)

(泣いたら?)

(寂しくなったら?)

(怖くなったら?)

(私を呼んだのに、そこにいなかったら……?)


 考えたくないのに、考えてしまう。


 母親としての不安。

 それと同じくらい強い、別の不安もあった。


(……私が、もう少しまともなら)

(こんなふうに、預けるしかない、なんてならなかったのに)


 胸の奥に沈んだ、自責の感情。


 夫が亡くなってから、ずっと一人だった。


 一人で働いて、

 一人で家計を回して、

 一人で泣くのをやめて、

 一人で母親をやってきた。


 そうしなければいけなかったから。


 けれど最近は、時々どうしても駄目な日がある。


 朝、起き上がれない。

 針を持つ手が震える。

 何もしていないのに息が詰まる。

 ミルフィの笑顔さえ、眩しすぎてつらい時がある。


 そんな自分が、何より怖い。


 だからこそ、ここへ来た。


 なのに。


(……怖い)


 結局、その感情だけは消えてくれなかった。


 無意識に、ミルフィの手を強く握ってしまう。


「……まま?」


 小さな声で呼ばれ、エルナははっとした。


「……ご、ごめんね」

「痛くなかった?」


 しゃがみ込み、慌ててその手をさする。


 ミルフィは首を横に振った。


「……だいじょうぶ」

「ままのほうが、だいじょうぶ?」


 その一言が、胸の奥へ鋭く刺さる。


 この子は、昨日からずっとそうだった。


 自分が不安なのに、先に母親の顔色を見る。

 泣きたいくせに、母親が疲れていないかを気にする。


 四歳の子供がする顔ではない。


(この子にまで、気を遣わせてる……)


 ぎゅっと胸が痛む。


 それでも、立ち止まってはいられない。


 エルナは静かに息を吸い、保育園の扉を叩いた。


 こんこん、と控えめな音。


 数秒後、内側から落ち着いた声が返る。


「はい」


 扉が開く。


 そこに立っていたのは、グレイだった。


 黒髪を後ろで束ね、丸眼鏡をかけた細身の男。見た目だけなら頼りなく見えるのに、その立ち姿には妙な落ち着きがある。


「おはようございます」


 低すぎず、高すぎず、静かな声。


 それだけで、ほんの少しだけ呼吸が整う。


「……おはようございます」

「その……今日から、お願いします」


 声がわずかに揺れた。


 それを自分でも隠しきれない。


 だがグレイは、それに触れなかった。


 ただ穏やかに一歩横へ退いて、道を開ける。


「どうぞ」


 それだけ。


 “安心してください”とも、“任せてください”とも言わない。


 押しつけない、その距離感が、かえってありがたかった。


 エルナはミルフィの手を引いて中へ入る。


 木の床が、かすかにきしむ。

 窓から朝の光が差し込み、食堂兼保育室の奥までやわらかく照らしている。


 昨日と同じ部屋。


 小さな机。

 低い椅子。

 磨かれた床。

 壁際の棚。

 窓辺の花瓶。


 何も変わっていないはずなのに、今日は全部が違って見えた。


 今日は“置いていく場所”として、ここを見ているからだ。


「……みるふぃ」


 奥から、ノエルが顔を出した。


 銀色の髪を揺らしながら、小さく立っている。


 ミルフィは少しだけ母親の陰から前に出る。


 昨日より、ほんの少しだけ。


「……おはよ」


「……おはよ」


 小さく交わされる挨拶。


 それだけのことなのに、エルナの胸は妙に苦しくなった。


(もう少しずつ、ここに馴染み始めてる)

(私がいなくても……?)


 嬉しいはずなのに、寂しさが混じる。


 その時、奥の方からぱたぱたと足音が聞こえた。


「お、おはようございます!」


 金髪を後ろで束ねたリリアが、少し緊張した顔でやってくる。


「リリア・エヴァレットです」

「今日から、見習いとしてお手伝いさせていただきます」


 まだぎこちなさがある。

 でも目は真っ直ぐだった。


 エルナはその言葉に、わずかに肩をこわばらせる。


 見習い。


 昨日も聞いた。

 頭では分かっている。


 でも、“預ける”となると話は別だ。


(優しそうだけど……)

(本当に大丈夫?)

(私、こんな余裕のない状態で、ちゃんと判断できてる?)


