あと 18人 のこり39人?
「で」
「なんだよ雷兜、鬼がいるかもしんねーからあんま声だすなよ」
「あぁ、すまん。
じゃなくて、俺らは何処にむかってるんだ?」
「ぉおふ……雷兜のノリツッコミ。録音しときゃよかった」
「話を聞けデブ」
「デブちげぇし!! 俺はいたって平均以下です!」
「で、何処に行くんだ? 俺はあんまり動かない方が得策だと思うんだが」
「あぁ、いたって平均以下に突っ込んでほしかった……」
いくらよく食べるからといっても、俺はデブではない。
「何処いくって……決まってんだろ」
「出口を探すのか……」
「ああ。
氷川と稲荷を探す」
「俺の話を聞いていたか?」
「ww」
「笑うな」
おー、怖い怖い。
てか、雷兜って、その眉根の皺さえなけりゃ人当たりの良さそうな人なんに。
「ぜってーソレで損してる……」
「何の話だ」
「んー、眉根のはなし……
おい、雷兜。見ろよアレ」
「なんだ?」
俺は雷兜に壁にかけてある一枚の絵画を指で示した。
「アレがどうかしたのか?」
「…………ない」
「?」
おかしい。今日の昼にはあったはずだ。
「何がないんだ?」
「……! まさか」
油絵の具で描いてあるのは、イエス・キリストが十字架を背負って歩いている絵。
俺はソレに手をかけると、音をたてないように上へと少しずらす。
「……やっぱり。
ちょっとこっちこいよ雷兜」
「だから何だと聞いている」
「いーから」
渋々と言った感じの雷兜は、俺の方に近づいてきて、
「……これは…………」
「 出口
じゃね?」
「あぁ、恐らくな」
俺が絵画をずらすと、そこにあったのは白い壁ではなくぽっかりと開いた正方形の穴。人一人がやっと入れるくらいの大きさだ。
「……はいるのか?」
「まさか」
「……何故だ?」
ここで俺は出口に入れば、この意味わかんねぇゲームっぽいことから抜け出せるかもしんない。
だが、
「俺、まだやる事あるからさー。まだはいんねぇや。それに俺風紀委員だし? 校内でこんな事やってる馬鹿を取っ捕まえねーと」
「……そうか」
「お前は?」
「俺は……」
間。
きっと迷っているのだろう。人として普通の反応だ。
「入らん。俺は、生徒委員なんでな」
「ははっ、そか」
コト、と絵を壁にかけ直すと、俺はまた歩きだした。
「んじゃ、まずは生徒委員会室にいくか」
「氷川を探すのか」
「おう。まずはパーティー集めない事にはゲームは始まらんからな」
「……またゲームか」
「いいんだよ、俺だから」
「意味わからんぞ」
「ははっ」
「そういや、何であの絵に気をかけたんだ?」
「ん? あぁ、あれ?
実は俺さ、あの絵の下の方に同じ画風でさ」
「……?」
「ツインテールのロリ描いたんだ」
「……」
「いやぁ、あの落書きが役立つとはぁ」
「お前、ソレは器物損害だぞ。
と言うよりお前は風紀委員だろ。校内の風紀を乱してどうする」
「ん〜……俺、風紀委員として頑張ってるつもりだったんだけどなぁ。
つか、あのツインロリは上手く描けたつもりだったのに……。
ちくしょう! ぜってぇ犯人捕まえてやる!!」
「ウルサいぞ」
甘いものが食べたい




