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第十六話 出発前夜

彩は考えていた。

(やっぱり彼のこと好きなのかな~)


愛犬家は恋愛に鈍い。

それは愛犬がいるからだ。

寂しさを感じれば犬がいる。

悲しければ犬がいる。

そして愛犬がいて生活していけるのならそこは天国だ。


「でも、女の感では舞さんサトルさんを狙ってるよね。」

「ワウ」

「ん、スノーもそう思うって。」

「ワウワウ」

「え、恋は戦い?スノーそんなことどこで覚えたの。でもこんな出会い二度とないよね。」

「わう。」

「がんばれって・・・。スノーは賛成なんだね・・・。分かった頑張ってみる。」


スノーは嬉しそうにクルクル回る。


そして彩はステータスを見る。


水木 彩

レベル・・・18

力・・・・・53

敏捷・・・・62

防御・・・・30

器用・・・・61

魔力・・・・70


天職・・・・ビーストマスター


スキル・・・契約、召喚、進化、強化、意思疎通


(舞さんのレベルは私と同じ。私自身に天職の恩恵はない。なら条件は五分と五分。負けない。)


彩は新たな思いを胸に刻む。


(それに余裕が出来た今ならスノーを進化させてもいいかもしれない。)


そう、スノーはレベル10を超えた時、進化が可能となっていた。

しかし試す余裕がなかったため今となっている。


今現在魔石は彩がすべて所持している。宝石としての価値があるということで高価なものだが彼女たちのパーティーで使用可能なのは彩だけだ。


彩はスノーに声をかけた。


「スノーちょっと聞いてほしい。」

「ワウ?」

「今ここに魔石が3つある。これを使えばスノーを強くできる。」

「!ワウ、ワウ」

「でも何が起きるかわからない。それでもやる?。」


どうやらスノーは先の異常種との戦闘から更なる強さを求めていたようだ。


「・・・わう。」

スノーは決めた。これからも主を守るには多くの力がいると。


そして互いに頷き次なる行動に移る。


魔石選びだ。

まず一つ目、コボルトソルジャーの魔石を手に取る

するとステータスと同じようなウインドが開く。

しかし彼女は驚いて魔石を手から落としてしまう。

途端ウインドは閉じてしまった。

変化はない魔石はそのまま、魔力も減ってはいない。

そしてもう一度魔石を手に取る。

ウインドが開き今度は落ち着いてそこに書かれている事を確認する。


進化先

獣人(初級剣士)

天職・・・剣士

スキル

獣化・・・魔力を10消費し進化前の姿になる。

人化・・・魔力を10消費し人の姿になる。


進化後使用した魔石に合わせステータス変化


※さらなる進化が可能、次はレベル20と対応した魔石。


と出た


(これはこれでいいかも・・・、おっと次の魔石を見てみないと)


次に手に取ったのはコボルトメイジの魔石。

ウインドウを開き書いてあることを確認する。


進化先

獣人(初級魔法使い)

天職・・・魔法使い

スキル

獣化・・・魔力を10消費し進化前の姿になる。魔力消費によりブレスが可能。

人化・・・魔力を10消費し人の姿になる。魔法使用可能。


進化後使用した魔石に合わせステータス変化


※さらなる進化が可能、次はレベル20と対応した魔石。


と出た


(魔法か~でも今のスノーは前衛よりの遊撃だからちょっと難しいかも。)


そして最後の異常種の魔石の確認を行う

ウインドウを開いて文字に目を走らせる。そして驚愕する。


進化先

獣人(騎士)

天職・・・聖騎士

スキル

獣化・・・魔力を10消費し進化前の姿になる。

人化・・・魔力を10消費し人の姿になる。

生体武具生成 ・・・魔力をそれぞれ5消費し剣・盾・服を作る。他者装備不可

騎士の誓い・・・仲間を守るとき能力上昇(20%)、主の盾になるときに限り(50%)

騎士の心得・・・自分たちより敵が多い時、戦闘終了までステータス上昇(20%)


進化後使用した魔石に合わせステータス変化


※今後の進化は不可能、ただし魔石を使いステータスの強化は可能。


彼女の驚愕を心配したスノーがすり寄る。

彩はスノーを撫でて落ち着きを取り戻し、今の3つの内容をしっかりスノーに伝えた。


そしてスノーは迷うことなく異常種の魔石を選んだ。


確かにあの異常種は格段に強かった。

それはわずかな時間でも一対一で戦闘をした彼女にはわかっている。

その力を宿した魔石ならば強力だろう。

だが初めての進化でここまでの魔石を使うのは危険ではないのか?