 そんな不安を、グレイが静かに拾う。


「最初は短い時間からで構いません」

「無理に長く離れる必要はありませんよ」


 エルナは少し目を見開いた。


「……いいんですか?」


「ええ」

「むしろ、その方が自然です」


 即答だった。


 見栄も、営業のような押しもない。


「子供にも、お母さんにも、慣れる時間は必要です」

「今日は“預ける日”というより、“慣れ始める日”くらいに考えていただいて構いません」


 その言葉を聞いた瞬間、胸の奥の固いものが少しだけほどけた。


 無理しなくていいと言われた気がした。


「……私、その……」

「この子と、ほとんど離れたことがなくて」


 気づけば、口が勝手に動いていた。


「夫が亡くなってから……ずっと、一緒で」

「一緒じゃなきゃいけなかったし、一緒にいたかったし……」

「でも、最近は……」


 そこで言葉が止まる。


 “最近は自分がちゃんとしていられない日がある”とは、さすがにすぐには言えなかった。


 グレイは、続きを急かさなかった。


「そうでしたか」


 ただ、それだけを受け止める。


「では、今日は午前中だけにしましょう」

「迎えの時間はあとで相談すれば大丈夫です」


 リリアも慌ててうなずく。


「は、はい」

「その日のご都合とか、体調とか、無理のない方で……」


 ぎこちない。

 けれど、一生懸命だ。


「私、まだ見習いで……その、分からないことも多いんですけど」

「でも、ちゃんと学びたいです」

「ミルフィちゃんにも、エルナさんにも、安心してもらえるように頑張ります」


 その言葉に、エルナは少しだけリリアの顔を見つめる。


 見習いであることを隠さない。

 出来ないことがあるかもしれないと分かった上で、それでもやると言っている。


 不思議と、それが誠実に思えた。


「……じゃあ」

「午前中だけ、お願いできますか」


「承知しました」


 グレイが静かに答える。


 その返事は軽くなかった。


 ちゃんと重さを受け取った返事だった。


 エルナはしゃがみ込んで、ミルフィと目を合わせる。


「ミルフィ」


 ミルフィの小さな手が、外套の裾を握る。


「今日はここで、少し遊ぼうね」

「ママ、お仕事に行くけど……ちゃんと迎えに来るから」


 ミルフィの瞳が揺れた。


「……まま、いくの?」


 その一言だけで、胸が締めつけられる。


「……うん」

「でも、すぐ迎えに来るから」


 ミルフィは母親の顔をじっと見つめる。


 そして、ぽつりと聞いた。


「……まま、つかれた?」


 エルナの呼吸が止まりそうになる。


 やっぱり、この子は分かっている。


 母親が無理をしていることを。

 笑っていても、時々どこか遠くを見ることを。

 夜、黙って泣いていた日があったことを。


 全部、見ている。


「……ううん」

「大丈夫、だから」


 答えた声は、少しだけ弱かった。


 ミルフィはそれを聞いて、ほんの少しだけ眉を寄せる。


「……いいこにする」


 その言葉が深く刺さる。


 この子なりの励まし。

 この子なりの我慢。


(この子まで、頑張らせてる)


 胸の奥が、きしむように痛む。


 それでも――手を離すしかない。


 離さなければ、前に進めない。


「……すぐ迎えに来るからね」

「ほんとに、すぐだから」


 ゆっくり立ち上がる。


 振り返らない。

 振り返ったら、戻ってしまう。


 扉へ向かう。


 背中に、ミルフィの視線を感じる。


「……まま」


 小さな声が、背中に落ちる。


 それでも、エルナは足を止めなかった。


 止めたら、何もかも崩れる気がしたからだ。


 扉が閉まる。


 かたん、と静かな音。


 その瞬間、ミルフィの目から、ぽろりと涙が落ちた。


「……っ」


 声は出ない。

 でも、確かに泣いている。


 リリアの心臓が強く鳴る。


(どうしよう)

(泣いちゃった)

(何か言わなきゃ)

(でも、何を?)

