2話
そして三日が過ぎた。
相も変わらずもきゅもきゅ葉っぱを食べる毎日
代り映えがしないと思っておりました
が
成長しとる。
初日には広大な葉っぱ一枚を一心不乱に食べていたはずなのに。
今気づくと葉っぱはおよそ体調の倍ほどくらいしかない。
なじんできたなぁ
もきゅもきゅもきゅもきゅ
ぷち
あ、なんか変なの食べた。裏に小さな虫でもくっついてたのかね?
その時頭にビッ!と音が鳴る。
「経験値2を得ました。〔個体名未登録〕はLV2になりました。」
はい?なんですか?レベルアップの通知?
まさかこれはあの定番の・・・ステータス!?
種族名:ギガノパピリオ(幼生体)
個体名:未登録
LV :2
HP:5/5
MP:5/5
特殊技能:糸吐きLV1、大食LV1、威嚇LV1
秘匿スキル:傲慢(未開放)
思うと同時頭の中に表示される
なんというか流石芋虫、HP一発即KOじゃん。
秘匿スキルってなんかヤバメだけど未開放なら今は気にしなくていいのかね。
傲慢な芋虫ってなんだよ。私にはこのような粗末な食事などありえませんわ!ってか
悪役令嬢ですか?
いや食べますよ、葉っぱおいしいもん
あとなんかご丁寧にスミに歯車マークまであるんだけどこれって設定画面だよな
歯車を押すイメージをすると画面が切り替わる。
特殊スキル オン/オフ
ヘルプ オン/オフ
表示 フル、ミニ、オフ
因みに今は全部オフになっていた。
普段はそんなに表示はいらないけどスキルとヘルプははオンにしとけばいいだろう。
ヘルプって何なのか知らんけれど何かの役に立つかもしれないしね
そうか、ギガノパピリオって種類だったんだ、俺。
名前からして蝶っぽいけどそんな種類聞いたこともないよなぁ
ギガノパピリオ:昆虫型魔物 (ランクD)
幻覚鱗粉により生物を惑わし体液を食料とする。基本群れを作らずに行動するが
繁殖期に群れを成すことがあり群れの脅威度はランクB+
幼生体はアーシェントメイプルの葉を好んで食べるため様々な生物に食料として狙われる
ほら魔物だった。まあ普通の昆虫に転生してステータス画面なんてあるわけないもんな
幻覚鱗粉かぁ使ってみたいなぁ。この葉っぱアーシェントメイプルっていうのかって
え。。。
おいしいの?このぷりぷりボディ?
やばいやばいやばい
隠れなきゃって枝の上だどうしようもないし、とりあえずは芋虫なんだから鳥が一番の天敵に違いない。
こんな葉っぱの上じゃすぐに見つかっちゃうし裏側にでも移動だ
いもいもいもいも
急いでるんだが自分で見てもそうは見えないなっていうか結構大きくなっているので逆さになるのが結構きつい。調子に乗って上のほうまで来ちゃったからなぁ
そうだ!確か糸吐きスキルがあったはず
芋虫だからきっと口からだよな
えい!
おお出た出た
これを自分を支えるように巻いていけば簡易ハンモックで少しは楽になる
細い糸で自分をつるしていく。節に食い込んではいたいので何度も何度も同じところを往復して
太くしていく
「スキル糸吐きがLV2になりました」
やったレベルアップ。なんだよ最初から気づいてたら一昨日から楽だったのにな。
まあいいか、ちょっとおなかすいたけど日の傾きから考えて夕方のほうが近いだろうしまた食事は日が暮れてからにするか
あ、その前に威嚇も試しとこう。せっかくのスキルは把握しないとね
えい!「威嚇」
みにょーん
角が伸びた。
・・・ それだけ?
あ~~!!、臭い!臭い!ちょっとなにこの匂い
自分で出してもダメージがあるんだけど!!
「スキル威嚇:体内より臭角を伸ばし周囲に刺激臭をとばす。なお自らもダメージを受けるため使用する個体は稀」
待て、先にいえ、そんなこと!目も気持ち悪いのに涙も出せないからどうしようもない。吐き気もするけどもったいなくて吐く気もない。糸が絡まって動けない。くるしい~~
ジタバタ動いてやっとのことで落ち着いたのは日が暮れてからであった
芋虫もきゅもきゅって考えてるとなぜか夢見までこの話を組み立ててしまいます。