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「では、『冒険者』及び『冒険者ギルド』の詳細をお話ししましょう。

 まず『冒険者』とは、主にギルド経由で依頼をこなす者達を総じて呼称することにします。任務内容は多岐に渡ります。

 ネズミ駆除から遺跡の調査に、昨今よく現れるようになった『魔獣』と呼ばれる獣達の討伐などなど。そこは後々、ランク付けなどをして、力量に見合った任務を割り当てる予定です。

 そして、大元となる『冒険者ギルド』ですが、こちらは、依頼の受注と発注の受付だけでなく、宿屋や食事処も兼ねた複合施設にするつもりです。

 その方が色々便利だと思うので。

 長々と話しましたが、以上となります。何か質問などありますか?」


 ライハナサンの長い説明を、意外にもちゃんと聞いていたらしい、ルベラルバスが手を上げて聞く。


「俺が最初の『冒険者』となるとしてだ。ランクはどうすんだ? 言っとくが、俺は雑魚な依頼は受けねぇぞ?」


「そこについては安心して下さい。貴方々には最初から、魔獣討伐や元々やってらした傭兵任務などをやって頂きます。どの道、ネズミ駆除なんて、情勢が良くならなければ出てこないものでしょうからね」


 ライハナサンの説明に納得したのか、ルベラルバスが黙ると、ラミュニが今度は聞く。


「あの、ライハナサン様。アタシ達の任務はわかりましたが……ライハナサン様は、その、どのような御立場になるのです? 領主としてのお仕事もおありでしょうし……」


「ああ、そこなら大丈夫ですよ。僕が初代ギルド長になります。領主についてもご安心を。手は打ってありますので」


「は、はあ……」


 そう言われてしまうと、何も言葉が出なくなる。その様子にも、微笑みを崩すことなく、ライハナサンが続ける。


「それでは、早速『冒険者ギルド』へとしてここを運営開始致します。よろしいですね?」


 その一言で、ルベラルバスとラミュニは同時に思わず言う。


「「ここ!?」」


「ええ、ここですよ」


 ニコニコと笑うライハナサンに、二人は顔を見合わせるしかなった。

 こうして、世界初の『冒険者ギルド』と『冒険者』が誕生したのである。

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