(変なこと言ったら、もっと不安になるかも……)


 足が出ない。


 その時、グレイが静かに声を落とした。


「大丈夫です」


 ミルフィではなく、リリアへ向けた言葉だった。


「泣いてもいいんですよ」

「泣くのは、駄目なことではありませんから」


 その声に、ミルフィの肩が小さく震える。


 ノエルが、そっとミルフィの前に座る。


「……だいじょうぶ」


 少しだけ間を置いて。


「……いっしょ、いる」


 短い言葉だった。

 でも、その一言がミルフィを繋ぎ止めた。


 涙は止まらない。

 でも、崩れきらない。


 隣に、誰かがいるから。


 グレイは静かにうなずいた。


(これでいい)

(最初は、これでいいんです)


 無理に泣き止ませなくていい。

 無理に笑わせなくていい。


 ちゃんと寂しがって、

 ちゃんと不安がって、

 それでも少しずつ、この場所に慣れていけばいい。


「リリアさん」


「……は、はい」


「今のが、最初の仕事です」


 リリアはきょとんとする。


「え……?」

「私、何も……」


「何もしていないように見えても、違います」

「子供が泣ける空気を壊さずにいること」

「お母さんを無理に追い詰めないこと」

「そういう“見守る”のも、大切な仕事です」


 リリアは、息を呑んだ。


 自分は何も出来なかったと思っていた。

 情けないとさえ思った。


 でも違うのだと、初めて気づく。


「……はい」


 少しだけ、肩の力が抜けた。


 セラフィーナはその様子を離れた位置から見ていた。


(やはりおかしい)

(状況を読んで、人を動かすのが上手すぎる)

(子供だけじゃない、母親の呼吸まで見ている)

(普通の人間にしては出来すぎている)


 疑念は、むしろ濃くなる。


(優しい)

(それは認める)

(だが、それと信用するかは別だ)

(何を隠している、グレイ・アークロード)


 しばらくして、ミルフィは涙をこぼしながらも、積み木へ手を伸ばした。


 ノエルが隣にいる。


 それだけで、崩れずにいられた。


 グレイはその光景を静かに見守る。


(この子は、この子なりに前へ進もうとしている)

(……お母さんも同じですね)


