第三十八話 愛犬進化の時 (ホロ&イクス)
次の日の朝サトルは目を覚ましホロとイクスと共に散歩に出かけた。
成功してくれることを祈り1人と2匹が歩いていると、前方から彩がスノーとともに歩いて来る。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「スノーとお散歩ですか?」
「はい。今日はスノーにせがまれて一緒に散歩しています。」
「せっかくなのでこのまま家に来ますか?」
「そうですね。迷惑でなければ今からお邪魔しましょうか。スノーもいい?」
「はい、私もかまいませんよ。」
そして二人は少し早いがサトルの家にお邪魔した。
「お邪魔します。」
「ああ、おはよう。少し早いが外で会ったのかな?」
「はい、散歩中に偶然会いまして。」
「そうか、話は聞いているよ。それでは少し休憩しながら魔石を見てもらおうかな。」
そしてサトルの父は魔石を机の上に持ってきた。
「この中から最適なのはどれかな?」
「そうですね。ちょっと待ってください。」
「貴方たちはどうなりたいの?」
「ウアウ」
「ワウアウ」
「分かったわ。どうやらイクスちゃんが前衛、ホロちゃんは後衛がいいそうです。」
そして彩はまずイクスの前に魔石を置く。
今イクスの前にあるのは前衛向けの魔石だ
進化先
獣人(初級剣士)
天職・・・剣士
スキル
獣化・・・魔力を10消費し進化前の姿になる。
人化・・・魔力を10消費し人の姿になる。
進化後使用した魔石に合わせステータス変化
※さらなる進化が可能、次はレベル20と対応した魔石。
進化先
獣人(中級槍士)
天職・・・槍士
スキル
獣化・・・魔力を10消費し進化前の姿になる。
人化・・・魔力を10消費し人の姿になる。
鎧通し・・・魔力を使用し相手の防御力を無視してダメージを与える。
受け流し・・・攻撃の流れを読み受け流す。
進化後使用した魔石に合わせステータス変化
この2つをイクスの前にそしてイクスはその中から槍士となるなる魔石を選んだ。
「これにするそうです。ところでこれは何の魔石ですか?」
「それは隣町にあるダンジョンで異常種になりかけていたモンスターを狩ったときに手に入れた魔石だな。たしかいい槍さばきをしていたが攻撃が単調でな攻撃に当たることなく呆気なく倒してしまった。まあ、ホロとイクスのレベル上げに貢献してくれたので美味しいモンスターだったよ。」
「そ、そうですか。」
彩はサトルに小声で質問する。
「もしかしてこの方たちは強いの?」
「この前聞いたんだけど二人とも30超えてるらしい。」
「そうですか。ホロちゃんとイクスちゃんはかなり強くなってるみたいだけどいくつ位かな。」
「もしかしたら20近くあるかも・・・。」
「お父さん、もしかしてもっと強い魔石がありますか?」
「あるぞ、少し待ってくれ。」
そして奥からさらに強い魔石が出てきた。
「これは10階層の階層ボスの魔石だな。ハルバードを巧みに使う見事なリザードマンだった。まあそいつもホロとイクスのレベル上げに貢献してもらったがな。」
彩はさっそく確認する。
進化先
獣人(上級斧槍士)
天職・・・斧槍士
スキル
獣化・・・魔力を10消費し進化前の姿になる。
人化・・・魔力を10消費し人の姿になる。
生体武具生成 ・・・魔力をそれぞれ5消費し斧槍・手甲・服を作る。他者装備不可
チャージ・・・力をためて攻撃力を増加させる(最大50%)
貫通・・・魔力を使用し相手の防御力を無視して対象を貫く。
受け流し・・・攻撃の流れを読み受け流す。
進化後使用した魔石に合わせステータス変化
※今後の進化は不可能、ただし魔石を使いステータスの強化は可能。
(今の私ならこれ位までは安定して進化できそうね。ただ・・・)
「すみません今日はイクスちゃんだけでいいですか。魔力をかなり消費するのでこの魔石を使った場合は安全に進化させられるのは一回だけです。」
「分かった、それなら明日もお願いできるかな?」
「大丈夫です。それでは今日はイクスちゃんを進化させ明日はホロちゃんの進化を行います。」
そう言って彩はイクスにこの魔石でいいのか最終確認を行う
「ワウ」
「それじゃ、始めます」
「{進化}発動」
そして彩は魔力を消費していく
(今回は70ってところね。まだ魔力には余裕があるから、もう50ほど追加すればかなり安定しそうね。)
彩は魔力を多めに注ぎスキルを安定させる。
そしてイクスは繭に包まれ進化が始まった。
その後10分ほどで繭は消え少し小柄な黒髪の男性が現れた。
