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勇者として召喚されましたが国王が気に入らなかったので勇者辞めました  作者: pygmy
第二章 旅には美少女のオプションが必要です
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8話 食べ物の話で仲良くなる事ってよくあるよね

どうも、惰眠をむさぼる系マスタ…筆者のpygmyです。皆さんはFGOやっていますか?私は8月くらいに始めたんですけどアルトリアと水着ネロしかおらず、オルレアンまでしか進めていないマスターでしたが、1ヶ月前から本気で攻略し初めても、星5が一向に増えなかったんですが、やっと星5が2体出ました。1人はギルのずっ友のエルキドゥ。もう一人はなんと、じいじが出てくれました。うれしー!後、うちのカルデア、ランサーが多いですが、私の推し鯖のエレシュキガルもランサーなんですよ。まあ、それは許容するとして、一体どうしたら当たるか全く創造出来ません。どうしましょ…よし、魔法のカードを使いますか。では本文をどうぞ。後、今日は長めです。

 僕は今、『フォルデナ』の王都から少し離れた町『ドリア』にいる。はいそこ、今美味しそうな名前だと思いましたね。


僕もそう思いました。


 ここの郷土料理は『グラタン』で、具が入ったソースの下にご飯が敷き詰められている。ここで、僕は町の人々に言ってやりたい事がある




何 故 郷 土 料 理 の 名 前 を ド リ ア に し な か っ た ん だ !




 おかしいじゃん!見た目ドリアなのに何で名前を『グラタン』にしちゃったの!?いや確かにグラタンもドリアの仲間だとかなんとか聞いたことあるけどさ、ドリア好きの僕からすると色々と文句が…


閑話休題


 はい、少し取り乱したところでこの街に来た理由は2つある。1つはドリア改め『グラタン』を食べるため。2つ目は、ここで冒険者登録するためだ。


 冒険者の仕組みとして、主要都市に冒険者ギルド的な物がある。また、冒険者ギルドは、各国で連携しており、例えばフォルデナからベルゼンにいる冒険者に指名以来をするのも簡単になるというわけだ。一応クラス分けもある。下はE~A、特例でSがある。そんな事を考えていると若い女性の店員さんから声が掛かった。


「申し訳ありませんお客様。店内が大変込み合っていますので相席の許可を得られないでしょうか」


「ああ、別に構いませんよ」


 そう答えると店員さんに案内されて1人の少女が来た。髪は紫色のロングヘアー、身長は150後半から160前半くらい。顔はきれい系よりかわいい系だ。まじまじと見続けていたせいか、彼女に話しかけられた。


「あの…」


「はい、何でしょう?」


「貴方も『グラタン』が好きですか?」


「はい!『グラタン』美味しいですよね!あの数種類のチーズを使うことで出来るまろやかなコクと旨味が引き立ち、少し味が濃いにも関わらず、くどく感じないソースが織り成し、ホカホカのご飯と舌の上で絡み合う感じ、とても好きです!」