 午前の時間は、思っていたよりも静かに過ぎていった。


 ミルフィは何度か扉の方を見た。

 そのたびにノエルが積み木を少し寄せたり、ピノがぷるんと揺れたりして、彼女の視線を今ここへ引き戻した。


 リリアはその隣で、出来ることを探し続けた。


 お茶を用意する。

 布を畳む。

 椅子の位置を直す。

 泣きそうな時にすぐ動けるよう、少し離れたところで見守る。


 どれも小さなことだった。

 だがその小さなことの積み重ねが、この場所を支えているのだと、ようやく実感し始めていた。


 そして、昼の鐘が遠くで鳴り始めた頃。


 保育園の扉が、再び静かに叩かれた。


 こんこん。


 その音に、ミルフィの肩がぴくりと跳ねる。


 顔が上がる。

 目が、扉へ向く。


 グレイが立ち上がって扉を開くと、そこにはエルナが立っていた。


 朝よりも少しだけ乱れた髪。

 息はわずかに上がっている。

 急いで来たのだろう。


 目の下の隈は消えていない。

 けれど、その目は朝よりもはっきりと娘を探していた。


「……ミルフィ」


 名前を呼ぶ声が、かすかに震える。


「……まま!」


 ミルフィは椅子から立ち上がると、小さな足で駆け出した。


 まだ完全には泣き止んでいなかったのか、目元は少し赤い。

 けれど、その顔には朝とは違う熱があった。


 エルナはしゃがみ込み、娘を抱きとめる。


「ごめんね」

「遅くなってない?」

「怖くなかった?」

「泣いた?」

「……大丈夫だった?」


 質問が一度に溢れ出す。


 それだけ、自分も不安だったのだ。


 ミルフィは母親の胸に顔を埋め、それから少しだけ離れて、小さく頷いた。


「……ちょっと、ないた」


 エルナの顔が曇る。


 だが、その続きは予想と違った。


「でも」

「……ノエルが、いっしょにいた」


「え……?」


「……せんせいも、いた」

「……リリアも、いた」


 たどたどしい言葉。

 でも、ちゃんと自分の気持ちを伝えようとしている。


 エルナは娘の顔を見つめた。


 泣いていた。

 でも、壊れてはいない。


 むしろ、朝より少しだけ表情が柔らかい。


 それに気づいた瞬間、胸の奥に溜め込んでいたものが、一気に緩んだ。


「……そっか」


 その一言が、ひどく頼りなく漏れる。


「……そっか」

「頑張ったんだね」

「一人じゃなかったんだね」


 声が震える。


 視界が熱くなる。


 エルナは慌てて顔を伏せた。

 泣いてはいけないと思った。

 娘の前で、これ以上弱い顔を見せたくなかった。


 けれど、駄目だった。


 安心したら、逆に涙が出る。


 頑張っていたのは、自分だけじゃなかったのだと知ってしまったから。


「……すみません」


 小さく漏れた声は、誰に向けたものだったのか、自分でも分からなかった。


 リリアが一歩だけ近づく。

 だが無理に触れない。


「エルナさん」


 その呼びかけは、とても静かだった。


「今日は、ちゃんとミルフィちゃん、頑張ってました」

「泣いたけど、泣いたままで終わらなかったです」

「ノエルちゃんと一緒に、また積み木を触れました」


 エルナは顔を上げられないまま聞いている。


 リリアは続けた。


「だから……」

「少しだけでも、安心していいと思います」


 その言葉に、エルナの肩が小さく震えた。


「……安心、なんて」

「そんな、簡単に……」


 そこまで言って、口をつぐむ。


 だがグレイは、責めなかった。


「簡単ではありません」


 静かな声で、そう言う。


「ですから、少しずつで構いません」

「今日、一時間安心できたなら、明日は二時間かもしれません」

「そうやって増やしていければ十分です」


 エルナは、ゆっくりと顔を上げた。


 泣いた跡を隠せていない目で、グレイを見る。


「……そんなふうに、してもいいんですか」


「ええ」


 即答だった。


「お母さんも、いきなり完璧である必要はありません」

「ミルフィちゃんが少しずつ慣れるのと同じように、エルナさんも少しずつでいいんです」


 その言葉は、子供に向けるものと同じくらい丁寧だった。


 エルナの胸の奥が、また熱くなる。


 “母親だからしっかりしなきゃいけない”としか思えなかった場所に、

 “少しずつでいい”という言葉が差し込む。


 それが、どうしようもなく眩しかった。


 リリアはそのやり取りを見ていた。


 胸の奥が静かに熱くなる。


(やっぱり、この人はすごい)

(子供だけじゃない)

(お母さんまで、ちゃんと見てる)


 同時に、自分もそうなりたいと思う。


 まだ何も出来ない見習いだ。

 けれど、今日、ここで初めて分かった。


 保育園は、子供を預かる場所である前に、

 子供と親の両方が少しだけ息をつける場所なのだと。


 セラフィーナはその一部始終を壁際から見ていた。


(……やはり危うい)

(この男、優しすぎる)

(人の心に入り込むのが自然すぎる)

(だからこそ信用ならない)


 だが、ミルフィとエルナが救われているのも事実だった。


 そこが気持ち悪い。


 否定したいのに、否定しきれない。


 その矛盾が、セラフィーナの胸の内で静かにくすぶっていた。


 エルナは、まだ涙の痕を残したまま、ミルフィの頭を撫でる。


「……ありがとう」

「頑張ったね」


 ミルフィは母親の服を握りながら、でも保育園の方も振り返って言う。


「……また、くる」


 ノエルが小さく頷いた。


「……うん」


「……また、つみきする」


「……する」


 その短いやり取りだけで十分だった。


 それは、今日がただの“お試し”で終わらなかった証だったからだ。


 エルナは娘の頭を抱き寄せたまま、もう一度頭を下げる。


「……明日も、お願いしていいですか」


 朝とは違う声だった。


 不安は消えていない。

 でも、確かにそこには信頼の芽があった。


「承知しました」


 グレイは静かに答える。


 それ以上は言わない。


 軽々しく“大丈夫です”と断言しない代わりに、

 ここで受け止めるという姿勢だけをはっきり示す。


 それが今のエルナには、何よりありがたかった。


 外では、昼の風がやわらかく吹いていた。


 窓辺の小さな花が揺れ、古い窓枠がかたんと鳴る。


 グレイは、母親に抱かれながらも保育園の方を振り返るミルフィと、

 その背を見送るノエル、

 そして少しだけ背筋を伸ばしたリリア、

 相変わらず険しい顔でこちらを見ているセラフィーナを順に見た。


(……少しずつ、ですね)


 一人で始めたはずの場所だった。


 だが今はもう違う。


 子供が増え、

 見守る大人が増え、

 そして、弱さを見せることすら出来なかった母親が、

 ほんの少しだけこの場所に涙を落とした。


 それだけで十分だった。


 ひだまりのゆりかご保育園は――


 今日、また一つ、誰かの居場所になったのだから。

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