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第六十一話 女王来日

獣人救出から1ヶ月

獣人たちの治療が終わり、マスコミ関係も落ち着きを見せ始めてきた。

そんなある日、サトルのパーティーは龍斗のもとに集められていた。


「実は彩さんに聞くが君は何か国語ほど話せる?」

「私ですか?私は

英語、ドイツ語、イギリス語、フランス語、インド語

ぐらいですかね。」


それを聞いてサトルは驚いた。


「凄いですね。俺なんて日本語しか喋れませんよ。」


彩の返答を聞いて龍斗は彩に確認を取る。


「と言う事はスノー、ホロ、イクス、リーンも喋れるかもしれんと言う事か?」

「試したことはないですが、もしかすると少し勉強すれば日常会話位は出来ると思います。」


彩もまだ試したことがないので確証は出来ないようだ。

しかし、可能性はあると告げる。


「そうか、実はこちらに、いくつか手紙が来ていてな。」

「手紙ですか?」


龍斗は机から手紙を出して見せるが、それぞれ書いている文字が異なっている。


「ああ、昔からの知り合いなんだが、皆が愛犬家か愛猫家だ。それで今回はそのペットたちを獣人にしてほしいのだ。」

「ただ、銀二には外国語は無理だからな。彩さんに聞いてみたわけだ。」

「その人たちは本当に大丈夫ですか?」


彩は前回の事件から相手を疑った。


「それは会ってから決めてくれ。じつは今、その内の一人が来日していて丁度会えると言う事だ。警護の依頼が政府よりあった。彼女もこちらに護衛をしてもらう事を望んでいるらしい。」

「来日?政府からの護衛依頼?何者ですか?」


それを聞いて彩は問いかける。通常は日本に来るだけで護衛は必要ないからだ


「ある国の女王だな。サトルと飼ってる犬が一緒だから話が合うかもしれんぞ。お前には通訳を付けるから気楽にいってこい。」

「通訳の人は誰ですか?」


やはり喋れないサトルとしては通訳の相手が気になるようだ。


「今そこにおるリンダだ。リンダも彼女とは顔なじみだからな。ちょうどいい。」

「サトルさん、よろしくお願いします。」

「こちらこそお願いします。」


実際、島以来の再開である。

サトルとリンダは互いに挨拶を交わす。


「あと何かあるかもしれん。この瓶を持っていけ。」


そう言って龍斗は透明な液体の入った瓶をサトルに渡した。


「これは?」

「あの島でお前が飲んだ水だ。」

「いいんですか?」


サトルはあの水の効果を知っているためそれが簡単に出てきた事に驚いた。


「もしもの時に怪我人に飲ませば助かる。特に護衛対象が大怪我をした場合には必ず必要となる。持っていけ。一応同じものをリンダにも渡してある。ともかく気をつけてくれ。」