それにこれからの進化の可能性を失わせてしまう。


そう考えスノーを見る。


スノーの目には揺るがぬ意志が宿っていた。


「ハアーーーーー」


彼女は大きなため息をついた。

そしてスノーの頭を撫でる。


彼女はスノーの我がままを聞くことにした。


彩はスノーに準備はいいか確認を行った。


スノーは頷く。


そして彼女は魔石を手に取り{進化}を発動した。


その時、彼女は自分の中の魔力のほとんどを消費し一瞬めまいを起こす。


どうやらこの魔石での進化に必要な魔力は彼女の保有魔力ではギリギリだったようだ。


足らなかった時、何が起きるかはあまり考えたくない。

しかし彼女は直感でこのスキルを理解する。

これはどちらも命懸けだ。


そして{進化}は発動しスノーの体にも変化が起き始めた。

全身を光の繭に包まれ脈打つように光始める。

彩は先ほどの直感から後悔を感じていた。

こんな危険なことはやらなければよかったと。

しかし今は待つしかない。

おそらく、この繭の中でスノーの体が創り返られている。

今更何もできないのだ。


そして、10分ほどで繭は激しく光り消えていく。

そしてその中からはスノーと同じ髪色をした自分に少し似ているが美人系の女性が目を閉じて現れた。


そしてその頭には犬耳、後ろからは犬尻尾がのぞいている。


しかし彼女は気を失っているのか光が消えると同時に倒れ始める。彩はそれを受け止めベットに寝かしつけた。

意識はまだ戻らないが何とか成功したようだ。


油断は出来ないが彩は少し安堵する。

そして深夜に差し掛かるころ彼女スノーは目を覚ました。


「おはよう、スノー。調子はどう。」


反応がない


もしかして何か問題が起きたのでは。


しかしそれは杞憂に終わる。


「だい・じょうぶ・なよう・です。」


少しつっかえているがスノーは自分の口でそう答えた。


「スノー、あなた喋れるようになったの。」

「はい、ひかり・に・つつまれ・るさい・ちしきが・ながれこん・できました。」

「そう、でも今は無理しないでね」


(意思疎通は聞こえる?聞こえるなら今はこちらで話しましょう。)

(聞こえます。こちらはだいぶ楽に話せます。)

(きっと会話に慣れていないからよ。知識はあっても進化したばかりで体がなじんでないのね。きっとすぐに色々使いこなせるようになるわ。)

(はい、がんばります。)

(それとステータスを確認しないとね。)


スノー(種族:獣人)

レベル・・・18

力・・・・・64

敏捷・・・・69

防御・・・・60

器用・・・・45

魔力・・・・70


天職・・・聖騎士

スキル・・・獣化・人化・生体武具生成・騎士の誓い・騎士の心得


(凄く強くなってるね。)

(これでまたあなたを守れます。)

(それと獣化だけど出来そう。)

(これはまだ無理そうです。明日の出発までには出来そうですが。)

(わかったわ。無理はせず今日はもう寝ましょう。)

(はい。)


そして二人は眠りについた。


そして朝が来る。


この部屋にはベットが一つしかないため二人で入って眠っていた。

しかし目を覚ますと隣にスノーの姿は見当たらなかった。

彩は急いで飛び起き周りを見回す。


そして安堵の息を漏らす。

スノーは結局ベットから抜け出しいつもの自分のベットで丸くなっていた。

しかも、いつもの白いハスキーの姿で。


彼女はベットから降り立ち近づくとスノーも目を覚ます。

(戻れたみたいだね)

(はい。やはりまだこちらの姿の方が楽です。)

(そうね。少しずつ慣らしていきましょう。)

(早くどちらの姿でもあなたを守れるようになって見せます。)

(ありがと、それじゃ準備していきましょ)

(はい。)


(それと・・・)

(どうしたの?)

(なんだかお腹が重く感じます。)

(?!い、いったいどんな感じ。)

(なんだか臓器が増えたような)

(わかったわサトルさんに行って少し時間をもらって病院で検査してもらいましょう。)

(すみません・・・主。)

(いいのよ、予想が当たっていればそれは私の責任よ。)

(???そうなのですか?)

(ええ、だから大丈夫よ。)


そして朝食を済ませて自宅から出発する。

読んでいただきありがとうございます。

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