この広く遥かな空のどこかで
気付けば随分と長い距離を
ひとりで歩いてきたものらしい
道連れは時折現れては消え
いつの間にやら再びひとり
思えばつい先程までも
誰かと肩を並べていた気がするのだが
振り返って見れば随分遠く
隣の足跡は途切れていた
それが彼か彼女だったか
いつどこへ道を違えたか
薄ぼんやりとして曖昧ながらも
心地よく浸るには十分な思い出
道のりは長く果てしなく
時に止まり 時に迷い
時に振り返り 時に戻り
蛇行し 周り つまづき 転げ
そうしていつしかまた進む
そんな歩みの傍らには
誰かがいたり いなかったり
今はまたひとりだけれど
明日の今頃はともすれば
誰かがいるかも いないかも
やや立ち止まり吐息する
見上げる空は青く 高く
ああ いつかどこかで君たちも
私を思い出すことがあるのだろうか
この広く遥かな空のどこかで