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第四十三話 デパート救助活動

サトルは素早くみんなのもとに戻った。

するとそこにはスノーとクロが一緒に集まっていた。


「どうしてここにいるんだ?」

「陰から見守ってましたから。」

「今なんて?」

「遠くから覗いてましたから。」

「・・・・・」


サトルは一瞬固まるが今はそれどころではない。

サトルはさっそくみんなに相談した。


まずは人の救助。

その後子犬・子猫の救助である。

そして全員が賛成した。


まずは人の救助である。

サトルは自分たちが助けに向かう事をデパートスタッフに伝えた。

「無理なんだ。上がる階段が全て炎で塞がっているだから梯子車がくるまで助けに行けない。」

「その心配はいりません。それなら壁を上りますから。」

「壁を?何を言っているんだ」

「舞さん出来ますか?」

「ええ、出来るわ。」


そう言って舞は腰のアイテムボックスから弓と弓矢を出して壁に等間隔に矢を放つ。

今回はいつもの弓ではなく通常の弓を使っている。

そのため矢は壁に刺さっていった。


「クロ、彩さんこれを使って最上階まで行ってください。クロは大人の女性を、彩さんほ子供の救出をお願いいます。」

「任された。」

「分かったわ。」


2人は素早く壁を上り最上階まで登った。

ちなみに入るときはクロが拳で窓ガラスをを破壊して入った。


そして数分後クロが大人の女性を

彩さんが子供を連れて戻ってきた。


「サトルさん火の手がかなり上がっています。急がないと。」

「分かりました。ここからは全員で突入する。付いてきてくれ。」

「君たち何処へ行くんだ。」

「子犬や子猫を助けてきます。」

「馬鹿かね。諦めたまえ。」


どうやらこの人はこのデパートの責任者のようだ。

困っていたその時、俺の携帯に着信が入る。

名前を確認すると社長の龍斗さんからだった。

俺は急いで電話に出る。


「おお、サトルか。テレビで見ているぞ。うまく救出できてよかったな。」

「それがまだ中に子犬や子猫が残っているのですが、ここの責任者に止められているところです。」

「そうかちょっとそいつに代わってくれ。」

「分かりました。」


サトルは責任者に電話をかわる。


「だれかね。今忙しいんだが。」

「私は草薙龍斗だ。その意味が分かるね。」

「も、もしや会長。」

「そうだ君の責任は後で追及しよう。今はその人たちを通したまえ。」

「しかし・・・」

「彼らについての責任は私が持つ。通したまえ。」

「分かりました。」


そして責任者は携帯を返してきた。


「サトルかもういけるぞ。急げ時間がない。」

「分かりました。みんな行こう。」

「ついでに火を消してくれるとありがたい。」

「頑張ってみます。」


そう言って全員突撃していった。


火が出ているのは5階からだった。

ペットショップは4階の反対側だ。

俺たちはすぐにペットショップに到着してここの動物たちを助けた。

ここは犬猫のみ販売する店で助かった。


猫には彩さんが言い聞かせ

犬たちはスノー、クロ、ホロが言い聞かせて避難を開始した。


避難は順調とは言えない。

子犬や子猫はなかなかまっすぐ走ってくれないからだ。

幼いゆえにあっちにフラフラこっちにフラフラだ。

危機感がない。


しかしそれでも出口に近づき外に出ることができた。

建物を見るとかなり炎が広がっているのがわかる。

しかし、いまだに消防車が来る気配はなかった。


「みんな、社長のお願いで今から消防隊が来るまで消火活動をしようと思う。」


そしてサトルは皆を見回す。

反対はいないようだ。


「それじゃ、みんな離れないように。何かあったら声をかけてくれ。」


そして一行は中へ突撃していった。

中へ入りまずは3階へ向かう。

しかし階段が炎に包まれていた。

これでは先に進めないためホロに魔法を使って消化してもらう。


