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第一話 転生

   「ん? ここはどこだ?」

あたりは闇に包まれていた。まるでブラックホールにでも突っ込んだ感覚だ。

俺はおそらく死んだのだろう、直感的にそんな感じがした。案外すんなり受け入れられるものだ、と自分に感心した。


死んだのが正しいのならばこれが死後の世界ということになる。夢である気もしたがそれはなさそうだ。



俺こと水瓶 隆は普通の男子高校生だ。三年生で大学受験が待ち構えているということもあり、この夏休みは勉強には全力だった。それが原因なのか、たまたま熱中症にでもなったのか意識が朦朧として気づけばここにいる



この真っ暗な空間にて意識を覚醒させたというわけだが手足の感覚は一切なかった。

でも目はあるのか、何か遠くに光るものを感じたそれも一つや二つではない、無数にだ。そうまるで星のように  


俺はとりあえず一番でかいまるで太陽のような星に向かってもがいてみた。

(とは言っても手足の感覚はまるでないのでただ念じただけになるのだが)

でもなぜかその星のようなものにどんどん近づいている気がした。そうこうしている間に俺はその光る何かに飲み込まれた。

死後の世界でもまた死んだのか俺は…




そう思い目を開けるとそこには見知らぬ女性がいた。そして辺りを見回してみる、

    (( どこだこれーーーーーーーー!!! ))

心の中で叫んだ、なにせ俺はこの世界の言葉を知らなかった、そもそもそんな年齢でもなかったのだ

どうやら自分は赤ちゃんとして転生したらしい、、、というか新しく生まれた


ということは目の前にいる女性は母親なのだろうか、

青髪の優しそうな雰囲気の女性だ。これなら心配なさそうだ。どことなくそんな安心感に包まれていた


横にいる白衣の女性は医者かなにかだろう

ほっと一息ついているような様子が窺える。



そんな俺は不安と期待でいっぱいだった。

今からここで第二の人生を歩むのかという期待と、これからどうなっていくのだろうという不安、

そんな相反する思いが俺の中でぶつかっていた


とりあえずは様子見から始めよう

まず俺のいる家だがルネサンス時代のような木造建築、レンガの暖炉があるからかまるでサンタでも住んでそうな雰囲気だ。 母親とみられる女性は二十代前半といったところか、かなり若くきれいな人だ。


そんなことを考えていると母が何か言った、


「あなた、無事に生まれましたよ!名前はシアンでどう??」

不思議と何を言ってるのか聞き取れた


そしておそらく相手は父だろう、金色で短髪の男性が答えた

「おお、いいじゃねえか、俺の子供にぴったりだ!」



そんなこともあり優しそうな母に気さくそうな父そんな家庭で俺は第二の人生を歩むことにした。



何も前世に未練がなかったわけではない、ただ死んでしまったものはしょうがない、以前だって何度も、もう一度人生をやり直したいそう思ったことがあった。それが突然叶ったのだ、今はこの世界を存分に楽しむとしよう。そして機会があったらまたあの世界に戻ろう。そう思えた。




こうして俺の名前はシアン、正確には シアン=トロンテス としてこの世に生まれ、

俺の最強を目指す物語が始まった

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