後書きと参考書籍
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この場を借りて、方々へのお礼の言葉を書かせてください。
まずは、この物語を描くにあたり、大きなインスパイア、勇気、教養をくださった書籍の数々に感謝します。
それを綺麗に保管してくださっている地元の図書館の皆さまにも。
史実・手記・フィクション、どんな形であれ、発想を一冊の本として編み上げることは、とても難しいことです。
奥付けに記載されている方々だけでなく、編集に関わった皆さまも、どんなに苦労されたことでしょう。
いずれの本からも「届けたい」「読んでほしい」という熱意が、凄まじく感じられました。
心より尊敬申し上げます。
そして「小説家になろう」の運営さまにも、感謝の気持ちを記したいと思います。
この物語を発想したのは十年前。
ずっと心の奥にあった着想を、こうして一つの物語として表現することができたのは、ひとえに、運営に携わる皆さまのおかげです。
公式企画「歴史の分水嶺」を打ち出してくださったからこそ、この重いテーマに着手することができました。
だけど、私一人では、きっと書き切ることはできませんでした。
いちばん励ましてくださったのは、読んでくださる画面の前の貴方です。
この超マイナーな物語にアクセスしてくださる、お一人おひとり。
貴方がいたからこそ、史実の重圧と向き合うことができました。
本当に、ありがとうございます。
思い返してみると、企画をキッカケに書いてみよう、と思った私の愚かさと言ったら!(蛇足タイム)
その一、
三ヶ月で完結できると見切り発車した、プロットの脆弱さ。
その二、
「うーん、全年齢で書いてみるか。こういう歴史を知らない人もいるかもだし」と思った、覚悟のなさ。
その三、
そうして書き始めたところ、イスラエル、戦争勃発。
アイヤー!
国際事情に対して、いかに無理解であったか痛感しました。
それまでの風潮とは一転して、ユダヤ人に向けられるヘイト。
ユダヤ人は皆シオニスト、という考えもネットで散見されるようになり、自分自身も、この物語を書き続けていいのか、ずいぶん悩みました。
こうして並べても……な、なんという短慮さ、恥ずかしすぎる。
穴がなくても掘って入りたい。でも寒いのは苦手だから毛布にもぐって引きこもりたい(弱い)
そこに運営さんが打ち出してくださった公式企画、「執筆応援フェア」「なろうチアーズプログラム」「連載投稿チャレンジ」。
そして、こんな超マイナー作品にも関わらず、続けてアクセスしてくださる、かけがえのない読者の方々。
まるで皆さまから輸血を受けているようでした。それぐらい、有り難かった。
表題の通り、以下に執筆の参考とさせて頂いた書籍を記します。恐縮ながら、ごくごく一部になってしまいますが……
敬称や副題について略すことをご寛恕ください。
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「夜と霧 新版」
著 ヴィクトール・E・フランクル
訳 池田香代子
(みすず書房)
「強制収容所のバイオリニスト」
著 ヘレナ・ドゥニチ・ニヴィンスカ
訳 田村和子
(新日本出版社)
「ホロコースト」
著 芝健介
(中公新書)
「生きのびる」
文 田村和子
写真 山本耕二
(草の根出版会)
「縞模様のパジャマの少年」
作 ジョン・ボイン
訳 千葉茂樹
(岩波書店)
「第三帝国を旅した人々」
著 ジュリア・ボイド
訳 園部哲
「アウシュヴィッツの歯科医」
著 ベンジャミン・ジェイコブス
監訳 上田祥士
訳 向井和美
(紀伊国屋書店)
「国境で読み解くヨーロッパ」
著 加賀美雅弘
(朝倉書店)
「私はガス室の特殊任務をしていた」
著 シュロモ・ヴェネツィア
訳 鳥取絹子
(河出書房新社)
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アイデアを発想することは難しい。
発想を物語にすることは難しい。
まして、物語を作品として書き切ることも難しい。
関わってくださったすべての皆さまへ、心からの感謝と敬意を込めて。




