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第六十話 三人の探索者

龍斗に腕を切断された3人は外で治療を受け無事、腕はつながった。

治療したのはフレイだ。

その美しさに3人は最初目を奪われ見惚れた。

しかし治療が終わると現れた松に甘える姿を見て3人は思った。


(((リア充爆発しろ。)))


彼らは探索者をしていた。

当然出会いは少なくついこの前まではイメージがそれほど良くなかったのでモテなかった。

そうしているうちに30も後半の年齢になってしまっていた。

しかし目の前にいる二人はともに若く男は普通だがその横の女性は美人であった。

自分たちには無い物を持っている男が少し羨ましかったのだ。


そして彼らは組織壊滅後から龍斗にこき使われていた。

色々な仕事をさせられ現在は中級の白魔法使いに進化させられる魔石の収集にあたっている。

だが、その魔石の持ち主は当然強い。

最低でも10階層の階層ボスが持っていた。

それを手に入れるのはこの会社で可能なものは少ない。

しかし、龍斗が腕を切り落とした彼らには可能だった。


最初は会社のイメージアップのために土砂崩れで埋まった慰霊碑などを掘り起こす作業を毎日行った。


それが終わると、近くの島へ行き土砂崩れに飲まれた汚水処理場を掘り起こす作業を毎日続けた。

この作業は破傷風や感染症の危険が大きく、やり手が少なかったが彼らは高いステータスにより重機よりも早く的確に作業を行い数日で作業を終わらせた。

島の人々は彼らに感謝しそれを受けた3人はこの会社に入ってよかったことを実感した。


次に向かわされたのはある町の浄水場だった。

ここは施設が水に流されてしまい残っている物があまりなかったが施設を作るための荷の運搬や整地などを行った。

実際、工事資材を運ぶのが困難だった場所のため作業が遅れていたが、それが解消されたために迅速な復旧が可能になった。

ここでも町の人々に感謝をされた。


その後、彼らは龍斗に呼ばれた。


「お前たち仕事はどうだった。」


彼らはここしばらくの仕事を思い出しその思いを答えた。


「この会社に入れて光栄です。」

「俺も人から感謝されたのは久しぶりでした。」

「俺はこの会社に骨をうずめようと思います。」


「そうか、それではそろそろ最後の償いと行こうか。」


それを聞いて3人は唾をのんだ。

敵対した時ですら腕を切り落とされた。

ここで最後の償いと言われどんな仕事が回ってくるのか3人は恐怖を感じた。

そして龍斗は一枚の用紙を机の上に置いた。

それは政府からの依頼書である。


依頼内容

白魔法使い(中級)に進化を可能にする魔石

数量

50個

報酬

5000万円


そう書かれていた。


「龍斗さん、これは依頼書ですね。報酬はどうなるのですか。」


彼らもプロであるためしっかりと仕事の内容について確認した。


「当然償いじゃからな。お前たちの報酬は300万ほどじゃ。」

「それ以外は?」

「獣人たちの一時金として回される。」

「それは構いませんがどこに行けばいいのですか?」


彼らは報酬おことが分かったので次は目的地について質問した。


「お前たちが汚水処理場の仕事で行った島だ。あそこなら問題あるまい。階層は10階層の階層ボス。そいつが目的の魔石をドロップする。もし可能なら何名か希望の獣人を手伝いにつれていけ。」


