第一話 後悔
初めての作品ですが仕事のあいまに頑張ります。
書きダメをしてないので定期更新は厳しいかもしれません。
ある日世界は変かわった。
世界中のいたる所に「門」という超常の存在が出現し、それをくぐれば別々のダンジョンに行けるようになった。
世界の多くはそれを最初は警戒し立ち入りに規制をかけたが浅い階層では危険がなく調査をつづけていくにつれ規制は緩和され一般の立ち入りが可能となっていった。
しかし問題も当然あった。
「門」の先のダンジョンにはモンスターのような生物たちが徘徊し、襲い掛かってきたのだ。
当然危険だが調査が進むにつれある事実が判明した。
ドロップアイテムと宝箱である。
政府はそれを徹底的に調査した。
だが未知の物質や薬品は解析は不可能。しかし、効果は本物。
政府は悩んだが「門」の出現に小さくない損失を出していたため苦渋の選択として浅い階層に限り一般の立ち入りを解除し、資源の入手を行うことにした。
そしてもう一つ重要な現象が起こった。
「門」の中でモンスターを倒すとレベルが上がりステータスというものがえられた。
それにより探索はスムーズになり危険が激減した。
ステイタスには
レベル
力
敏捷
防御
器用
天職
があり人々の多くはそれの入手を行った。
そして時は流れ、「門」は世界に認知され自然とそこにある物として人々は生活をするようになっていった。
人々はダンジョンから得られる資源を活用し生活はゆたかになった。
規制はゆるくなり「門」の前にある受付で登録をすればデート感覚で立ち入りが可能となった。
そして現在では新たに探索者という職種も生まれ入手した物資を売ることで日々の糧を得る人々もうまれた。
そんな中、ある普通の一般の中年男子渡辺 悟はいた。
彼の「門」には興味がなく他人事として扱い、工場でありふれた作業をしていた。
そしてそれは起きた。
それは 「天災」
突然西日本を襲った豪雨災害それによって一部地域では物資が枯渇した。
特に不足したのがポーション。
これは飲んでよし塗ってよしの回復薬で医療機関には必ず置いてあるものだったがこの災害でどこも枯渇してしまっていた。
そしてサトルの家では事件が起きていた。
家の立地条件も良く災害にはあわなかった。実家暮らしの独身だが家族は無事だった。
だが飼っていた二匹の愛犬のうちメスの「ホロ」が急に体調を崩してしまった。
原因不明の貧血になり医師の診断ミスもかさなり命も風前の灯となった。
別の病院に連れていき最初に言われた言葉はこうだった。
「輸血で今は小康状態ですが覚悟をしていてください。」
サトルはすぐに聞いた
「ポーションはないのですか?」
「今は災害時で不足しており手に入りません」
サトルは絶望した。
自分の無力さに
そして家に帰り泣いた。
今は毎日ともにいたホロの姿はない。病院で生死の境をさまよっている。
そして考えた。
色々なことが頭に浮かんだ。
もうあの元気な姿が見られない。
もう撫でてあげても反応が返ってこない。
一緒に遊べない。
抱っこしてもあげられない。
そして、神も悪魔も世界も誰も救ってくれない。
ならば・・・・・
自分で救うしかない。
サトルは初めてダンジョンに行くことに決めた。
読んでくださりありがとうございました