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クロエの魔導書 ナギサと魔導書の出会い篇  作者: 雪見
第2章 再起の国、エイト
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幕間 とある国

空が赤い。


僕の家が、燃えている。


……。


あれ、僕の家が……


「──!────!!」


誰かが僕の名前を呼んでいる。


「───!そこから逃げるのよ!早く!!」


分かってるよ、母さん。足が動かないんだ。


「──!!!!!!」


誰かが僕の手を引っ張る。


「逃げるよ、───!!」


そんな強く引っ張られると痛いよ、父さん。



これが、大人の人が言っていた「戦争」……。


僕の前には何もかもが無くなった。


家も、僕の好きな本も、母さんも。


全て、大人達に奪われた。



「…………お父さん、お母さんが……!!」


「分かってる……分かってるんだよ……でも……!!」


僕は、泣いた。


父さんも、泣いていた。


「お母さん、死んじゃったんだよ……!!!!」


僕は、信じられなかった。この現実を。この悲劇を。



今でも思い出す、あの日。

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