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第七話 王都へ

明日、俺は十二歳の誕生日を迎える。

この世界では12歳が一つの区切りとされており、独り立ちするのもこの年齢が多いい。

ちなみに入学試験はニヶ月後の8月、入学は9月だ


そんな6月の暑い日、俺は一つの魔法を完成させた。

(とは言っても、複合魔法で組み合わせただけなのだが)


俺が母さんとの訓練で習得した、黒の弾丸(ブラックバレット)に似た見た目をしている。


黒の弾丸は真っ黒の魔力弾を扱う闇属性魔法であり、ダークアローに比べ小さく、威力もあるため制御出来れば、上位互換と言っても過言ではないだろう。

だが、一つ弱点があった。

それは光属性の聖魔法に弱すぎることだ。

残念なことに聖魔法の類で簡単に防ぐことが出来てしまう。


そんな黒の弾丸を日々の修行で同時に十個ほど生成できるようになった。

    つまり今のメイン攻撃魔法である。


そしてこの魔法を訓練している中でずっと聖魔法への対策方法を考えていた。

そこで思いついたのがこれだ。


まず  無属性の魔力弾に火属性を混ぜ、爆破効果を加える。

そして、闇属性魔法、光消失(ブラックアウト)で真っ黒に変える。

(名付けて、、、

とりあえずブラックバレットモドキとでも呼んでおこう。)


まぁこうする事で黒の弾丸に紛れていても分からなくなる。

これで聖魔法で防いでくるやつに対しても使えるようになる。


あとはこれをすぐに生成出来るようになれば良いのだが、


まぁ明日は誕生日だし寝るか、…


いよいよ今日は誕生日だ!そして王都への旅立ち!!


一人暮らしなんて前世でもしたことがなかったからドキドキする。

王都へ行くことの緊張なのか、不安なのか、、、


昼頃に王都へ向かう。

そのためか朝早くから母さんに教会のような所へ連れて行かれた


「シアン、ここであなたのこれからの人生の無事を願うのよ。

そうすれば神はあなたに加護を与えてくれるでしょう。

加護はあなたのこれからの人生で必ず有利に働くわ」


言われた通りにした

「、、、神よ、どうか我にご加護を、」


すると誰かの言葉が頭に流れ込んできた

「貴様にはどこか不気味さや邪悪さを感じる。面白いが加護を与えるわけにはいかん。将来悪用しかねんからな、」

そう言って笑っていた。そして頭から消えた。

ただ加護を貰えなかったと言っても母さんが心配するだろうし、加護は貰ったことにしておこう。

まぁ俺には皇帝があるしな、

「加護を貰えたよ!」


「そう、良かったじゃない!これで安心して王都へ行けるわね!」


家に戻ると父さんが待っていた。

「もう馬車は来てるぞ~元気でな~!!」


「シアン、行ってらっしゃい~!」



そうして俺は商人が操縦する馬車の荷台部分に乗り込んだ。

商人が王都に行くついでに運んでもらう算段だ。

銀髪の心優しそうな方だ。

近くに商人の多い道があって良かったと思った。


俺はあの魔導書を読んで本当に安全そうなものだけ湖で試していた。

そこで異空間収納(異空間に物を収納できいつでも取り出せる超便利魔法。容量は不明)の魔法を手に入れていたので、両親が用意してくれた服や金、剣等の物以外にも本などこっそり持っていくことが出来た。


これから三日は王都への旅だ。

中々の旅路だが正直ここまでの遠くに行くことは初めてなので楽しみだ。


一日目の夜、初めて一人で猪? を狩って調理した。

せっかくなので商人の方にも分けてあげた。食べきれなかった分は異空間に収納しておいた。

その際に商人の方に話しかけてみた。

「今更にはなりますが、初めまして

シアン=トロンテスと言います。十二歳のガキですがこのたびはお世話になります」

(度と旅をかけているのだがそんなことはどうでもいい笑)


「私こそあまり自己紹介をしてませんでしたね

私は、アーク=レオスと言います。今年で三十九歳になります。

主にアルタイル聖の領地と王都で商売をしております、商人です。

私にはレダという名前の娘がおりまして、同じ魔法学校を受験するようなので王都に行ったら一度会ってみてはいかがでしょうか?

