お母さんたちちゃんとして!
はじめに
あなたは、この題名を「うみ」と読みましたか?それとも「かい」と読みましたか?きっと、「うみ」と読んだ人の方が多いと思います。この時点では読み方は決まっていません。あなたの思うように読んでください。最後に決まるかというのもお約束できません。とにかく、自分で思った通りに読んでいてほしいです。
下手です。
1章うみ
「ねぇおかーさん!」
「なぁに?」
「かわいい?」
「えぇ!とっても可愛いわ!よく似合ってる。」
「えへへ、うれしいなー。きょうはだれにあうの?」
「今日は......そうね、お楽しみ。」
「おたのしみ?」
「お楽しみ。」
どこにでもあるような、ファミリーレストラン。最初に一人の男の子が口を開きました。
「はじめまして。きりたに かいです。よんさいです。」
まだ小さく、可愛らしい子。すると、
「あーら!かいくん、可愛い!よろしくね。」
一人の女性がかいくんをなで始めました。かいくんが少しビックリしています。
「美穂ちゃん......」
「陽さん、あぁ、ごめんねかいくん。ビックリさせちゃったね。」
すると、また一人の女の子がおずおずとその女性に話しかけました。
「お、おかーさん、」
「あ!自己紹介がまだだったわね!ほら、練習してきたやつ!」
そして、その女性......お母さんと呼ばれる人に背中を押され、口を開きました。
「は、はじめまして。たかはら うみです。」
この子もまだ小さく、とても可愛らしい子。髪の毛はハーフアップで少し大人っぽく見えますが、かいくんと同じぐらいでしょうか。
「うみちゃん、よろしくね。うみちゃんってどういう字なのかな?」
「あたしはね、うみのうみだよ!おさかなさんがおよいでるとこ。」
そのとたん、陽さんの動きが止まりました。
「ちなみに、かいくんは?」
「ぼくはね、かいすいよくのかいだよ。およぐのすきなんだ。」
二人とも、海という字でした!お揃いの名前、なのですが......
「かいすいよくのかい?わかんないけどかいってかっこいいなまえだね!」
「うみちゃんもかわいいね!」
二人とも気付いていなさそうです。そんな和気藹々とした雰囲気な二人。
その一方では海ちゃんのお母さんと海くんのお父さんがなにやら大切な話をしていました。
「み、美穂ちゃん、うみちゃんって海って字だったの?」
「陽くんこそ!まさかかいくんが海っていうじだったなんて......」
「読み方は違うけれど、紛らわしいよね。」
「えぇ......しかも、二人とも四歳でしょう?学校とか、いろいろたいへんよね。」
そう、なんと二人は再婚の話をしていたのです。海くんのお父さん、陽さんは二十八歳で、奥さんは海くんを生んだときに亡くなりました。海ちゃんのお母さん、美穂さんは結婚はしていませんが、二十六歳の時に海ちゃんを産みました。
「陽さん......」
「美穂ちゃん、二人は苦労してしまうかもしれないけれど、僕は気にしない!名前なんて関係ない。僕は君と!」
「陽さん!私も。」
「じゃあ、婚姻届を!」
「かかなきゃいけないわね」
「の前に......」
「うみ、かいくん。おはなしがあるの。」
「なぁに?」
うみちゃんは近寄ってきましたが、かいくんはまだ美穂さんが怖いみたいです。
「ほら、かい、おいで。大丈夫だよ。」
陽さんがそう言うと、かいくんはゆっくりと近づいてきました。
「いいかい?かい、今日からこの人、美穂さんがかいのお母さんだよ。」
「うみもよ。今日からは、陽さんがあなたのお父さんよ。」
「えっ......」
「うん!よろしくね。陽さんパパさん。」
「ごめんね。かいくん。さっきはつい興奮しちゃって!許して?お願い。」
「うん。分かった。よろしく......おねがいします。みほさん。」
「あら、お母さんで良いのよ?」
「うみちゃんも。陽さんパパさんは少し不思議だなぁ。お父さんで良いよ。」
「ううん。陽さんパパさんがいい」
「そう?じゃあ、よろしくね。」
「おか......美穂さんママさん?」
「あら、かいくんもふしぎなよびかた?ふふっ、いいわ。よろしくね。」
さぁ、なんだか不思議な一家ができてしまいました。
こんにちは、鑑です。はじめての小説投稿!そして、三人称(汗)一人称の方が書きやすいのですが、三人称で書いてみました。ホントに思った以上に辛いですね。三人称って......
学生で、投稿も曖昧です。文章は死んでます。一回投稿する量少ない!それでも、それでも!読んでくださると嬉しいです。シリーズものなので、続くかも不安ですが、頑張りますのでよろしくお願いします。