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第一三話 天職目覚める

俺は戦闘が終わったことを確認し即座に彩さんのところへ向かう。

スノーも怪我はしてなさそうだが体当たりのダメージからかヨタヨタ近づく。


やはり酷い状態だ。


体のいたる所に大小の切り傷があり血が滲んで服を赤く染めている。

特にひどいのが腕だ。傷が骨の近くまで達している。


ステータスに強化されている肉体のおかげが出血はすでに止まりかけている。

しかし顔は青白く危険な状態に変わりはない。


俺は急いでポーションを取り出す。だがこれほどの怪我では初級では焼け石に水。

中級以上が必要だ。

しかし手元にあるのは初級ばかり、あとは未鑑定のポーションが数本だ。

俺は即座に決断しスノーに彩さんを背負わせる。


ダンジョンを駆け抜けるには武器が必要だ。


俺は迷わず異常種が使っていたバスターソードを引き抜く。

そして薬瓶を拾いカバンに入れた。


絶対助けてみせる。


そして走り出そうとした瞬間に頭にあることがよぎった。


(この剣なんでこんなに軽いんだ)


俺はステータスを確認する


渡辺 悟

レベル・・・19

力・・・・・65

敏捷・・・・51

防御・・・・57

器用・・・・50

魔力・・・・50


天職・・・・救命者(護りし者)


スキル・・・・守護者・決意・守りの左手・救いの右手・身代わり


守護者

仲間を守るときステータス上昇(最大30%)


決意

他者を救おうと動くときステータス上昇(最大30%)


守りの左手

左手で触れた仲間の防御力上昇、魔力消費5、効果時間24時間(最大30%)


救いの右手

触れた相手の傷を癒す。回復時魔力継続消費


身代わり

任意の相手のダメージを半分請け負う。ただし痛みは2倍


どうやら俺にも天職がとれたようだ。

しかしこれはありがたい。

俺は今にも走り出しそうなスノーを止め彩さんを一度地面に下させる。


そしてまずは{救いの右手}を発動

魔力がどんどん減っていくがギリギリまで回復させる。


しかしまだ腕の傷は深い。


俺はスノーに話しかける。


「スノー、これは初級ポーションだ。もし俺が意識を失うようなことがあればこれを俺たちにかけてくれ。」


スノーは静かにうなずく。


もしもの時のために時間を確認。


準備が整い俺は{身代わり}を発動

そのとたん恐ろしいほどの痛みが全身を襲う。

頭に火花が飛ぶ感覚と目の前がホワイトアウトする。


(かなり回復させたのにこれほどの痛み。今回、彩さんにはかなり無理をさせてしまった。)


そんな思考のあとサトルは意識を失った。


それを見たスノーは即座にポーションを二人にかける。


身代わりにより分けられたダメージは初級ポーションの回復可能範囲に収まり二人の傷は完全に癒えた。


そして数分後まず彩が目を覚ます。


彩には倒れた後の記憶はない。

しかしすべてを見ていたスノーにより大体のことが判明した。


戦いはどうなったのか?

どうして自分に傷がないのか?

横でなぜサトルが倒れている?

そしてドロップ品は?


