0話 テンプレ系の転移
処女作です。よろしくお願いします。
目が覚めたら、黒い天井だった。
「知らない天井だー」
「まあ、死んでいますからね」
と、腰まで金髪を伸ばした女の人が言った。成る程死んでいるからか…ん、死んでる!?
「し、死んでいるってどういうことですか!?というか、貴方は誰ですか!?」
「ああ、申し遅れました。私はエレシュキガルと言います。
貴方、相模蒼夜さんはこちらのミスで、死んでしました」
「そうですか、ちなみにもとの世界に帰れますか?」
「すみません、世界の規定で、死人は記憶を持ったまま、もとの世界に帰れないんです」
やはりか、まあ覚悟はしていた。まあ、ここまで一人間にここまでの好待遇ということはつまり…
「その代わりといってはなんですが、異世界に転移してみませんか?」
テンプレキターーーー!
「いくつか質問してもよろしいですか?」
「はい、構いません」
「僕が行く世界ってどんな所なんですか?」
「あなたの知っている感覚だと、文化レベルは中世時代くらい。モンスター等がいます。早い話、RPGみたいですね。後、魔法が使えます」
「魔法ですか?」
テンプレだけど、発動方法によって特典の選択が変わる。例えば、某最強のお兄様の小説なら、科学理論によって発動するし、某黒い人小説の人間によって出来た世界なら、イメージで何でも出来る。このように、魔法と一くくりしても、発動方法によって全く違うものになる。
「はい、向こうの世界の魔法の使い方は、二つあります。一つ目は、自分のなかにある魔力…分かりやすく言うとMPですね。それを使って魔法を使います。これが、向こうの世界の魔法の主流の使い方です。二つ目は、大気中の魔力を呪文によって、炎や氷に変化する方法。しかし、この方法は、才能のある人しか使えない方法です。」
なるほど、自由度は高いのか。それとこれが一番大事なこと。
「その特典って何個貰えるんですか?」
「うーん、そうですね、完全にこちらに非があるので、3個くらいで」
3個!?
「そんなに貰えるんですか?」
「はい。ただし、無条件の反射や、物質の分解などの強力すぎる能力は制限を掛ける事になります」
「その制限を受けた場合、能力はどうなるんですか?」
「反射の場合、1日に10分。分解の場合、1日に十発位ですね。どちらも、向こうの世界には存在しない魔法なので」
「なるほど、少し考えさせて下さい」
これは厄介だ。パワーバランス、というより向こうの世界で機能させるようにするために調整されるのか。
…10分後
「決めました」
「長かったですね」
「まあ、自分の人生が掛かってますからね。で特典の1つ目ですが、無限MPにしてください」
「最初から自重なしですね。無限は無理ですが、その世界の最高クラスのMPにすることなら出来ます。後、魔力を操作出来る能力をおまけしときます」
「じゃあそれでお願いします」
元から無限MPなんて通ったらラッキーくらいの感覚だったから、結果的には狙い通りだったし、魔力操作もくれたからOK。
「じゃあ、二つ目は何でも創造できる能力を下さい」
「能力ですか?魔法ではなくて?」
「はい、仮に魔法が使えない所だと全く戦力として役に立たないので」
「良いですが、創造するときは魔力を使って創造できるようにします。後、この能力はスキル扱いで、経験値を積むことにより、強くなるように設定しますがよろしいですか?」
おお、それも認めてくれるのか。これは嬉しい。
「はい、構いません。そして、三つ目ですが、二つ目の能力を最大限に強化でき、剣と槍斧の二つに変形できる武器を下さい。あ、刃こぼれしないようにお願いします」
「はい、そのくらいなら良いですよ。今までのなかで一番まともですね」
「そうですか?」
よし、これで準備万端。
「では、転送します」
よし、レッツ異世界!