そして3人はここで大きな誤算を味わう。

その時に付いて来てくれた獣人は3人。

皆女性だった。

しかも娼婦をしていた獣人で彼女らは記憶はなくしたが彼らが自分たちのために仕事をしてくれている事をしりサポートに付いて来てくれたのだ。

ちなみに情報を与えたのは龍斗である。

作為的なものを感じる。

しかし彼女達は皆10人が10人振り返るほどの美人であった。

彼ら三人は最初驚きに固まったがこれは償いだと誠実に接し、そして仕事をこなしていった。

しかし仕事をしていれば互いを知り食事や装備の補充にと共に出かけることも多くなった。

その結果彼らは彼女たちをだんだんと意識し、彼女たちも彼らに思いを寄せて行った。

そしてある日一人が告白をした。

それに続いてまた一人。

さらに最後の二人も恋人同士になった。

彼らはすでに40近い年齢になっていたが彼女たちは彼らの内面に心を惹かれ恋人となっていた。

そして、恋人になったことを龍斗に報告に行った。

償いの途中に恋人同士になってしまったからだ。

6人は龍斗の前に立ち訴えた。


「俺たちは愛し合う仲なんだ。だからこの関係を許してもらいたい。」

「俺たちは償いを忘れたわけではないんです。これからも続けるのでお願いします。」

「追加の償いだって受ける覚悟がある。だから頼む。」


そう彼らは言った。

そして龍斗は3人の獣人女性に目を向け訪ねた。


「彼らはこう言っているが君たちに異存はないか。」

「私も彼の事を愛しています。」

「私も同じです。どうかお願いします」

「認められなくても彼について行きます。」


女性3人も強い決意の目を龍斗へと向けた。


そして龍斗は6人をソファーに座らせ傍にいたリンダに指示を出した。


「あれを持ってきてくれ。」

「かしこまりました。」

そう言ってリンダは出て行った。


「それではお前たちをためさせてもらう。」


そう言って龍斗は説明を始めた。


「今からあるダンジョンで手に入れたアイテムを飲んでもらう。

それは真実の秘薬と言って誓いを宣言して飲む。

それが真実であればある奇跡が起きるだろう。

しかし嘘ならその者は死ぬ。

どうだ、それでも飲めるか?」


それを聞いて6人は頷きを返した。


そして、リンダが戻ってきた。

彼女の持つトレイの上には6本のポーション瓶が乗っており中には無色の液体が入っている。

そしてそれを一人一つ渡した。


「それでは誰から始める?」

「俺たちから始める。」


そう言って彼は愛する女性へと向き直り宣言した。

「俺は君を一生愛する。」

「私もあなたを一生愛し付いて行くわ。」


そう言って二人は液体を飲みほした。

そしてすかさづ龍斗は次をうながした。


「次は誰だ。」

「俺たちです。」


そう言って彼も愛する女性へと向き直り宣言した。

「俺は君を愛している。これからもこの気持ちは変わらない。」

「私も同じよ。死ぬまで私の愛は貴方のものよ。」


そう言って二人は液体を飲みほした。


「最後はお前たちか。今ならまだやめれるぞ。」

「その必要はない。」


そう言って彼も愛する女性へと向き直り宣言した。


「俺はこんな男だが君への愛は永遠に変わらない。君を愛しているんだ。」

「私もよ。何があっても私も愛し付いて行くわ。」


そう言って二人は液体を飲みほした。


「どうじゃ、何か変化はあったか?」

「いや、しいて言えば体が少し楽になったくらいか。」


そして彼らを見た女性が驚愕する。


「あなた顔が。」

「顔?顔がどうかしたか?もしかして俺の愛に偽りが・・・そんな事はない。信じてくれ。」

「その事は大丈夫、信じているわ。きっと奇跡が起きたのよ。」

「リンダ、鏡を渡してやれ。」


そして鏡を見た男は驚愕し周りを見る。

すると他の2人にも同じ変化が起きていた。


「俺たち若返っているぞ!」


それを見た6人は驚愕し互いお顔を見たり鏡を確認する。

そして龍斗が笑いだした。


「ははは・・・、それがさっき言った奇跡だ。しかし誰も躊躇せんとはいいことだ。ちなみに今のは真実の秘薬ではない。秘薬ではあるが効果は体を万全な状態に癒し最盛期の体への若返りだ。」

「それであなたやグ紅蓮さんは・・・。」


どうやら彼らは若返りのカラクリに気づいたようだ


「ちなみにこの会社の者はみんな飲んでいる。」

「そ、それでメンバーが若者ばかりなのですね?」


さらに龍斗の告げた事で会社のメンバーが皆若いことを思い出した。


「それと聞いておるぞ。お前ら初めてフレイを見た時、見とれておって松が来た時に羨ましそうな顔をしたそうだな。」

「「「それは」」」


その時、隣の女性3人はそれぞれのパートナーの横腹をつねった。


「「「・・・」」」


「ちなみに松はああ見えてお前たちより年上だぞ。たしか40代だったか。」


それを聞いて3人は驚愕した。


「そう言えば今の時代ああ言う者を羨むときに言うセリフがあるようだな。

たしか、リア充爆発しろ、だったか。」


3人はその言葉を聞き固まった。

それはまさに治療を受けた時に心の中で叫んだ言葉だったからだ。


「よかったな。これでお前たちもリア充とやらの仲間入りじゃ。後ろから刺されんようにな。ははははは。」


そう言って龍斗は笑った。しかし龍斗は釘を刺す。


「ちなみに、お前たち3人が彼女たちを裏切れば・・・。爆発よりも恐ろしいことがその身に降りかかるから気をつけるように、と、美雪が言っていたから注意するように。」


それを聞いて彼ら3人は最後に冷や汗をかいた。

そして6人は退室していく。


「そう言えば3人は最初俺たちにどうして付いて来てくれたんだ?」


1人がさりげなく思ったことを口にした。

そして、彼女たち3人はその呟きに答える。


「私は龍斗さんからあなた達の事を聞いて少しは手助けになればと。」

「あ、私も龍斗さんから話を聞きました。」

「え、あなた達も。私もそうなの。」


その時全員が理解した。

結果はどうあれ最初から龍斗の掌で踊らされていたことを。


「「「あのくそ爺。」」」


3人の男たちは龍斗にハメられたことを知り強く拳を握る。

しかし、彼女たち3人は嬉しそうに彼らを諫める。


「でも、私は貴方に会えて幸せよ」

「ええ、記憶のない私にはあなたがすべてだもの。」

「そうね。私たちの愛は本物なのだからそれで満足よ。」


それを聞いて6人は微笑みあい龍斗の策略についてはどうでもよくなった。

結果よければすべてよし。


ここに新たなリア充が誕生した。

読んでいただきありがとうございます。

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