「わかります!その気持ち!普通のドリアソースも好きですが、ホワイトソースのドリアソースもたまに食べると普段と違った感じで素敵ですよね!」


 と、ドリアもとい『グラタン』の話から僕たちは意気投合した。僕は改めてドリアの偉大さを感じた。ドリアは世界を繋ぐ。ドリア、すごい。


「あの、お名前は何て言うんですか?あ、僕は相模蒼夜と言います」


「私は、フレイヤと言います。」


「フレイヤさんはどうしてこの街に?」


「実は旅をしてまして、その最中なんです」


「旅ですか、僕もそんな感じでこの街に来たんですよ」


「どうしてソウヤさんは旅を…「邪魔するぜ!」」


 フレイヤさんの会話を遮ったのは2人組の裏社会にいそうな人だった。取り敢えず


「邪魔するんやったら帰ってー」


「はいよーっておい!」


 よし、このギャグは異世界でも通じるんだな。


「変な客も居るもんだな。それより今月の借金、耳揃えて返してもらいましょうか!」


 うわ、定番の借金取り。


「待ってください、後、3日あれば借金は返済できるのでどうか…」


「それは無理な相談だな、おっさん。待って欲しければ、あんたのところのお嬢さん。こっちに寄越してもらいましょうか」


 そしてこの定番な流れ。一体どれだけテンプレ踏んでいるんだ。そしてフレイヤさんは近くにいる従業員さんに事情を聞いた。


「あの、これってどのような状況でしょうか」


「実は、あのヤクザの親分がこの店のお嬢さん、シャーレさんを気に入っておりまして。騙してお金を貸して、金を返す代わりにお嬢さんを寄越せと言っているんです。彼女は結婚を約束した相手が居るんですけどね」


 そう言って指を指した人は、フレイヤさんを案内した女性だった。


「婚約者って誰なんですか?」


「この店のコック長の、ほら、今ヤクザと話している人が婚約者のフランツさんです」


「その借金ってどのくらいの額なんですか?」


「ざっと金貨100枚ですね」


「金貨100枚ですか!?大金じゃないですか!?」


 あ、お金の価値は、銅貨が10円、大銅貨が100円、銀貨が1,000円、金貨が10,000円、白金貨が100,000円の計算だ。あ、何故従業員さんが金貨で計算したかというと、白金貨はあまり市場で使われないからだ。


「ここで見て見ぬふりをすることも出来ますが、どうしますか、フレイヤさん?」


「勿論、決まっていますよね」


「はい、助けに行きましょうか」


「そうですね。でも、どうしましょう?」


「まあ、策が無いことも無いので、僕に任せてください」


 そう言うと、僕とフレイヤさんはヤクザの前に進み出た。


「あの、お金を借りたいんですけど」


「あん?すまんがこっちは今急がしんんだ。あとにしてくれや。後、身分が証明できねえのに、金を貸すことは出来ねえな」


「そうですか。ではこれなら証明できますか?」


そう言って、僕は秘策を取り出した。


「そ、それは…王家の紋章!?」


 そう。僕の秘策とは、困った時の権力作戦だ!


「お、王家に関係する方とは知らず、無礼を…それでおいくら借りたいので?」


「金貨100枚で」


「し、しかし金貨100枚となりますと、現物を用意するのに時間が…」


「ああ、現物は必要有りません。その金貨100枚分でこの店の借金を返済したいだけなので、この店に返済証明さえされれば、それで良いので」


「それなら借金を引き継ぐ形になるので本日中に借金を返済してもらわなければなりません。出来なければそうですね、その王家の紋章、こっちに渡してもらいましょうか」


「ち、ちょっと待ってください、貴方が借金を背負う必要は…」


「解りました。その条件で」


「では、この町の大通りのブリック商店でお待ちしています。あ、逃げようとしてもうちから逃げれると思わない方がいいですよ」


「了解です。忠告有難うございます」


 そうして男は去っていった。


「あ、あの…どうしてうちの店を庇ってくれたんですか?」


 そう従業員のお姉さんが聞いてきた。


「そんなの」「決まっているじゃないですか」


「「ここの『グラタン』が美味しいのと接客態度が好きだからですよ」」


 そう2人で、言い切った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「そう言えばどうやって借金を返済するつもりなんですか」


 あの後、一緒に行動することになったフレイヤさんに返済方法について聞かれた。


「ああ、実はここに来る前に冒険者登録したんですけど、丁度良いクエストが有ったんですよ」


「丁度良い?」


「この近辺に生息しているドラゴンの討伐ですよ。報酬額が丁度金貨100枚なんですよ」


「ええ!?この近辺のドラゴンって言ったら狂暴なことで有名な個体じゃないですか!ソウヤさんって何者何ですか?」


「僕ですか?僕は…ちょっとした








元勇者ですよ」

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