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勇者として召喚されましたが国王が気に入らなかったので勇者辞めました  作者: pygmy
第一章 この国がめんどくさいのでとりあえず逃げることにする
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1話 うん、もっとましな所にして欲しかったな

予定よりも早く出来たので投稿します。いつもはこんなペースじゃないよ!

 光が収まるとそこは豪華な広間だった。まず、正面に王女に見える少女を中心に4人のローブを被った年寄りがいる。横には10代に見える3人の人間。1人が男2人が女だ。端の方にはいかにも権力者な見た目の貴族が10人、5:5で端によっている。そして真ん中には無駄に幅が広いレッドカーペットが敷かれた階段があり、上には丸々肥えた姿をしている40後半の歳をした人…たぶん国王のような人が豪華な宝石や金で出来た椅子に座っている。その側には青年がいる…多分王子がいて、その反対側には賢者のような腹黒そうな人がいる。呑気に観察していると、突然王女と側にいた4人の年寄りが倒れた。王女の方はまだ息があったが、4人の年寄りは息がなかった。すると国王っぽい人が


「やはり死んだか。この年寄りも思いの外使えないものだな」


 そう唇を動かしていた。他の勇者には分からなかった様だ。趣味の人間観察が役に立った瞬間だった。


「よく召喚に応じてくれた。勇者たちよ。この国は危機に瀕している。飯でも食べながら話をするとしよう」


 そう言って俺たちを案内した。





 広い食堂に案内された俺たちは、やっぱり予想通り国王の話を聞いた。


「この国は先程言ったように危機に瀕している。国民の間では作物が育たず収入が少なく、食べるものに事欠く始末。この王都はまだましですが、辺境の村では村人が全滅する始末。これも全て、魔王の仕業です。勇者様、どうかこの国をお救いください」


 国王の話を聞いたいかにも勇者な男が


「任せてください!この国を、必ず救って見せます」


と言った。他の二人も同じ意見の様だ。しかし待って欲しい。







































 お前らに後ろの方で賢者っぽい人が魔法使ってんぞ。それも精神誘導系っぽい感じの。

 多分精神操作の場合、気付かれるんだろうな。しかし僕には効いてない。推測だが、さっきの国王の話を信じなければ効かないんだろうな。そもそもさっきの話には矛盾点が多すぎる。まず、あの広間。いくらなんでも贅沢すぎる。壁の全面が金で出来ているなんておかしい。さっき国王は国民が貧しいと言っていたはず。なのにこんなに豪華にしているのなら、王女と4人の年寄りが倒れたときの反応。あんなに淡白に反応できるものなのか。ちなみに僕は精神強化っぽいものががかかっているようだったから大丈夫だった。貴族は知ってたような驚きかたで、王子は苦虫を噛み潰したような顔だったし、僕以外の勇者は驚いてたようだった。なのに国王と怪しい男は眉1つも動かしていなかった。怪しすぎる。ちょっと探りをいれてみるか。


「国王様、少し聞きたいことがあるのですが」


「構わん。話してみなさい」


 本当ならこんな偉そうな態度をした人間と話すのは業腹だが仕方ない


「倒れた女の人とお爺さん達はどうなったんですか?」


「うむ、王女は無事だったが残念なことに4人の魔法使い達は死んでしまった。それほどこの国は危機に瀕しているのだ」


 この国王、『危機に瀕している』しか言わないのか?


「魔法使いさんたちのことは忘れません。必ず悪しき魔王を倒してこの国を救って見せます!」


 おい、何故見てもいないのにそんなことが言える。馬鹿なのか?それとも相当なご都合主義思考をしてるのか?とにかく、この勇者とは行動を共にしたくないな。というかこんな面倒くさい世界に送らないでほしかったなー女神様。

戦闘シーン、いつ書けるかな…

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