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こちら、県立東和高校放送局です!  作者: 田鶴瑞穂


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22/119

朗読部門開始!おおっ!二人とも凄く上手になっている。結果が楽しみだ!

『以上で、アナウンス部門の発表を終わります。10分間休憩の後、朗読部門を開始いたします。』

「ふーっ、緊張したぁ!」

 背を伸ばしながら、響子ちゃんが呟いている・・・。

「なんで発表者じゃない響子ちゃんが緊張してるのよぉ。」

「だって、発表の邪魔にならないよう、物音一つ立てないように気を張ってたんだもん。」

「そうそう。自分の発表以上に緊張したよ。」

「紙織ちゃんまでぇ・・・で?」

「えっ、“で?”って何?」

「いやいや、私の発表を聴いて、二人はどう思ったのかな、って。」

「うむ、流石でござる、ドルフィン殿。」

「なんで時代劇調なのよ、響子ちゃん。で、変な所とか無かった?」

「うーん・・・特に気になるような所は無かった、と思うけど・・・。」

「うん、上手だったよ。」

「そっか・・・二人がそう言うのなら、まずまずの出来だったんだね。安心した。・・・次は二人の番だね。頑張ってね。応援してるから。」

「うーん、ドルフィンちゃんにそう言われると、緊張してきた・・・。」

 『間もなく朗読部門を開始いたします。朗読部門にエントリーしている人は、前の席に移動してください。椅子の後ろにエントリーナンバーを貼っています。各自、番号の席に座ってください。』

「あっ、呼ばれた。紙織ちゃん行きましょ。」

「じゃぁね、ドルフィンちゃん。行ってきまぁす。」

「行ってらっしゃい!」

『ただいまより、朗読部門を開始します。アナウンス部門と同様に、上手、下手のマイクを交互に使っていきます。それでは、1番、2番の人は登壇し、それぞれ下手、上手のマイクの前に待機してください。・・・よろしいですか?それでは、発表を始めてください。』

 ☆

 アナウンス部門もそうだったけど、朗読部門も、今日は1、2年生の中でも上手い子ばっかりが出ているみたいだ。Nコンの時は玉石混合だったから、上手い子とそうでもない子の差が激しくて、まだまだ未熟だった私でも採点はやり易かった。でも、今回は甲乙付け難い発表が続くから、全く気を抜く暇が無かった。審査員の先生は大変だなぁ。ちょっとした差に気付いて順位をつけなきゃいけないんだから。

 響子ちゃんと紙織ちゃんは、びっくりするほど上手になっていた。まぁ、私が必死に練習している間、二人も同じように練習していた訳だから、当然か・・・。

『以上で、朗読部門の発表を終わります。これから50分間、昼食休憩を取ります。なお、大ホール内は飲食禁止です。昼食は、中会議室3で取ってください。ゴミは各自で持ち帰ってください。会館のゴミ箱には捨てないよう注意してください。午後は13時30分から開始します。5分前までに昼食の片付けを終え、大ホールに集合してください。』

 おっ、終わったぞ。響子ちゃんと紙織ちゃんが戻ってきた。

「お疲れ様、二人とも。」

「ただいまぁ。あー、緊張したぁ。」

「二人とも、上達したねぇ。びっくりだよ。」

「いやぁ、お恥ずかしい。」

「ドルフィンちゃんに褒められると、素直に嬉しいね!」

「そうぉ?」

「だって、Nコンの時、私たち1年生で賞を取ったのはドルフィンちゃんだけだよ。私たちの中では一番上手なんだから。」

「それはNコンの時点での話だよぉ。あの時から二人とも随分と上達してるよ。私との差なんて無いと思うけどなぁ。」

「ドルフィン殿にそう言ってもらえる日が来るとは・・・拙者、感無量でござる。」

「だから、なんで時々時代劇調になるのよ!」

「まぁまぁ。ともかく結果発表を待ちましょうよ。審査員の先生から見て私たちがどうだったか、講評を見れば良く判るんだから。」

「そうだね。・・・とりあえずお弁当にしない?私、お腹空いたぁ。」

「賛成ぇ!お弁当食べよう!」

 と、言う訳で、私たちは昼食会場として指定されている会議室に移動することにした。

 ☆

『お待たせいたしました。これより、生徒実行委員による交流会を開始いたします。』

『司会を交代しました。生徒実行委員会委員長、丹鶴高校2年池田阿須賀です。これより、他校の放送部員と交流を深めるため、ゲームを行いたいと思います。

 まずは、ここにいる全員を班分けします。交流が目的ですので、同じ学校の人が別々の班になるように分けていきます。まずは、丹鶴高校の皆さん、部門のエントリー順に、1班、2班、3班・・・というように分かれてください。

