表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

きっと3話

おっさんに布団をあげたらお礼にとお金をくれた。5万イエーイだ。イエーイってのはお金の単位らしい? 誰が決めたのこの単位おかしいでしょう…そして多いのか少ないのかはさっぱりわからない。でもこれは幸先いいな。

戻ってきた落ち武者おっさんにもお礼の言葉をもらった。その時についでだからと商業区の案内をかって出てくれた。その商業区は居住区と違ってかなり賑わっていた。というか大きいおっさんも髭を生やしていないおっさんもさらに小さい子供達とかもいた。大きいおばさんやお姉さんももちろんいる。ちょっとほっとした。よかったよおっさんパラダイスだけじゃなくて…ほんとに。


落ち武者おっさんの話によると店を持つのは登録が必要だが路上で商売するのは許可がいらないらしい。だから小さい子供とかも何やら売っていたりする。しばらく落ち武者おっさんが案内してくれるらしいのでそれについて歩き物価を調べよう。


驚くべき事実が発覚。串焼きが5イエーイだったんだけど、俺の貰った5万イエーイだと金色の硬貨が5枚。1イエーイってのが鉄の硬貨のことだったんだ。お釣りがないみたいで買えなかったってことなんだよっ お腹すいた!


これに見かねた落ち武者おっさんが奢ってくれた。やったね! ついでにお金のことについて聞いてみるとあきれた顔された。知らないんだからさ、しょうがないじゃん? で、鉄貨が1イエーイ、銅貨が10イエーイ、銀貨が100イエーイ、大銀貨が1000イエーイ、で金貨が10000イエーイ。ちょっと楽しくなってきたかもイエーイ! まだ上に大金貨100000イエーイとか白金貨1000000イエーイがあるらしい。紙でできたお金はないみたいだ。結局串焼き5イエーイの価値はよくわからんかったけど日本円にすると500円とかなのかな…流石に50円はないとおもう。まあこれを基準にもう少し見ていって見るか。細かいお金がないから買えないんだけどねっ 落ち武者おっさんまた奢てくれないかな~


小さな子供がやっている店を発見。2つの器が置かれていてそれぞれ大きさの違うなんか黒っぽい石みたいな物を売っている。飴玉みたいだ…黒飴とか??


「ああ、それは魔石だな。小さいが使い道はあるぞ」


違った飴じゃなかった。魔石ってあれかファンタジーご用達の魔物が落とすやつ。どうやらこの世界にもあるみたいだ。やっぱり電池みたいに使うものらしい。小さいのが2イエーイでもう一つのが3イエーイで売られている。200円と300円

って考えるとそんなもんなのかな。どのくらい使えるのか知らないけどね。


「そうだそうだすっかり忘れていた」

「…?」


落ち武者おっさんが何か忘れていたらしい。何を?? よくわからないけど腰に下げている袋に手を入れている。


「ほらよ」

「……」


手のひらに乗せられていた物は目の前の店で売られている魔石だった。2イエーイのサイズかな。それが10個くらいある。なんでそれを出してるの? くれるの? 貰うけど? 


「ほら森で会ったときにさ、あの『布団』の周りに落ちてたんだよ。まあ正確にはギューが転がってたんだがそいつから採れたもんなんだけどな」


ギューから採れた魔石? そもそもギューって何? …あ、あれかあのネズミ見たいなの。そんな名前が出てた気がする… それが10個だから10匹倒れてたの? つまりギューってバカなの? 死ぬまで布団に向かってきたんだよね。何度も何度も跳ね返されて死ぬまで…他の獲物にしようって変えられないんだもんバカだったんだね。


でも魔石だとお金の代わりに交換でも使える店もあるみたいだから、20イエーイ手に入ったってことだ。やったね! 買い物が出来るよっ 何買ってみようかな…目移りしちゃうね! …あれ落ち武者おっさんがいない。はぐれちゃったみたい。


「……もらったぁーーー!!!」


大きな声が近づいて来ていきなり殴られた。痛いんだけど…殴られたとこじゃなくてそのせいで倒れこんだ場所が悪くて。どうやらどっかの店に突っ込んじゃったみたい。ごめんね、でも俺のせいじゃないよ?? 責任は殴ってきたこの…あ、増殖おっさんじゃん犯人。なんなの?


「やったぁーーー!! これでやっと…へぶぅ!?」


あ、落ち武者おっさんがこの騒ぎに気が付いてやってきたよ。んでいきなり増殖おっさんを殴った。いいぞーもっとやれっ 拳を握ってイエーイ。


「おお、よかった姿が見えんくなったからどうしたのかと思ったぞ…で、こやつはなにしてんだ」

「なんか殴られた?」

「ふむ、一度戻って報告かなこれは」


どうやらさっきの居住区の所に戻るらしい。買い物がお預けになった…イエーイ……


おっさんが住んでいる家に着くと早速落ち武者おっさんが増殖おっさんのことを説明した。話を聞いた布団を買ったおっさんはふるふると体を震わせ増殖おっさんがめちゃくちゃ怒られていた。自業自得ってやつだよね仕方ない。


どうやら増殖おっさんは布団おっさんの息子だったらしい。2人で頭を下げて謝ってきた。なんか事情があるみたいだけど? 俺には関係ないから巻き込まないでね??


気を取り直して商業区へ行こうとしたらまた落ち武者おっさんが来ようとした。流石に悪いから断ったよ? 会話出来るから何とかなるよ? 多分?


商業区について早速さっき突っ込んでしまったお店に謝りにい行った。全然怒ってなかったいい人だ。というか俺の知らない間に落ち武者おっさんが修理代を渡したんだとか…やるな。


さて、じゃあこれからどうしようかな…町には着いたし、お金も手に入った。じゃあ次は宿かな? 布団あるからなくてもいいけど、やっぱ丸見えじゃん? 森じゃないんだし休めないよね…ってことでまずは宿を決めようか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