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クイズ研究部の挑戦-QUIZ & PUZZLE-  作者: ジン・ケンジ
水平思考クイズ

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12/20

コギト・エルゴ・スム

 タイトル『コギト・エルゴ・スム』

 『その生徒は素行が悪いわけではなかったが、ある日教室で授業と関係ない質問ばかり繰り返し、それが問題になった。一体、どういうことか?』


 みのりは問題を聞いた瞬間、にやりと笑った。

「その質問は先生に対してしてる?」

「いいえ」

「質問をしたのは授業中?」

「いいえ」

「問題になったっていうのは、ネガティブに取り上げられたって意味?」

「いいえ」

「その生徒は石須みのり?」

「……はい」

 阿藤もにやりと笑う。

「じゃあ、答えるわね」

 みのりはここで一呼吸間を置くと、

「石須みのりは休み時間に教室で水平思考クイズをしており、それがクイズの最後の問題になった」

 一字一句に力を込めるようにして、その最後の解答を述べた。

「正解!」

 阿藤はうんうんとうなずきながら、拍手をする。

「いや、まいった。まさか、こんなに全部あざやかに解かれるとはな。俺の完敗だ」

「私を楽しませた時点であんたの勝ちよ」

 みのりはぼそりと独りごちた。

「今回はここでお開きだが、また水平思考クイズのストックが貯まったら、お前に挑戦するよ。首を洗って待っておくんだな」

 阿藤は「ははは」と笑うと、みのりにゆっくり背中を向け、自分の席へと戻っていく。それと入れ替わるようにして、現代文の教師が教室へと入ってきた。

 ――そしてまた、いつも通りの退屈な時間が始まる。

 考えてみれば、〝授業〟や〝テスト〟というのもクイズのようなものである。だが、阿藤が出してくる問題よりつまらなく感じるのはなぜだろう。

 みのりは阿藤が以前言っていた言葉を思い出した。

 『本当に重要なのは、問題を解く能力じゃなく、問題を見出す能力だ』

 彼女はいつも誰かに用意された問題を解いている自分を、ほんの少しもどかしく思った。

 チャイムが鳴った。

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― 新着の感想 ―
[良い点] クイズを小説にするというのは斬新ですね。 水平思考クイズが上手く終了したところで、次が楽しみです。
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