アナウンス部門の講評が始まった!さぁ、きちんとメモって、次回の発表に活かすんだ!
『以上で、ゲームは終了でーす。それでは結果発表に移ります。優勝は・・・全問正解の3班です!おめでとうございます!』
うーん、思った以上に熱狂してしまった。初めてお話しした他校の人達なのに、上手く打ち解けることができたのは、やはり同じ放送部員ってことで、連帯感があったからかなぁ。でも、優勝できなかったのはちょっと残念・・・まぁ、私を始め、班のみんな、意外と絵が下手だったからなぁ・・・仕方がないかぁ。
『では、3班のみなさんは舞台上に上がってきてくださーい。表彰式を行いまーす。』
舞台に上がった3班の人達は、実行委員長の池田さんから賞品を手渡されて嬉しそうだ。そうそう、ああいうのって、たいしたものじゃないのに貰えると凄く嬉しいんだよねぇ。
『以上で、交流会を終了します。では、先生にバトンタッチします。』
『はい、代わりました。ただいまより、審査員の講評並びに結果発表、表彰式を行います。』
おぉっ、いきなり講評が始まってしまった。大変だ・・・大事な所をメモしないと・・・。前回、Nコンの時は、講評の意味がイマイチ判ってなくて、メモを取らなかったんだよね。で、やはり時間と共に細かい部分を忘れてしまったのだ。授業と一緒で、ただ聞いているだけだと、記憶が固定されない。メモを取ることの重要性を改めて認識したんだ。だから、今回はしっかりとメモを取るつもりで、ノートも持ってきた。・・・おっと、早く準備しなければ。
『まずはアナウンサー部門の講評をお願いします。』
ああっ、始まってしまうぅ・・・急げ急げ・・・。
『アナウンス部門審査員の相賀です。アナウンス部門の講評を行います。ポイントに分けて、今回課題だと思われた点を挙げていきます。
まず、一点目です。朗読とは異なり、アナウンスにはタイトルがありません。しかし、原稿内容の主題が判るよう、トップに簡潔に“これから何を伝えるのか”を書くようにしましょう。主題を述べることで聞き手に興味を持ってもらえますから。』
ああ、そう言うことか!Nコンの時、神倉先輩から“主題を簡潔にまとめて、頭に書き入れなさい。”って、原稿のリテークを食らったんだ。その時、先輩は詳しい理由を教えてくれなかったけど、先輩の言うことに間違いは無いから素直に従ったんだよね。それ以来、原稿の頭には主題を入れるもの、と刷り込まれて、深く考えずに書いていたんだけど、ちゃんと理由があったんだ。流石は、神倉先輩だ。
『二点目です。全体に取材が不十分なように思えます。取材対象を一人だけで終えるのでは無く、複数の人に取材をしましょう。それによって内容により深みが生じます。』
お客さん、特に子供たちには一人一人に感想を聞いたのは正解だったんだぁ。でも、仏崎先生にもきちんとインタビューをしておいた方が良かったかも・・・ここは反省点だなぁ。
『三点目。取材した内容のどこを原稿に盛り込むか、内容の精選を行いましょう。例えば、インタビューを盛り込み過ぎて、原稿のほとんどが取材相手の台詞で占められているものがありました。取材相手のしゃべった内容を読むだけでは、ニュースを伝えたことにはなりません。インタビューの使用は最低限度に留めましょう。内容の取捨選択は重要です。』
これはできていたように思うけどなぁ・・・。アナウンスの制限時間は90秒と短いから、インタビュー内容は、自然と最低限度しか使えなかったんだけど。
『四点目です。発声が小さい人も目立ちました。発声は、一朝一夕には大きくなりません。日頃の発声練習を大事にしましょう。半年、一年、と続ける内に大きくなっていきます。』
うむっ!これは自信がある!神倉先輩の指示通り、うちら1年生は毎日発声練習を欠かさずやってきた。おかげで2学期以降は、クラスの皆から“ドルフィンちゃんは、はきはきとしゃべるね”とか、“ドルフィンちゃんの声は良く通るね”とか言われるもんなぁ。あまり褒められている気はしないのだけど、放送部員としては誇って良いことだよね。
『五点目です。間の取り方は、文意が伝わりやすいように取りましょう。繋げてアナウンスする方が良いのか、それとも間をあけた方が良いのかは、どのように文意を伝えたいかによって変わります。不用意な間は聞き手に誤解を与えます。注意しましょう。』
