表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/114

第九話 天職とスキル

二人は病院に急いでいた。

しかし今日に限り混んでおりなかなか進めない。

どうやら一部ライフラインが復旧しそこに人々が殺到しているらしい。

俺達はタクシーを降り自らの足で病院に向かうことにした。


俺たちは人が歩く歩道ではなく屋上などを通って病院に向かっている。


今のステータスならば造作もないことだ。


今に至っては車よりも早く目的の病院に到着した。


先に連絡を入れておいたので準備はすでにできていた。医師は手際よく胃に通した管から上級ポーションを流していく。


そして変化が起こった。スノーは目を開け立ち上がり遠吠えをした。

まさに全快である。


(しかも一回り大きくなってない?なんだかちょっと小さめな馬ぐらい)


そしてスノーは検査をして健康になったことが確認出来たため水木さんと一緒に帰っていった。


俺は部屋で医師と話していた。今回手に入れた薬、まあポーションや丸薬だが適正価格の半額でこの災害時限定で売っている。


通常時は当然適正価格で売るつもりだ。それでも今回の武器購入や装備などの損失は埋めることができた。


(よし、これでホロとイクスに美味い肉でも買って帰るかな。)


用は済んだので軽く雑談したのちに退室して今日は帰ることにした。


我が家で愛犬が待ってるぜ。


そして次の日、いつもの散歩コースで水木さんに会った。

しかも犬と歩くのではなく乗っていた。


(羨ましくなんてない。そう違うはず・・・・)


そして彼女はいつもの彼女に戻っていた。

今はとても幸せそうだ。


人は幸せを自覚しづらい。多くの場合失って気づく。

俺も彼女もその寸前までいった。

だから今のこの瞬間がとても幸せだ。


「相談があるので聞いてもらえませんか。」


彼女はそう切り出した。


その目はとても真剣なものだった。


「内容によりますがいいですよ。」

「それでは家で話しましょう。外では話しづらいので。すぐそこです。」


そして俺は彼女の家に招待された。


椅子に座り日本茶をいただく。


「美味しいですね。」


もちろん我が家の愛犬にも水が出されそれを飲んでいる。

そのあとは三匹仲よく遊んでいる。


((癒される))


「と、話がそれそうだ。それでどうしましたか?」

「実は天職を得ました。」

「・・・・」

「実は天職を得ました。」

「いや、すみません聞いていましたが、あまりの内容にフリーズしてました。それでどのような天職を得たのですか?」

「ビーストマスターというスキルを得ました。」


そう言って水木さんは紙にステータスを書いて見せてくれる。


水木 彩

レベル・・・11

力・・・・・34

敏捷・・・・43

防御・・・・26

器用・・・・41

魔力・・・・30

天職・・・・ビーストマスター


スキル・・・契約、召喚、進化、強化、意思疎通


・契約

レベル5毎に一匹の動物と契約できる。契約した動物の寿命は契約者の死亡まで。

・召喚

世界のどこにいても魔力を10消費し契約した動物を呼び寄せる事が出来る。

・進化

ステータスを得た動物が一定のレベル以上になった時、魔力と魔石を使い種族を変更できる。(使用魔石により能力変化)

・強化

契約した動物を強化できる。(最大基本ステータス50%)

・意思疎通

動物のみ心を通わせられる。


天職を得るとステータスは進化する。そのため天職を持っていない者とは大きな違いが生まれてしまう。それを踏まえて検討しいてみる。


まずはステータスだがあまり変化はなかった。

あえて言えば魔力の項目が増えている。

実際ダンジョンの中ではコボルトメイジは魔法ぽいものを使用していた。

そのためステータスが進化した結果、魔力がえられても不思議ではない。


でも天職はビーストマスター。


効果がすごい。

例えば虎やライオン、象と契約できればかなりの戦力になる。特に動物の寿命を気にしなくてもいい。


そして召喚だが世界のどこでもというフレーズがすごい。

しかしダンジョン内では要実験だな。


次は進化、どれほどの制限があるかわからないが進化すれば更なる強さを得られるのが容易に想像できる。


そして強化。自分は出来ずとも契約している相手の強さを1.5倍にできれば初期段階からかなりの戦力になるだろう。

ただ最大とついている以上は何らかの制約があると考えられる。


さらに意志疎通か。これがあれば連携は取り放題だな。

どれくらいの距離が大丈夫なのかは試せばわかるだろう。


(しかし、彼女にとって今回のことはそれだけ大きかったてことか。)


「で、何を悩んでいるんですか?」

「実はスノーと契約するかしないかで悩んでまして・・・」

「確かに難しい所ですね。ならば直接話してみては?」

「やってみました。スノーは私を守りたいようです。」

「そうですか。」


俺はスノーを見てサムズアップをかます。

それを見てスノウは


「わう」


と一鳴き。


ええ~子や~


「そこまでわかっているなら後は二人の問題でしょう。もう少し話し合うべきだと思います。」


そして俺は愛犬を連れ帰宅することにした。二匹ともつかれたのか腹を出して寝ていたが呼ぶと飛び起きついてくる。


玄関で軽く挨拶をして帰路についた。


(今日もダンジョンだな。)


そして俺は今日もダンジョンにポーションを探索に行く。

読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