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第五話 新たなる仲間

次の日、サトルは目を覚まし日課の犬の散歩を行い武器を買いなおしていた。


これから探索をしていくならば自分に合った武器が必要である。


そして棚から鋼の剣を選びカウンターに行く。


「これからは収入も少しは考えないとな~」


鉄の剣は安いが鋼になると途端に値段が上がった。

鉄は10万円くらいなのに鋼は40万もする


(少しは換金しててよかった。)


そして会計を行うためカウンターに行くと一人の女性が横で座り込んでいた。

気にはなったがまずは会計をすませる。


するとその女性はいきなり立ち上がりこちらを見てくる。

パッと見た限りでは俺とそう違わない初心者装備である。

しかしその顔には見覚えがあった。


それは早朝に時々話をする犬友の水木ミズキ アヤさんだった。


たしか時々ダンジョンにも行っている人だったかな。


髪はセミロング位で身長は俺と同じ165くらい美人というよりは明るくかわいらしい人だ。


しかし今は暗く少し疲れた顔をしている。

少し前の俺のようだ・・・。


しかしいつもと違いなかなか話しかけてこない。何か迷っているようだ。

そこで俺から声をかけることにした。


「おはようございます。今から探索ですか?」

「ええ・・・そうしたいのだけど人が見つからなくて。」

「いつもの知り合いはどうしたのですか?」

「それが・・・この災害で分断されていて。他の人とは今回目的が合わなくて組んでもらえないのです。」

「すみませんがどんな目的ですか?」

「それが・・・うちの犬が私をかばって大怪我をしてしまったんです。でも、犬を助けるために組んでくれる人がなかなか見つからなくて。」


俺は数日前のことを思い出し納得してしまった。

俺も相手にされず結局はソロで目的を達成するしかなかったのだ。


それで彼女も歯切れが悪いのだろう。災害から数日かなり探し回ったはずだ。

それに心配であまり眠れていないのだろう。目元も少し赤い。


俺は昨日の話を言い病院を紹介する。

しかし彼女は俺に聞いてきた。


「・・・そこに中級ポーションはありますか?」


俺は言葉に詰まる。それは昨日ホロに使った。

そのため在庫はない。

黙っていると気まずいので俺は素直に言いそして聞くことにした。


「そんなにわるいのですか?」


俺はあまり踏み込むべきではないと思った。

しかし俺はその犬を助けたいとも思った。

何せその犬はうちの犬とも仲良しなのだ。


彼女は暗い声で答えてくれた。


「もう会えないかもしれません。」


それが答えだった。


すなわち彼女も昨日までの俺と同じ。


そして現在レベルは5であるらしい。


レベル・・・5

力・・・・・18

敏捷・・・・20

防御・・・・13

器用・・・・19


天職・・・・---


ソロで4階層には行けずしかし仲間も集まらない。

普通の人はソロでは多くの危険があるダンジョンには入らないのだ。


俺の時よりは若干敏捷が高いが力と防御が低い確かにソロの攻略もキツイだろう。


そして俺のステータスはレベルが1つ上がり


レベル・・・11

力・・・・・39

敏捷・・・・32

防御・・・・28

器用・・・・30


天職・・・・---


かなりの激戦だったが今ならこの人をレベル上げさせなが4階層なら進めるはずだ。


俺は新たに決意と覚悟を決める。


どっちみち中級は別にしてもポーション探索は今から行く予定でいた。

ならば一人ぐらい増えてもいいし荷物を持てる人間が二人いればもしもの時に選択肢が増える。ならば・・・


「俺は今からダンジョンに行く予定です。」

「そうですか・・・」

「目的はポーションです。一緒に行きませんか?」

「え・・・」

「ただし条件があります」

「・・・それは何ですか」

「初級はなるべく譲ってください。中級は優先して一つなら差し上げます。それでいいですか?」

「はい」

彼女は即答した。

多分俺でも同じことをするだろう。

「それでは今から行けますか?俺は今からすぐ行けますが」

「大丈夫です。」

「一応互いに自己紹介をしましょう。俺は渡辺悟、愛犬はウェルシュコーギーペンブローク2匹です。」

「私は水木彩、愛犬はシベリアンハスキーです。よろしくお願いします。」

読んでいただきありがとうございます

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