10話 少女を助けても攻略法なんて見つかるわけないでしょう…え、見つかった?
はい、大晦日ギリギリに投稿する作者、pygmyです。はい、今回、時間が結構空いたのに、低クオリティとなっています、何故かというとFGOのデータが消えたりエレちゃんが召喚に応じてくれなかったりしてゴタゴタして、全然書けなかったのに、2017年中にこの話をを書いておきたかったという作者の都合のせいです。誠に申し訳ありません。さて、やり残したことも終えたので、安心して言えます。2017年、この小説に付き合って頂いて有難うございます。2018年もよろしくお願いします!
洞窟から帰り、僕たちは冒険者ギルドに向かった。
あ、そう言えば、冒険者ギルドのクエストについて説明して無かったな。
冒険者ギルドは先述した通り、冒険者がE~Sまで有るが、依頼もE~Aまでとなっている。なお、Sの依頼が無いのはSランクの依頼は、指名依頼となっているからだ。まあ、そのランク分けだが、目安は自分のランクだ。そう、あくまで目安なのだ。冒険者ギルドは、どのランクを挑もうと勝手だが、文不相応の依頼を取った後の負傷は責任を持たない主義なのだ。因みに、さっきのドラゴンの依頼はBランク。それをクリアしたわけで…
「なあ、あいつが例のドラゴン狩りか?」
「ああ、聞いた話だととても強敵だったらしいぞ」
「確かあの依頼Bランクだったよな」
「それをクリアしたとなると…あいつ相当な腕だぞ」
はい、絶賛注目の的になっています。まあね、こうなることは予想してましたよ。これはまだ良いんですよ、これはね…
「おい、あいつ女連れてきてやがるぞ」
「なんだよ、見せつけるようにしやがって」
「なんかさっきまで恐ろしく思ってたけど、今は殺したくなってきたな」
「地獄に行くなら一緒だぜ!相棒!」
…と非リアから絶賛命の危険を感じています。と金貨を取りに行った受付の女の子(多分同年代くらい)が帰って来た。
「…はい、こちら金貨100枚です。今後ともよろしくお願いします」
「有難うございます。それと、ブリック商店までの道を教えてくれますか?」
「ブリック商店…ああ、あのたちの悪い金貸しですか。悪いことは言わないので、借金を返したら早めにこの街から離れた方が良いですよ」
「何か知っているんですか?」
「ええ。あそこお金を返しても利子とか適当な事を言ってずっとお金を取ってくるんですよ。しかも無理矢理な方法が多くて…警備隊の人も裏で賄賂を貰っているとの噂で、実際結構目立つんですけど、全然逮捕をしなくて…とにかく、気を付けてください」
「はい。忠告有難うございます」
そうして、僕たちはギルドを去った。
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ギルドを出て、ブリック商店に行く前に、近くの喫茶店で休憩を取った。
「ソウヤさん、どうしましょう?」
「どうしましょう。方法自体は3つ有るんですけど…」
「けど?」
「1つ、全員を口封じ」
「駄目ですよ!!やっては!」
「まあ、当然ですよねー。では2つ、不法侵入して、証拠を取ってくる。でも、これは最終手段ですね」
「そうですね。では3つ目は?」
「まああまり、現実的では無いんですけど、ブリック商店が頭が上がらない程の店に頼る」
「それが一番良い方法なんですけどね…」
「まあ、とにかく行きましょうか」
「そうですね」
取り敢えず、会計を済ました後、店から出ると人だかりが出来ていた。
「は、離して下さい!」
「ヘッ!離す訳ねーだろ!お前は大事な人質なんだからよ!」
1人の10代前半の女の子に対して複数のたちの悪そうな男が囲んでいる。これは事案だ!YESロリータNOタッチ!あ、僕はロリコンではないですよ!
「フレイヤさん」
「はい」
僕たちは人混みを掻き分けて男たちの手を掴んだ
「そこまでにした方が良いんじゃないですか?」
「寄ってたかって少女に群がる男なんて犯罪臭しかしませんよ」
フレイヤさんの結構強烈な言動の後、これ見よがしに王家の紋章を見せつけた。
「ちっ!おい、退くぞ!」
男たちは、一言言い放つと引き上げていった。
「大丈夫?怪我はない?」
「うん、大丈夫。お兄ちゃんたち、誰?」
「僕たち?僕は相模蒼夜、こっちのお姉さんはフレイヤ。君は?」
「私はマール。マール・カータレット」
「マールちゃんか、お姉ちゃん達が君をお家まで送っていくよ」
「ありがとう!お兄ちゃん、お姉ちゃん!」
フレイヤさんが右手を差し出し、マールちゃんが掴む。こうして見ると、外見は全然違うけど、本当の兄弟に見える。
しばらくマールちゃんの案内の元、歩くと大きな家が見えた。
「私のお家、あそこなの」
「大きなお家ね、マールちゃんのパパとママは何をしてるのかな?」
「んーとね、この街の管理?」
へっ!?今すごい言葉が聞こえたけど。マールちゃんからどういうことか聞こうとしたら、1人の老人が歩いてきた、かと思ったらマールちゃんと目があった瞬間、その老人が凄い速さでこっちに走ってきた。そして抱きついた。
「マール!無事だったか!?」
「うん、お爺ちゃん!」
どうやら、マールちゃんのお爺さんのようだ。しかし、あのスピードはおかしいじゃないですかね?まるで漫画のキャラみたいな速さだったぞ!?すると、マールちゃんのお爺さんがこっちに気づいた。
「で、この人たちは?」
「えーとね、私を助けてくれた人」
すると、マールちゃんのお爺さんは、僕たちに向けて気品の有るお辞儀をしてきた。
「それは失礼しました。私はジュゼ・カータレットと申します」
「ご丁寧にどうも。僕は相模蒼夜と言います」
「私はフレイヤと言います。さっき、マールちゃんが両親の仕事がこの街の管理と言っていたんですが、どういうことなんですか?」
「ああ、私たちの仕事は裏社会の情報網を使ってこの街を守ったり、後は金貸しとかですね」
金貸しか。ならブリック商店のことも知っているかな?
「金貸しなら、ブリック商店について何か知っていますか?」
「ああ、あの阿漕な商売をしている所ですか。あそこは良くない噂が多く、そろそろ潰そうかと思っているんですが、何度か踏み込んでるんですが、証拠が全然見つからないんですよ」
「つまり、証拠があれば潰せるんですよね」
「はい、そうなりますな」
「フレイヤさん!」
「はい?」
「方法が見つかりました。作戦を決行します」