楽しみにしていた生徒交流会の時間だぁ!さぁて、どんな会なんだろう。ワクテカが止まらない!
『皆さーん!お待たせしましたぁー!只今より、生徒交流会を始めまーす!』
『司会は、岐阜県放送部門生徒実行委員会、不破関高校の笹尾と。』
『金華山高校の千畳敷です。』
『『よろしくお願いしまーす!』』
わぁー、と言う歓声と万雷の拍手が沸き起こった。いよいよ生徒交流会の始まりだ。
『まず最初に、私達生徒実行委員会が制作しました、岐阜県の魅力をお伝えするVTRを上映いたします。』
『どうぞ、ご覧ください。』
舞台照明が消え、スクリーンに映像が流れ始めた。
VTRの内容は、主人公のノブナガ君が岐阜の見どころを案内すると言うものだった。このノブナガ君と言うキャラクター、どう見ても素人がデザインしたものなんだよなぁ・・・。実行委員の子が描いたのかなぁ・・・。まぁ、外注するような予算は無いだろうし、多分そうだろう。
まずは岐阜城。ロープウェーを使って山の頂上へ。天守閣まで移動する映像をバックにナレーションで岐阜城の歴史が説明された。
お次は馬籠宿。石畳が敷かれた坂に沿う宿場町だ。ここも先ほどの岐阜城と同じように移動する映像をバックにナレーションで説明が入れられている。
次は郡上八幡。長良川の上流に位置し、“宗祇水”に代表される清冽な水と夏の郡上おどりで有名な所だ。侍町の面影を残している素敵な街だ。
次は世界遺産になっている白川郷合掌造り集落だ。あぁ、なんて素敵な風景なんだろう・・・一度行ってみたいなぁ。
お次は関ケ原。私でも知っている古戦場だ。あぁ、響子ちゃんが興奮している。響子ちゃんは戦国マニアだもんなぁ。何をおいても行ってみたいって思ってるんだろうなぁ。
次は長良川の鵜飼。漆黒の闇の中で赤々と燃える篝火が川面に反射し、鵜匠が操る鵜が鮎を採っている。こういうのを“幽玄の世界”って言うのかなぁ・・・。
お次は岐阜かかみがはら航空宇宙博物館。航空と宇宙の展示を兼ね備えた国内唯一の専門博物館だそうだ。実機展示数41機は国内最多だそうだ。・・・ちょっと行ってみたいかも。
次は鍾乳洞。岐阜には鍾乳洞も沢山あるようだ。関ケ原鍾乳洞、飛騨大鍾乳洞、大滝鍾乳洞・・・うむ、素敵だ。私達が住む近畿地方には大規模な鍾乳洞は無いからなぁ・・・こういう地下世界ってのにも憧れるなぁ・・・。
おっ!今回の開催地、多治見市だ。ナレーションによれば、ここ多治見は全国一のモザイクタイルの生産地だそうだ。モザイクタイル?何?って考えてたら、ちゃんとナレーションで説明してくれた。モザイクタイルとは50センチ平方メートル以下の小ぶりなタイルのことを指すそうだ。うむ、勉強になるな。
『如何でしたか?今ご紹介したのは、ほんの一部です。』
『岐阜県には、まだまだ沢山の魅力あるスポットがあります。』
『『是非、観光をしに岐阜へおいでください。』』
舞台照明が点り、再び万雷の拍手が沸き起こった。
いや、面白かった。観光するためにまた岐阜を訪れたい、と思わせるVTRだった。
『続きまして、岐阜県ご当地クイズをやりたいと思います。』
『私達を除く46都道府県の中で、岐阜の事を一番ご存じなのはどこか、を競って頂きます。』
『今、実行委員が解答用紙を配っています。』
『都道府県毎にチームを組んでください。』
『全てのクイズを出し終えた後で答え合わせをします。』
『さて、どの都道府県が一位を取るでしょうか。』
『みなさーん、解答用紙は受け取られましたかぁ?』
はーい!と言う元気な声が観客席からあがった。
『ではクイズを始めまーす!』
『第1問!岐阜県の県鳥、すなわち県の鳥は何でしょう?次の中から選んでください。1、ツル、2、タカ、3、ライチョウ、4、トキ。さぁ、どれでしょうか?』
む?いきなり判らんぞ。
「皆さん判りますか?」
「えー、判んないよぉ。」
「栗須さんは何だと思いますか?」
質問を質問で返されてしまった・・・。
「岐阜は山深い県だから、タカ・・・かなぁ?」