 ああ、1班は上手の一番前の席に、2班は中央の列に、3班は下手の列に、4班は1班の4列後ろに、5班も2班の4列後ろに、6班は3班の4列後ろに、7班は4班の4列後ろに、8班は5班の4列後ろに、9班は6班の4列後ろに座ってください。・・・そうそう、そうです。今、皆さんの座った場所に各班の人に集まってもらいますから・・・。次に、猪垣高校の皆さん、部門のエントリー順に1班、2班、と分かれて、今丹鶴生が座っている各班の指定場所に順々に座っていってください。・・・よろしいですか?では、高倉高校の皆さん、6班から順に座っていってください。・・・・・・』

 丹鶴高校の池田さんと言えば、今回のアナウンス部門で断トツで上手かった人だ。知らない高校生相手に、よくぞこれほど仕切れるもんだ。・・・いやいや、褒めているんだよ。私にはこんな風に上手に進めていく自信は無いよ。凄いなぁ。

『・・・次は東和高校さん、順々に各班に分かれて座ってください。』

 おっ、呼ばれた。

「じゃね、響子ちゃん、紙織ちゃん。私は5班に行くね。」

「私は6班、紙織ちゃんは7班か・・・。」

 ☆

『みなさーん、自分の班は分かりましたかぁ?各班8名ずついるはずです。

 では、ゲームの内容を伝えまーす。今回行うゲームは、伝言ゲームです。ただの伝言ゲームではありません。各班からは3人ずつ前に出てきてもらいます。一人目は伝言担当、二人目は絵描き担当、三人目が解答担当です。まず一人目の伝言担当に“お題”を見せます。伝言担当は、15秒間で、絵描き担当に見たお題の特徴を説明します。次に、絵描き担当は30秒間で聞いた特徴からお題を絵に描いてください。最後に解答担当は、絵描き担当が描いた絵を見て、お題が何だったかをスケッチブックに書いてください。せーのーで、で全部の班が答えをオープンします。以後、一人ずつ役割をずらしていって、全員が参加した終えたところでゲームは終了です。最も正解が多かった班が優勝です。ルールはお分かりいただけましたかぁ?・・・特に質問はありますかぁ?・・・大丈夫そうですねぇ。あっ、ちなみに優勝した班のメンバーには、素敵な賞品がありますから、皆さーん、頑張ってくださいねぇー。』

 なるほど、ゲームを通じて同じ班の他校生と仲良くなるって寸法だね。よしっ、頑張るぞう。

「みなさん、よろしくお願いします。私は東和高校1年、栗栖入鹿です。」

「私は、高倉高校1年渋川真帆です。よろしくお願いします。」

「あれっ?お宅の高校の3年の方と名前がそっくりですね。」

 思わず聞いてしまった・・・。Nコンの時にアナウンサー部門で優良賞を取った人に、たしか渋川美帆さんっていたと思うんだけど・・・違ったっけか?

「あっ、はいっ、美帆は私の姉です。」

「そうなんだ。姉妹で放送部なんですね?」

「はいっ。姉はすごくアナウンスが上手くて・・・。姉に憧れて放送部に入ったんです。」

「おおっ、お姉さんは今年Nコン全国大会に出場されましたもんね。」

「ありがとうございます。よくご存じですね。」

「表彰式の時に私の前におられましたから。」

「・・・あっ、栗栖さんって、Nコンの時奨励賞を取った方ですよね。・・・すみません、気が付かないで・・・。」

「気にすることはありませんよぉ。他校の生徒のことなんていちいち覚えてなくて当然ですから。」

「ああ、奨励賞の栗栖さんでしたか。私は猪垣高校2年の高森香菜です。」

「覚えてますよ。高森さんも奨励賞でしたね。よろしくお願いします。」

「はいっ。うれしいなぁ、覚えていてくれて。こちらこそ宜しくお願いします!」

 うん、Nコンのお陰で話が弾む!どうやら仲良くなれそうだ。

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