私が商人をやっておりまして平民とも関わることが多いので、他の貴族とは違って貴族以外にも友好的に接すると思いますよ。」


「き、貴族だったんですか!?しかもアーク家と言えば商人として成り上がった、商人にとっての名門じゃないですか!」


「よくご存じですね。まぁその功績は私の先々代ぐらいのものなんですが。

まぁ今日はこのへんにして明日に備えて寝ますか。

見張りは私の魔法で召喚したゴーレムに任せましょう」


「分かりました。ありがとうございます!」


そして次の日、

馬車で世間話でもしながらくつろいでいたら賑やかな町辺りで夜を迎えていた。


周りは3メートルほどの木の壁に囲まれており、所々に櫓も見えた。

「今夜はこの町に泊まっていきましょう。」


そうして民宿に泊めてもらうことになり、晩御飯は昨日の残りを食べ、部屋で休んでいる時、急に辺りが騒がしくなった。


「「「魔物だ!魔物が出た!!」」」

そう松明を持った男が町中に知らせている。


魔物か、確か自然や戦争等で発生した魔を強く浴びた個体だったけな、本で見たことはあったけどちょっと性格の荒い獣みたいなもんだろ、ドラゴンじゃあるまいし


実際数がいなければ大したことはない。ただ今回は数がいた。およそ十匹。

魔物は数が増えれば増える程、互いに魔が影響しあってより凶暴になっていた、しかも熊のような獣が魔物になっていた。


流石に泊めて貰ってるし加勢に行くか。レオスさんも行くだろうし。

案の定レオスさんも戦闘の準備を終えていた


「どうしますか?流石に数が数ですし」


「そうですねぇ、まぁ十匹ぐらいなら私のゴーレムが十体生成できれば余裕で勝てますよ。

生成できればの話ですが。」


召喚魔法はかなりの労力を要する。

十匹ともなれば仕方のないことだ。

「それじゃあレオスさんはゴーレム生成しつつ加勢に回る形で、

僕は屋根の上から魔法でも撃っときます」


「エリート魔法学校の受験生の実力の見所ですな」


「任せてください!」


そうと決まれば、、俺はおそらくこの町で一番高いであろう櫓から辺りを見回した。

正直かなり暗いが町の北門にやけに松明の火が集中している箇所があるのでそこだろう。

(ちなみに俺達が入ってきたのが東門で明日は西門から出る予定だ。)

ここから近くて良かった。

これならすぐに迎えそうだ。

着くとかなり一進一退の攻防を繰り広げていた。

中には負傷者も出ているようだ。

俺は近くの屋根の上に乗った。

ここから黒の弾丸十発同時展開で一つ一匹殺れるか…?


まぁそうするしかないか、


「魔法使いの方が応援に来てくれたぞ。守りに専念しろ!」


「ブラックバレット」

そう唱え、俺の周りに魔法陣が出現した。

そして出来るだけ威力を上げることに集中し、黒の弾丸を放った。

ほとんどは頭に直撃だ。我ながら流石の制御といえよう。

いくら魔物とはいえども頭に弾丸が直撃しているようなものだ。流石に耐えられまい。


さらに残った一匹も応援にきたゴーレムによって討伐された。

まぁ取り敢えずは一安心だな、

町の人にもとても感謝された。

人を守れるのは良いことだ。そう感じた。


疲れたし今日はもう寝よう。


次の日、今日は王都に着く予定の日だ。

昨日は色々あったが今日は何事もないといいのだが、

そんなことも考えながらのんびり馬車に揺られていると、ふと俺の頭に考えが浮かんだ。

「アレスさん、自分、とても古いであろう魔導書を持ってるんですけど、何か知ってますかね?」

商人であれば物の価値や、珍しい物には詳しいだろうと思ったのだ。


「ほう、それを見せていただいても?」

俺はカバンから取り出した。

「、こ、これは、上級魔工魔導書じゃないですか、

魔法の基礎的な原理から上級魔法の扱い方まで載っているレア物ですよ!?どうしてこんなものを?」


「そ、そうなんですか、家にたまたまあったんですよね、〜」

父や母はそんなにすごい冒険者だったのか、?


「これは、数年に一度見るかどうかのレベルです。あまり他の人には見せないほうがいいかと、

それに特定の魔導書にしか載ってない魔法等もありますから。」


「なるほど、その魔導書限定の魔法があるんですね」


「そうなんです。その特殊魔法によって魔導書の価値は変わることが多いいです。、まぁ使いこなせるかどうかは別なんですけど。

おそらくですか上級魔導書であれば一つぐらいはあると思いますよ。」


「ありがとうございます!」


これはいい情報を聞けた。試験まであと二ヶ月ほどあるし、試験勉強と並行して詳しく読むとしよう。


そして俺は王都に着いた。


ルビをどうするかと漢数字か数字のどちらをメインで使っていくかで迷ってます。

ルビの場合だと例えば、ブラックバレットと黒の弾丸、または両方

どちらの方が読み易いや、何かいいアイデアなどあれば教えてください!!

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