「ホロ水の魔法で消化してくれ。」

「分かりました。」


ホロは水の玉を魔法で作り出した。

それを操って炎を消していく。


しばらくすると道ができ、そこには消火栓の扉を見つけることができた。


「彩さん、あれを使ってこの辺りの火をお願いします。」


サトルは彩に消火栓での消化を指示した。


「分かったわ。スノー盾と剣を出して障害物を退けたりして道を切り開いて。全員煙に巻かれないように注意してね。」


そしてスノーは彩さんのフォローに入るようだ。


「舞さんは弓で大きなものを破壊してください。」

「了解」


「ホロ次の消火栓の場所まで俺とクロを連れて行ってくれ。たしかこっちの方角だ。」

「分かったわ。」


そしてホロは再度水の玉を作り出し消火しながら道を開く。

煙はそれなりに立っているが換気設備がまだ生きているようで煙は充満していない。火の手も少しずつ弱くなっているようだ。

そうして進んでいると次の消火栓にたどり着いた。


「クロ、ここを頼んだぞ。」

「おう、任せろ。」


クロは力強く返事をして消火を始める。


「ホロ、俺たちはあっちからだ。これで3方向から包むようにして消化ができる。」


そして俺たちが消火を初めて30分ほどで消防が到着し俺たちは残りの消火をプロに任せ外へ向かった。


外には報道陣が来ており、俺たちはいくつかの質問に答えその場を後にした。


(どっちみち以前に行った被災地の救助活動で面割れしているので何かあれば龍斗さんから連絡があるだろう。)


その時、またも携帯に着信が入る。

相手はやはり龍斗だ。

サトルはスピーカーモードにして電話に出る。


「今現場を離れているところです。」

「ああ、知っているよ。今から会社に来ることは可能かね?」

「ちょっと待ってください」


確認したところ反対意見はないようだ。


「それでは今から向かいます。」

「ああ待っておるよ。それと寮の大浴場を使用可能にしておくからまずは汚れを落としてサッパリするといい。」

「ありがとうございます。それでは後ほど会いましょう。」


そう言って携帯をきり会社に向かう。

このメンバーの脚力ならばそれほど時間をかけずに会社ビルに到着出来た。

受付に案内され男女別々の大浴場に入って汗を流す。


入浴後、俺たちは社長室に案内された。


「全員よくやってくれた。火事の原因は調査中だが命の被害をゼロに出来たのは喜ばしいことだ。実はあのデパートの系列は儂が会長をしておってな。色々助かった。」

「それであの責任者は社長との電話の後にすぐ通してくれたんですね。」

「そうじゃな。しかし、君らには大きな借りができてしもうたな。」

「俺は気にしませんがみんなはどうですか?」

「出来ることをしただけです。」

「主に従っただけの事。」

「私もあまり気にしてないですよ。」

「俺はすでに色々助けてもらっているしな。」

「私も気にしませんが、あえて言えば美味しいご飯が欲しいです。」

「「「「同意」」」」


「そうか、それなら今度うまい飯でもおごらせてもろう」

「「「「「喜んで」」」」」

「今日はそれだけじゃ。明日からまた頼む。」


そして一行は退室し家路についた。


そして、サトル宅に着いたとたん中からサトルの両親が出てきた。


「お前たち、今日は大活躍だったようだな。今テレビはお前たちの事で持ち切りだ。俺たちはご近所に鼻が高いぞ。」


そして彩・舞・スノーを巻き込んでのお祝いが始まった。

お隣さんも駆けつけて色々言っては帰っていった。

ホロとスノーは面倒くさかったのか犬の姿になって腹を出して眠っている。


(まあ、ホロは今日が初めての魔法行使だったろうから疲れたのかな。)


そしてお腹も膨れた頃、彩・舞・スノーは帰っていった。

そしてサトルは犬の姿のホロとイクスを膝の上で抱っこして甘やかしてから眠りについた。

読んでいただきありがとうございます。

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