「それでいいんじゃない?入試じゃないんだし。間違っても困らないよ。」
響子ちゃんの言う通りだな・・・別に間違ったから成績に影響する訳じゃないし・・・。
「皆さんもそれでいいですか?」
「うん。実際判んないし。」
「楽しめればいいんじゃない?」
皆さんの許可も出たことだし、第1問は2番に〇、と。
『さぁ、そろそろ良いですかぁ?第2問、いきますよぅ!』
☆
さて、岐阜県クイズは全部で10問が出題された。
『みなさーん。これから答え合わせを行いまーす。』
『答えを言っていきますから、丸点けをしてくださーい。』
『では、答えを言います。第1問、3番。・・・第2問、4番。・・・第3問、2番。・・・第4問、1番。・・・第5問、1番。・・・第6問、3番。・・・第7問、3番。第8問、4番。・・・第9問、2番。第10問、2番、でしたー。』
答え合わせの結果、私達は半分も正解していなかった・・・とほほ。
『それではー、全問正解した都道府県はいますでしょうかぁー?』
『全問正解した都道府県はぁ、手を挙げてくださーい。』
しーん、としてるな。流石に全問正解はいなかったようだ。
『うーん、いませんかぁ。では、9問正解した都道府県はいますかぁー?』
これもまた、しーんとしている。9問正解も無しかぁ・・・。
『では、8問正解は、いますかぁー?』
おっ!?3人が手を挙げたぞ!
『あっ、8問正解は3県もいたようですねぇ。では、今手を挙げた都道府県の代表者は、記念品を差し上げますので、解答用紙を持って舞台上まで来てくださーい。』
三人が舞台上に急いで上がった。持参した解答用紙をMCの子達が確認している。
『はい!確認できましたぁ!間違いなく、8問正解してまーす。』
『では、それぞれの都道府県名を言って貰いましょう!』
『はい!貴方は何県ですかぁ?』
MCの子がマイクを向けると、舞台上に並んだ三人が順々に答えた。
『香川県です。』
『貴方は何県ですかぁ?』
『群馬県です。』
『貴方は?』
『佐賀県です。』
『はい!おめでとうございます!皆さんに記念品を差し上げます。記念品は、全総文岐阜大会の大会マスコットキャラクターミナモのぬいぐるみでーす。』
そう言うとMCの人はぬいぐるみを一つ、会場の皆に見えるように頭上に掲げた。
『人数分ありますから、持って帰って、仲良く分けてくださいね。』
三人ははにかんだ笑みを浮かべながらぬいぐるみの入った袋を受け取り、それぞれの席に戻って行った。それを確認したMCが交流会の締めに入った。
『これで、生徒交流会を終了しまーす!』
『みなさーん、楽しんでいただけましたかぁ?』
『この後、16時30分より閉会式を行います。』
うん、交流会はなかなか楽しかったぞ。さて、閉会式では表彰も行われるはずだ。結果はどうだったかな?
☆
『お待たせしました。只今より閉会式を行います。』
おっ、交流会の時とは別の人がMCを務めるんだ。まぁ、折角の機会だから、できるだけ沢山の人に活躍の場を設けるのは当然か・・・。
『閉会行事に先立ちまして、各部門の受賞者を発表いたします。』
おっ!?いよいよだ。ついつい期待してしまうなぁ・・・。
『まずはアナウンス部門です。
優秀賞に選ばれたのは、O府相思高校、下田奈々さん。
A県緑ヶ森高校、竹山結那さん。
N県東和高校、栗須入鹿さん。
T県鷹ノ丘高校、甲角真唯さん。
H県凪砂高校、香木心さん。
K県修実高校、柔導朝夏さん。
N県御船高校、鷲頭浅茅さん。
F県城北高校、菅田美羽さん。
以上8名の方です。おめでとうございます。
続いて審査員特別賞に選ばれたのは、K県桂浜高校、楯山大鳴さん。
T県城塞高校、那珂多美さん。
N県丹鶴高校、池田阿須賀さん。
K府南都高校、近山白鴈さん。
以上4名の方です。おめでとうございます。』
えっ!?凄い!三人とも入賞してる。やったね!
鷲頭さんも池田さんも意外だと言う表情をしているけど、原稿の内容は素晴らしい出来だったし、技術的にも私と遜色があるようには思えなかった。だから当然の結果なのかも。