おおっ、神倉先輩と同じことを先生も言ってる!これは練習の時、しょっちゅう先輩に言われてきたことなんだよね。最近は、割と注意されることが少なくなってきたんだけど、それは自分のスキルが上がってきた証拠だと考えてもいいのかなぁ。
『六点目です。アナウンスの読みの基本は、“文頭上げ、文末下げ”です。文末が上がって終わる人が見られましたが、アナウンスにおいては、文章の始めは上がり調子で、最後は下がり調子で読みます。注意しましょう。』
これも、1学期の頃は先輩からよく注意されたなぁ・・・。こう言うイントネーションについても随分と慣れてきたように思うぞ。我ながら成長したんだなぁ・・・。
『七点目です。自原稿は上手に読めているのに、課題文は上手く読めない人がいますね。初見の原稿でも読み間違いをしないようにしましょう。これも練習の積み重ねです。常日頃から初見の原稿を読み上げる練習を続けてください。また、自原稿の時と比べて、課題原稿だと読むスピードが速くなる人が多いですね。特に文末の“ました”で速くなる人が多いように思いました。文全体を一定速度で読み上げるよう心掛けてください。これも練習あるのみです。』
Nコンの時の失敗に懲りて、どうやったら初見の原稿を上手く読めるようになるかを神倉先輩に聞いたんだよね。先輩からは“とにかく練習するしかない。”って言われて、毎日学校の図書館から新聞を借りて記事を読み上げる練習をしてきたんだけど、その甲斐あって、最近では初見の文章でも問題なく読み上げられるようになってきた。今日も自分では上手に読めたと思うんだけど・・・どうだったのかなぁ?
『八点目です。普段から取材に努めましょう。コンテストが近いから取材しようとするのでは無く、普段から身の回りの出来事にアンテナを立てておきましょう。取材する内容が見つからない、取材するのが大変だと考えてアナウンス部門を避ける人が目立ちますが、日頃からアンテナを立てておけば、案外多くのネタが簡単に見つかります。コンテストと関係なく取材をしておけば、コンテストが近付いたからと言って、焦る必要はありません。』
あちゃー・・・ごめんなさい。今回、私は総文祭のぎりぎり直前に取材をしました・・・。うーん、そうだよねぇ・・・日頃からいろんなことに興味を持って調べておけば、直前になって焦る事にはならないよねぇ・・・。これが今回の一番の反省点かなぁ・・・。
『最後です。マイクの使い方が下手で、上手くマイクに声を乗せられていない人がいます。通常、アナウンスや朗読に使われるマイクは、“単一指向性マイク”です。マイクの正面の非常に限られた角度内の音のみを拾います。原稿を見ることに意識を取られて、マイクと口の角度がズレ、上手く音を拾ってもらえていない人がいます。また、マイクとの距離も重要です。音は、距離の二乗に反比例して小さくなります。発声が充分に大きければあまり問題ではありませんが、そうでない場合は、マイクとの距離は非常に重要になります。逆に近すぎてもいけません。近すぎると“ブレス”が拾われてしまい、声に“ばふっばふっ”という雑音が混ざってしまいます。ブレスが入らず、でも声が充分に拾われる距離で語らなければなりません。あと本番で、手や指を使ってマイクとの距離を測っている人をよく見かけますが、日頃から練習を積んでいれば、自然と最適な距離をとることができるようになるはずです。プロのアナウンサーやミュージシャンが、マイクとの距離を測っている姿を見たことがありますか?ないですよね。彼らは身体でマイクとの距離を覚えているのです。』
マイクの使い方には自信があるよ!神倉先輩に注意を受ける度に直すようにしてきたから、自然とマイクに声が入りやすい角度と距離でしゃべる癖がすでに身に付いているんだ。本当に先輩からはいろんな大事なことを教えてもらって来たんだなぁ・・・。有り難うございます、先輩!
『以上で、アナウンス部門の講評を終わります。』
うんっ!先生のしゃべった内容はすべてメモできた。家に帰ったら整理して清書しておこう!今回も勉強になったなぁ。
『続いて、朗読部門の講評です。』
うーん・・・朗読は、これから先もやるつもりは無いんだけど、どこで必要になるか判らないしなぁ。・・・今回せっかく朗読部門の発表も聴けたことだし、自分の採点基準が合っているかどうか、確認の意味でこちらもメモを取っときますか・・・。