そして彩はサトルの顔を覗き込み笑う。


どうやら何かのツボに入ったようだ。


そしておもむろに膝枕をする。


「今回だけですからね。」

「ワウ」

「シーー」


彩は笑顔だ。

スノーもどことなくうれしそうだ。

その十数分後サトルは目を覚ます。そして膝枕に驚いて固まってしまう。


「目は覚めましたか?サトルさん。」

「はい。これはどういう」

「それでは帰りましょうか。みんな待っています。」

「・・・そうですね。」


二人は立ち上がりサトルは時間の確認をする。

時間はまだ朝方だ二人と一匹はそれでも急いで外へ向かった。


帰りはとても楽に進んが。

異常種を倒したことで皆大きくレベルアップし苦戦はしなった。


そして地上へ出た彼らはさっそく受付に向かう。

まずは盾の返却だ。

だが盾は見るも無残な姿に変わっていた。

いたる所が変形し、原形をほとんど留めていない。

サトルは盾を貸してくれた受付嬢にお礼とともに盾を渡す。


「ありがとうございました。これのおかげで命拾いしました。」


盾を見て受付嬢は驚く


「う~んと・・・何があったの?」

「すみません。今は急いでいるのでお話は後日ということで。」

「ええ、わかったは。必ず教えてね。約束よ」


受付嬢は軽くウインクをしサトルを送り出す。


そしてサトルは鑑定所に向かう。

それを見ていた彩の後ろに般若がいる事に気づかず。


そして鑑定所ではこのたび手に入れたものの鑑定が行われていた。


そして分かったことは


初級ポーション5本

中級ポーション3本

万能薬1本


と分かった。

目的は達成された


しかし剣についてはすぐにはわからず時間がかかるらしい。

呪いはかかっていないので所持は可能だ。


そして帰ろうとしていると受付から声がかかる。


「そろそろこれなんて必要じゃあないかな?」


受付嬢は腰に巻くようなポシェットを取り出した。


「それは?」

「これは次元収納バック。俗に言うアイテムボックスね。容量は一畳ほどから無限まで、いろいろあるけどどう?」

「どうと言われても俺たちには手が出ませんよ。確か最小でも数百万でしょ」

「ふふふ、そんなあなたに朗報です。ここにとある依頼書があります。」


俺たちはそれを見る。そこにはこう書かれていた。

依頼場所は俺たちの町だ。

そして依頼内容は中級ポーションを一つ納品

期日厳守 2日以内

報酬はアイテムボックス容量100メートル規模


「これは先ほど依頼されたものでまだ掲示板には載っていないわ。どうかしら」

「ちょっと話し合ってきます」


「彩さん聞いてましたか?」

「はい、聞いてました。サトルさん」


(ピク)


「どうしますか?」

「確かにこれから必要な装備だと思います。それにちょうど中級ポーションには余裕がありますからこの依頼を受けて達成してはどうですか?」

「なら、そうしますか。」


「受付嬢さんその依頼受けます。」

「・・・・」

「あの~聞こえてますか?」

「私は受付嬢という名前ではありません。」

「あのー」


彼女はネームプレートを指さして言う


「私は天童テンドウ マイです。」

「すみません。それでは・・てんど」

「マ・イです。」

「・・・舞さん」

「はい」

「その依頼を受けます。」

「分かりました。今手続きを行います。それとお時間があるようなら依頼主さんにも会っていきますか?」

「今は急いでいますが少しだけなら」

「それならこちらにどうぞ。」


俺たちは奥の部屋に通された。

そこにいたのは80を超えるおばあさんとおじいさんであった。

彼らは仕立てのいい服を着ているが元気がない。


俺たちは通された部屋で彼らに話しかけた。


「アイテムボックスを報酬に出した方でよろしいですか。」


おじいさんが答える

「はい、私のコレクションの内の一つです。探索を生業とする人には必要不可欠なものでしょう。高価なものですがどうしても中級ポーションが必要なのです。」


「・・・理由を聞いても。」


今度はおばあさんが答える。

「家にいる子猫のリンネがこの前の大雨災害で溺れてしまって。何とか助かったけど危険な状態なの。動物病院では今ポーションが手に入らず、救う手立てがないって・・・うぅぅ」


おばあさんは泣き出してしまった。


「しかしここのダンジョンならば、もしかしたら手に入るかもとその病院の医師からきいてのう」

「あの、それはどこの病院ですか?」

「ああ、こんな時にも初級だがポーションが手に入ったらしくそこの病院でいまは安静にしている。名前は上北動物病院だ」


(やっぱりか、クソ~あの医師め~。後で言っておこう)


「実は我々はすでに中級ポーションを持っています。」

「!!!それは本当かね。」

「はい。そしてこれからそこの病院に向かう所です。」

「これから一緒にどうですか。」

「ならば共に向かわせてもらおう」

「わたくしもいきます。」


二人は急に生気が戻った顔になり立ち上がる。


(元気が出てよかった。)


そして皆で病院に向かう。

読んでいただきありがとうございます。

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