「すなわちそれは厄介ごとが起きる可能性があると言う事ですね。」


それを聞いてサトルはこの依頼の危険性について気づき龍斗に質問した。


「未確認だがこの国にテロリストが潜入したという情報がある。時期が重なっているので一応気にかけてくれ。」

「分かりました。気を付けます。」


未確認でも情報はありがたい。

それを聞くとサトルたちはリンダに連れられてリムジンに乗り、相手との待ち合わせのホテルへ向かった。

その移動中に彩さんはホロの語学力を確認する。


「ホロは問題なく話せるようですね。これなら大丈夫でしょう。」

「ホロ凄い?」


ホロはサトルに質問した。


「凄いぞホロ。俺は惚れ直したぞ。」


そう言ってホロの頭をなでる。

それを見た彩も自分を指さし頭を向ける。


「当然彩さんも凄いです。惚れ直しました」


そう言って彩の頭も撫でる。


「実は私も英語、イギリス語、ドイツ語、フランス語ぐらい話せますよ。」


そう言って舞も頭を向けてくる。

サトルは舞の頭も撫でた。

皆のサラサラの髪が手に心地いい

皆嬉しそうに笑っている。

そこでリンダから声が掛かった


「ラブラブなところすみませんがそろそろつきますよ。」


それを聞いて4人は顔を赤くした。


そこはとある高級ホテルのスイートルーム。

最上階を全て貸し切りにし、彼女はソファーに座り待っていた。

そして扉をノックする音が聞こえメイドが対応する。


「どうやら到着されたようです。」

「そう、入ってもらって。」

「かしこまりました。」


彼女は女王だが無類の愛犬家だった。

今も足元には愛犬がくつろぎ、彼女と過ごす幸せな時間を満喫していた。


そして、彼女の目の前へサトルたちが姿を見せる。


「初めまして。私が依頼主の・・・そうねエリザとでも呼んでちょうだい。」


彼女は正式には名乗らなかったがその姿から本名はすぐに分かった。

それほど彼女の知名度は高い。


「初めまして彩と言います。こちらが獣人のスノーとホロ、そしてこちらの男性はクロです。」


彩さんは獣人をまず紹介した。


「そしてこちらが私たちのリーダーのサトルです。こちらはリンダさんです。お知り合いと聞いていますが、紹介は必要でしょうか?」


そして、サトルを紹介しリンダについては必要か問いかけた。


「こんにちはサトルさん。それとリンダは古い馴染みなので紹介は不要よ。久しぶりねリンダ会えてうれしいわ。」


エリザは紹介されたサトルに挨拶し、リンダに話しかけた。


「お久しぶりです。私もうれしく思います。こちらのサトルさんとクロさんは日本語以外がサッパリなので通訳としてきました。」


そしてリンダはいつものようにエリザに話しかけた。

その様子からはかなり来易い中である事が伝わってくる。


「そうなの、でもその物言いは相変わらずね。それなら日本語で話しましょ。最近、普通に話せるようになったのよ」

「それはありがたいい申し出ですがよろしいのですか?」


リンダは公式の場でないにしても国賓が護衛に合わせることを危惧した。


「いいのよ、ここにはうるさい人は誰もいないのだから。」


そう言って彼女は日本語で話しだした。


「こんにちは皆さん私の事はエリザって呼んで。私も日本語を話せるのでこの国にいる間はよろしくね。」


それを見てサトルとクロは驚いた顔をしたが言葉が通じるのは非常時においてありがたいため素直に喜んだ。

そしてサトルはエリザに話しかけた。


「その子がエリザさんの愛犬ですか?」


サトルは部屋に入って時から気になっていた事をエリザに問いかける。


「そうよこの子は私の宝。でもお話がしたいけど出来なくてね。獣人にしてもらえたら一緒に色々なことが出来るから龍斗にお願いしたの。それにあんなビデオメールを送られるとね~。」


サトル達はどうやら龍斗達が何かやらかした事に気づく。


「あ、あの龍斗さんはなんて?俺たちはそのあたりの事は何も聞いてなくて。」

「そうなの?」


そう言った彼女の後ろに陽炎が見えた。


「龍斗と美雪がね、ビデオメールを私の所に送ってきたわ。それがこれよ。」


そう言って彼女はそのディスクを再生した。

そこには満面の笑みでリンネを抱える二人が移っていた。そして一緒にお茶をしたり食事をしたりありふれた光景が移っている。そして最後に彼らはこういった。


「「羨ましいだろ~。」」


そこで映像は終わる。

サトルはそれを見て思った。


(アイツら何考えてるんだ。どう見ても挑発だろ)


「これが彼らからおくっれてきた物よ。どう、楽しかった?」


俺たちは固まった。

リンダさんさえ固まっているのだから仕方がないと思いたい。


「どうかしら、この子を獣人してくれる?」


(おそらく人格的には龍斗さんが太鼓判を押してるからいい人なんだろうけどあとは愛犬次第だな。)


