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第三十六話 会社設立と調査依頼

次の日の朝会社の寮に全員が集まった。ほとんどが顔見知りだが数名知らない者もいた。

どうやら彼らは事務方の人物で、彼らは龍斗が独自にスカウトしてきた人物のようだ。

そして、俺たち現場組には舞さんも含まれている。す

どうやら話を持っていくと二つ返事で転職を決めたらしい。

それと、龍斗さんの話ではあの支部長も狙っているようだ。この間の迅速な行動が評価されたらしい。

それと昨日の緊急依頼は正式なものとして政府に受理された。

報酬は後日となったが近日中には貰えるそうだ。


俺たちが全員揃ったところで龍斗社長が話し始めた。


「このビルも改装が終わり下を社員寮に、上を会社オフィスと倉庫となった。今日から我が社を正式に始動させる。」

「社長、会社名は何ですか?」

「我々はこれから多くの人々を救っていく。そこから付けたのは」


「{救いの腕}(すくいのかいな)」


「皆もこの名前を胸に刻みそれに見合った行動を期待する。」

「話は変わるが我が社には現在3人の獣人がおる。その他にもパートナーとなった犬たちも成長を続けている。進化を希望する者は相談するように。可能な限り答えよう。」


それを言い終えると龍斗は下がっていき挨拶は終わる。


そして黒田が前に出て政府からの緊急の依頼が来ていることをつげた。


「昨日、サトルたちが入ったダンジョンの調査を政府より依頼された。昨日行ったメンバーは至急、私の所に来てくれ。それ以外の者はこちらのメンバーに相談して仕事を行ってくれ。以上、解散。」


サトルたちはさっそく黒田の所に行き説明を受けた。


「昨日はご苦労だったな。救助にオーガロードの盗伐、それと10階層のボスの盗伐と大変だっただろう。そこでだ、政府は君たちにこのままあのダンジョンの調査をしてほしいと依頼があった。前のメンバーは調査途中だが全員が辞退したそうだ。今から行けば階層ボスも復活していないので簡単に行けるだろうとのことだ。どうだやってくれるか?」


黒田は少し待つが反対の意見がないことを確認しこの依頼を受けることを政府に打診した。


「それでは頼んだぞ。」


「「「はい」」」


そして彼らはまず9階層までを急いだ。

彼らに掛かればリザードマンまでは苦も無く倒せてしまう。

しかし、オーガは本気を出さなければいけないためこの階からは慎重に進んだ。

しかし、オーガロードを失ったオーガたちに統率力はなく。単体で襲ってくる者ばかりであった。

そのため昨日と違いほぼ舞と銀二だけで勝負がついしまった。

そして10階層はやはりレッサードラゴンは復活していなかった。

そのまま素通りし次の階層を目指した。

そしてしばらく進んでもまったくモンスターの気配がしない一本道だった。

また罠かと思いスノーとクロに確認をする


「スノー、クロ敵の気配はあるか?」

「いいえ、気配どころかこの階層には匂いも音もないです。」


そして今度は舞さんに確認をする。


「こんな事がありますか?」

「そうですね。もしかするとあのレッサードラゴンはボスとしてはこんなところで出てくるモンスターではありません。そのことを考えるとあれは階層ボスではなくダンジョンボスだったのかもしれません。」

「ダンジョンボスですか?」

「はい、このダンジョンの最下層を守護するモンスターです。」

「ちなみに最下層には何かあるのですか?」

「基本ダンジョンコアとアイテムなどの宝があります。ここは過去に一度攻略されましたが今回の変異でまたあるかもしれません。」

「この場合の宝の所有権は誰にありますか?」

「私たちにあります。いらないものは会社で売却してもらいましょう。いる物は私たちで使用できます。それとここは回復系がドロップしやすいダンジョンで需要があるのでダンジョンコアはいじらないでくださいね。」


