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第二十六話 相談

まずサトルは両親に失業したことを伝えた。

「そうか、それは仕方ないな。まあ俺達には家があるし最悪のケースというわけではない。しかたないな。」

「そうね。こんな時こそ焦らず犬でも撫でてのんびり決めましょう。」

「そうだあ。ホロ、イクスおいで」


両親は愛犬家なうえとてもゆるい。


(まあこんな感じかな。)


そして夕方になり約束の時間となる。

今回集まるのは舞さんの部屋だ。

俺たち3人は家が近いが一番大きい部屋があるのが舞さんの所だったのだ。


それに舞さんは一人暮らしで自炊も得意らしく料理をふるまいたいと言っていた。

しかしそれを聞いた彩さんが対抗し、


「私も作ります」


といって二人が料理を作ることになった。


(まあ、何を作るかは知らないけど女性の手料理は楽しみだな。)


その頃の二人


「彩さんここは腹を割ってお話ししましょう。」

「なにをですか?」

「彩さんもサトルさんのこと好きですよね。」

「ええ、好きよ彼にスノーを助けてもらう前から。私が彼への気持ちを自覚してアピールし始めたのはスノーを助けてもらってからだけどね。舞さんもサトルさんのこと好きよね。見てればわかるわ。」

「ええ、私はサトルさんと出会って間もないですが、彼のやさしさを偶然ですが知る事が出来て好きになりました。」

「私は最初あなたを見て引くつもりだったの。でも、スノーが背中を押してくれて頑張ってみることにしたわ。今では誰にも譲りたくない。そう思うようになった。人をここまで好きになったのは初めてよ。」

「私も気持ちでは誰にも負けていないつもりです。たとえあなたでもです。だから競争しましょう。どちらが先に彼の心を射止めるか。まずは今夜の料理です。」

「フフ、どちらも負けないわよ。」

「ええ、負けません。」




そんな女の闘いが繰り広げられている部屋のインターホンが鳴る。

サトルが網にかかる・・・違った

料理をごちそうになりに現れた。


そして二人の料理は甲乙つけがたいおいしさであった。


「今日の料理はどうでしたか?」

「どれもおいしかったよ。二人とも料理が上手だね。」

「ありがとうございます。」

「頑張って作ったのでうれしいです。」


そういって二人とも嬉しそうに笑う。


(私も彼のために料理ができたほうがいいのかな?後で主に相談してみよう。)


「それで、時々三人で集まって料理を作らせてもらえませんか?」

「それはうれしいですがいいんですか?二人も綺麗で年ごろな女性なので時間がないのでは?」


(き、綺麗・・・好きな相手に無自覚で言われるとこんなに嬉しいなんて。)

(綺麗なんて面と向かってはじめて言われた。嬉しい・・・あ、顔に出てないかしら。)


「私は彼氏はいないから大丈夫です。どちらかと言えば募集中です。」

「私もいませんね。今まではスノーで満足でしたから。サトルさんはいないのですか?」

「俺はもうずっといないかな。最近ホロとイクスがいたし。でも、そろそろ結婚を考えないとな~。でも相手がいないいんだよね。」


(!!!これはチャンスなんじゃ)

(!!!これはチャンスです)


二人は息を合わせ誘導尋問のようにサトルに質問していく


そしてサトルはきりのいいところで話題を変える。


今日はお酒はほどほどにしていたサトルは二人へ今日の事を相談した。


「私には難しい問題ですね。当面は探索者として活動してはどうですか。」

「私もそう思います。短時間でここまで強くなったのですから勿体ないですよ。」


彩も舞も一時的なつなぎでもいいので探索者をを進める。


これには二人とも思惑がある。

探索者になっている間は互いに接点が増え会う機会が自然と増える。それにパーティーを組めば親密度が上がりやすい。

現にパーティー内で付き合って結婚した人は多いのだ。


「それじゃ、しばらくは探索者でもするよ。」


そして舞はもう一つの案を告げる。

「この間のお爺さんたちに相談してはどうですか?」


「あの人たちを頼っても大丈夫なのかな?」

「あの人たちなら大丈夫ですよ。」

「それなら連絡先は聞いてるからだめもとで聞いてみるか。今日は遅いから明日にするよ。」

「そうですか。おそらく二人とも待ってますよ。」


そして自分の方針が決まったところで遅くならないうちにお開きになった。

サトルは近所とはいえ夜道なので彩を家まで送りとどけ自宅へ帰った。


次の日の朝、サトルはお爺さんたちに電話おかけた。


「どちら様でしょうか?」

「こちら渡辺 サトルといいます。」

「名前は承っております。私はメイドのリンダといいます。どのようなご用件でしょうか?」

「少し相談したいことがありまして。」

「わかりました。電話をお繋ぎいたしますので直接お話しください。」

「ありがとうございます。」


「連絡を待っておったぞ。それで相談とは。」

「実はこの災害で働いていた工場が潰れてしまいまして。何かいい話はないかと電話をしました。」

「そうか、それは災難だったな。・・・そうだな。今から直接話そう。あの病院のロビーで待ち合わせでどうだ。」

「病院を待ち合わせ場所にしていいんですか?」

「構わんよ。あそこにはこの間多少なりと寄付をしたからな。これくらいは融通してくれる。」

「はあ・・・、ありがとうございます。」

「それと一緒にいた犬を連れたお嬢さんもよかったら一緒に来てもらえんか?」

「彩さんですか?聞いてみます。可能なら一緒に向かいます。」

「そうしてくれまっておるぞ」


そう言って電話は切れた。


(まずは、彩さんに聞いてみるか。)


電話をかけるとすぐに彩は出た。


「彩さんおはよう。」

「どうかしましたか?」

「さっき、あのお爺さんに電話を掛けたら、よければ彩さんも一緒に来てほしいといわれてね。どうですか?一緒に来てくれますか?」

「いいですよ。何か理由があるのでしょうし。暇してましたから。」

「ありがとう。それじゃいつ頃待ち合わせしますか。」

「すぐ出かけられる状態ですから。今からそちらに向かいます。」

「わかりました。玄関にいますね。」


そうして二人そろって上北動物病院へ向かった。


到着して受付に話すとすぐに迎えの人が来た。


「お初にお目にかかります。私はメイドのリンダです。」

「ああ、先ほどは電話でお世話になりました。」

「いえ、お気になさらず。それではこちらへどうぞ。」


そう言って彼女はサトルたちを奥の応接間まで案内した。


読んでいただきありがとうございます

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