そして彩さんはエリザさんに説明を始める。


「その事について、龍斗さんは私に一任してくれました。でも、最後に選ぶのはこの子です。少し聞いてもいいですか?」


「いいわよ。ローリー行きなさい。」


そう言ってエリザさんは彼女の愛犬をこちらへと向かわせた。

そして彩さんは確認を始めた。

しばらくして彼女はエリザに結果を話した。


「あの、この子はあまり乗り気ではないようですが・・・」

「そんな、どうしてなの?」


その言葉を聞いてエリザは驚愕する。

そして彩に聞き返した。


「今のままでも十分幸せだからだそうです。」

「そんな・・・。」


それを聞いてエリザは肩を落とし俯いてしまった。

そこでホロが前に出て彩に行った。


「私がちょっと話してみる。」


そう言ってホロは犬の姿になった。


(こ、この子も可愛いわね。)エリザは思った。


「ワウ、ワウワウ」

「ワン、ワン、ワンワン」


「彩さんホロとローリーは何を話しているんですか?」

「ホロは獣人に成れば色々な美味しいものを食べられるようになると言っています。

それとそれには義務が発生して主を全力で守る必要があると教えています。」

「そうですか。ホロらしいですね。」


そして数分後ホロは獣人の姿に戻った。


「やっぱりなりたいって。」

「変わり身はや。でも大丈夫か?」


話の流れでどう見ても食欲に負けた事をサトルは心配した。

実際に戦えば傷つく。

それは本人も、そして守られたエリザも同じだからだ。


「もともと守りたい相手らしいから大丈夫。」


そして彩さんの目の前には涎を垂らして待つコーギーが一匹。


(まあ、本人の希望だからいいか。)


「エリザさん、どうやら話が付いたようです。ローリーは獣人に成りあなたを守ることを望んでいます。よろしいですか?」

「よかったわ。ちょっと驚いたけど・・・。ええ、いいわ。お願いね。」

「何か魔石は持参していますか?」


彩はエリザに魔石の確認をする


「これだけあるから好きなものを使って。」


それを聞いてエリザは持参した魔石を彩へと渡した。

そして彩は魔石を確認していく。


その時いつものようにどんな進化をしたいのかをローリーに聞いた。

ローリーは前衛が得意らしいく斧などを使いたいようだ。

そしてそれに見合った物があるかエリザに聞いた。


「たしかこれがミノタウロスの魔石のはずよ。10階層の魔石だけど大丈夫かしら。」

「感じとしては大丈夫ですね。でも、これが使えると言う事はかなり鍛えられたのですね。」


彩はホロ達の件があるため確認のために質問した。


「ええ、私も久しぶりにダンジョンで戦ったわ。いやね、年を取ると体が動きにくくて困るわ。」

「一緒に潜ったのですか?」


龍斗ほどではないがエリザもかなりの高齢なため彩を含め周りのメンバーも驚いた。


「当然でしょ。この子だけ危険な目には合わせられないわ。」


そう言って彼女は笑っている。

どうやらローリーが彼女を護れるようになるのはかなり先かもしれない。


そしてその内容をローリーに説明していった。


進化先

獣人(上級斧槍士)

天職・・・槍士

スキル

獣化・・・魔力を10消費し進化前の姿になる。

人化・・・魔力を10消費し人の姿になる。

生体武具生成 ・・・魔力をそれぞれ5消費し斧槍・手甲・服を作る。他者装備不可

チャージ・・・力をためて攻撃力を増加させる(最大50%)

再生・・・魔力を消費し自身の傷を癒す。

受け流し・・・攻撃の流れを読み受け流す。


進化後使用した魔石に合わせステータス変化


次の進化かのレベル30以上と対応した魔石。


それを聞いてローリーは納得したようだ。

そして彩さんはスキルを発動した。


「{進化}発動。」

そうして魔石に魔力を込めた。

今回は100ほどの魔力を魔石が吸い、その後彩さんはもう100の魔力を込めた。

そしてローリーは繭に包まれ進化が開始された。

その直後・・・


「ドゴーーーン」


建物が大きく揺れ下の階から黒い煙と炎が上がる。

読んでいただきありがとうございます。

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