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「…」
「ねぇ……なんで私以外の女をそんなに凝視してるの?」
「いや?たまたまだよ、あの人の後ろのお店に飾ってあるアクセサリーが君によく似合うなって思って」
「………」 テレッ
(危ね〜、なんとか凌いだ!今日は結構簡単にいけたな、でも仕方ないじゃん目の前からあんな胸がデカい人が来たらそりゃ目が動いちゃうって!)
これが俺の日常である。
小さい時からの腐れ縁(山本愛香)は少し?
俺(榎本司)に依存気味だ、最初は後ろを付いてくる犬みたいな存在だと思っていた、それは小学校、中学校、そして高校へと続いてきた。
「ツカサ、私そろそろ彼氏を作って、その人と結婚して楽しい人生を送りたいなぁって思ってるんだけど」
「君と結婚できる人はとても嬉しいだろうね!こんなにいいお嫁さんは世界中でも君しかいないと思うよ」
「そう!そうでしょ!それなら早くこの婚姻届に…」
「あ、もしもし、うんうん、あ〜それは」
「ねぇツカサ…ツカサ?」
「ごめん愛ちゃん、ちょっと長くなりそう」
「ツカサ…」
(愛ちゃんごめん!まだ責任を負いたくない!)