そしていつものように受け止めようとした時イクスは目を開け自分で地面にたった。
「さ・とる・さん。せいこ・うしま・したか?」
「ああ、成功しているよ。」
「よか・た。」
「少し座って休もうか。まだ進化したてだから無理はよそう。」
「はい。」
「彩さんありがとう。まずイクスは成功だね。」
「はい、よかったです。イクスちゃんは今日は一応休ませて明日から体を慣らしてあげてください。」
彩はいつも通り進化後の説明を終え一息つく。
そしてサトルの母がお茶を出した。
「こちらをどうぞ。」
「ありがとうございます。」
「あと、このチーズケーキとマーフィンもどうぞ。気が向いたので作ってみたの。」
「いただきます。あ、おいしい。」
「ありがと。」
その後ろでイクスは物欲しそうにながめ。ホロは足元で涎を垂らしている。
「明日までダメ。獣人になれれば気にせず食べられるわ。」
「ク~ン」
それを見てイクスも我慢するようだ。
そして彩さんは大量に魔力を消費した疲労のため今日は帰って休むそうだ。
俺は彩さんを送り届け家に帰る。
家に帰ると父さんと母さんはイクスと喋る訓練をしていた。
それをホロは羨ましそうに見ている。
俺は今日はホロを構ってやって過ごすことにした。
そして翌日の朝が来た。
彩さんは昨日のように魔石を並べる。
今回は最初から10階層の階層ボスの魔石を2つ並べた。
「こちらは回復系の魔法使いの魔石」
進化先
獣人(中級魔法使い)
天職・・・白魔法使い(回復支援)
スキル
獣化・・・魔力を10消費し進化前の姿になる。魔力消費によりブレスが可能。
人化・・・魔力を10消費し人の姿になる。魔法使用可能。
ヒール・・・初級ポーションほど回復
ミドルヒール・・・中級ポーションほど回復
キュア・・・状態異常回復
シールド・・・防御壁
ブースト・・・対象のステータスを増加させる。
進化後使用した魔石に合わせステータス変化
※さらなる進化が可能、次はレベル20と対応した魔石。
「これは攻撃系の魔法使いの魔石」
進化先
獣人(中級魔法使い)
天職・・・黒魔法使い(攻撃)
スキル
獣化・・・魔力を10消費し進化前の姿になる。魔力消費によりブレスが可能。
人化・・・魔力を10消費し人の姿になる。魔法使用可能。
炎系・・・込めた魔力に応じて攻撃力上昇(形状はイメージ次第)
水系・・・込めた魔力に応じて攻撃力上昇(形状はイメージ次第)
土系・・・込めた魔力に応じて攻撃力上昇(形状はイメージ次第)
風系・・・込めた魔力に応じて攻撃力上昇(形状はイメージ次第)
シールド・・・防御壁
進化後使用した魔石に合わせステータス変化
※さらなる進化が可能、次はレベル20と対応した魔石。
どうやら魔術師は中級までのようだ。
それを伝えるとホロはごろごろし始めたどうやらかなり悩んでいるようだ。
そして、ホロは攻撃系の魔石を選んだ。
そして彩は最終確認の後スキルを発動
「{進化}発動}
そしてホロの進化が始まった。
(これは昨日よりも楽ね。)
そして繭が消えた先には金の髪をもったイクスと同じくらいの女性が立っていた。
そして瞼を開ければ瞳も金色をしていた。
そして少しふらつきながらも傍のソファーに腰かけた。
「わた・しも・せいこ・うできたみたい・ですね」
「そうだな。ホロもおめでとう。」
「はい、ありがと・う・ございます。」
「今日は会話の練習をして体を慣らそう。」
そして人型のイクスが近寄り話しかける。
「そうだよ。一日練習すれば楽に話せるようになるよ。」
「そう・ね、だいじな・はなし・は・あした・はなし・ましょう」
「彩さん今日もありがとう。」
「いえ、私がサトルさんのためにしたかったので・・・。」
そう言って少し顔を赤らめる。
そして今日もサトルは彩を家まで送り届ける。
今日は両親がホロの相手をしているので俺は犬形態のイクスと遊んでいる。
ホロが時々こちらを見ているが遊びたいのかな。
「・・・ああ思い出した。」
そしてサトルは冷蔵庫に向かう。
「二人にはお祝いのチーズケーキだ。」
それを聞いてホロは犬形態に戻り駆け寄ってくる。
そして涎を垂らしながら「あ~ん」と口を開けた。
どうやらよほど食べたかったらしい。
それを箸でつかんで口の中に持っていけば
バク~~
と、すごい勢いで食べ尻尾を左右に振りまくる。
そして、すぐに次を催促してくる。
人間形態なら確実に残念美人だっただろう。
そしてサトルは今日もホロとイクスとまったり過ごした。
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