死霊術師、炎龍殺しの死体を見つける
ある少女がこの冬の寒い山の中、とぼとぼと歩いていた。彼女は、はぁ、はぁ、と息を切らし、必死になって歩いていた。彼女が目指すは、姥捨て谷。50歳を超える人間が国の法律により殺され、その死体を投棄する場所。彼女はその死体を欲していた。基本的にその老人処分は冬前に行われるので、今の時期に行くと新鮮な死体が手に入り、強いアンデッドが作れる。今行かないと、すぐに劣化して雑兵にもならない雑魚になってしまうので毎年大陸中の自殺スポットや、死体を処理するような場所に通っている。闇市場でも新鮮な死体を5金貨で買い取ってはいるが、こういう所に寄ったほうが効率が良く、捕まる危険性も下がるため、毎年やっているのだが・・・
「やっぱり冬の山道は辛いって…」
彼女の悲痛な叫びは誰に届くこともなく、文句たらたらながらも彼女は歩き続けた。あと5キロはある、この雪の積もった山道を。 ・・・・
________________________________________________
「つ、着いたー…」
さすがに少女の体では山道を歩き続けるのは辛いようで、疲弊と安堵のため息をついた。
「さっさと終わらせますかー」
と軽く喝を入れ、彼女は重い腰を上げ、作業に取り掛かろうとしたその時珍しいものを見つけた。若い男の、それも、死後数日も経ってない死体。儲けかなと軽い気持ちでいると、彼のカバンに入っていた一枚のカードを見て、彼女は、驚愕の表情を浮かべた。
そのカードにはこう書かれていた…
____________________
|冒険者クルソー・イートラ |
|LANK:S |
|二つ名:炎龍殺し |
|称号:ドラゴンハンター |
|クラン:未所属 |
|登録年:人暦:125年 |
|____________________
「こいつ超大物じゃない!腐蝕もそれほど進んで無いし...じゃあ超級アンデッドポーションで体の修復と身体強化、聖耐性をつけて...っと。」
死んだはずのドラゴンハンターがポーションと死霊術師の一定値の筋肉と知力があった死体をヴァンパイアに出来る「禁忌:死体蘇生、DNA変質、吸血鬼化」で彼は吸血鬼、それも希少種(特異性質)を持つ形で生まれ変わった。
貨幣の価値
金貨:日本円で100万円ぐらいの価値
半金貨:金貨の半分程度の価値
銀貨:一家が2~3ヶ月食べていける程度の価値50万くらいの価値
半銀貨:銀貨の半分程度の価値
銅貨:パンを2~3個程度買える程度の価値
石貨:パン1個。もしくは野菜1個程度の価値
冒険者のランク
F:駆け出し1ヵ月もすれば大抵抜けられる
E:ルーキー。猪や、猿などの動物や、ゴブリンなどの下位魔物を狩れる程度。
D:一人前。個人差はあるが、最低でも、剥ぎ取りをまともにこなせるレベル。
C:中位魔物を狩れる程度。この辺りから稼ぎに差が出てくる。
B:エリート。下位魔物や中位魔物の巣を駆除できるレベル。
A:貴族になれる。3~5人で上位魔物を狩れる程度。
S:龍や、上位魔族などを倒せる程度
次回投稿も遅れるでしょう。やる気?何それ美味しいの?