そしてサトルたちはしばらく進むと行き止まりの部屋にたどり着いた

そこには幾つかの武器防具やアクセサリー。

それと回復系のアイテムがあった。

鑑定してもらうまではどんな効果があるかは不明なため慎重にアイテムボックスにしまう。


「これでこのダンジョンの調査は終了ですか?」

「そうなります。それとあの壁で赤く脈打っている玉がダンジョンコアです。あれを壊すと数日中にはこのダンジョンは消滅します。まあ、資源が無限に湧くダンジョンを破壊することは滅多にないですが。」

「それもそうですね。それじゃ帰りましょう。」


そう言って全員地上へ向かい始める。


「そういえばダンジョンボスも1日で復活するんですか?」

「いいえ、ダンジョンボスは強力なモンスターなので復活にはしばらくかかります。ですからもしここが立ち入り禁止になっていなければ他の人に宝を持っていかれてましたね。」

「まあ、今回は運がよかったと言う事ですね。」


サトルたちはそんなことを話しながら地上へ出た。


それほど時間はかからなかったのでまだ昼ぐらいだった。

サトルたちは依頼の終了を支部長に申告するために事務所に向かった。


「支部長、調査が終わりました。」

「お、早かったな。」

「はい、ダンジョン自体はあの10階層で終了で後はコアの部屋にいくつかのアイテムがあったくらいでした。」

「そうかこれで依頼達成になるな。こちらの報酬も後日そちらの会社に送金しておく。これでこのダンジョンも閉鎖が解けるだろう。ここからのポーションの供給も再開される。」

「それはよかったです。それでは我々は会社に戻ります。」


そして会社に帰っり、サトルたちはアイテムの鑑定を受付で依頼した。

実は鑑定しないといけないものが地味にたまっていた。


「すみませんこちらの鑑定をお願いしてもいいですか」

「これはまたため込んでましたね。」

「大丈夫ですか?」

「まあ、何とかなるでしょう。見た感じすぐ終わりそうにないのはサトルさんの剣だけのようですしね。」


そう言って係の人は鑑定を始めた


サトルの剣

強化素材

回復系のアイテム多数

今回の戦利品多数


有用なものは必要な人に分配され不要なものは売却される。

しかしまだ始動したばかりなのでほとんど売却はされないだろう。


回復系の鑑定はいつも通りすぐに終わった。

必要数をそれぞれに分配し残りは会社の倉庫で保管してもらい必要な人が持っていく形式だ。


そして次に終わったのは強化素材の粘土状の物。

これは金属の硬度を強化してくれる物だと分かった。

しかし、これを使い刃物を打てる者は限られる。

こちらは社長に相談だろう。


そして次は武器防具が終わる。

鑑定の結果武器は

付与などはないが鋼などよりは丈夫で上位の物のようだ。これも必要な人に分配される。

現在鉄装備がほとんどなので攻撃力の強化につながりそうだ。


防具も同じだったが俺は前衛なのでありがたく使わせてもらうことにした。

しかし彩さん、舞さん、銀二さんはいらないようだ。


「昨日倒したレッサードラゴンの皮を素材にして皮鎧を作るといいのができるじゃろう。軽いのでまだレベルの低い者にも最適じゃ。儂の知っとる職人がおるからそいつに依頼しよう。おそらくあのサイズなら余裕で人数分は賄えるじゃろう。料金は残った皮をそいつにやれば喜んで作ってくれるじゃろうしな。足りなくなった時は今度は総出で狩りに行けばいいじゃろう。」


そう言ってきたのでサトルは銀二に皮を渡した。


そして最後はサトルの剣である。

だが困ったことにここでも急いだとしても明日までかかるらしい。


「すみません。ここまでの剣になるとすぐにはできませんでした。でもたしかに呪いはかかっていないようです。」


「呪いってどんなものがあるんですあ。」

「そうですね。例えば好戦的になったり、仲間がモンスターに見えたりするのが一般的ですね。それ以外だと常に痛みを体に感じたり、攻撃の時に自分もダメージを受けたり、モンスターを呼び寄せたりなどがあります。」

「それなら剣の鑑定をお願いしてもいいですか?」

「分かりました。頑張ります。」


そして今日の所は解散となった。

読んでいただきありがとうございます

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