僕と宇宙
一見まっさらに見える宇宙空間にも、まるで地形のような歪みがある。
僕はその歪んだ空間を旅するのが好きだ。
ただその空間は、行きたいからポンっと行く…なんて軽はずみに突入できる空間ではない。
最近の旅行者の中には計算等を間違えて、その歪みに耐えられず宇宙船の形が変わってしまったり、また違う次元に突入してしまうなんて旅行者もいる。
「だから宇宙旅行いってくる!」なんて簡単に言ったらどえらいことになる。
まぁ僕ぐらいになると、もうそんな間違いは起こさない。
以前は宇宙空間は皆が同じ認識のもとまっさらな空間だとそー思っていた。
だから、その時には人や物も漂うだけの、つまらない宇宙空間だった。
だが今は違う。
宇宙空間を、人や、考える能力のあるものたちすべてが、どのような空間であるのか理解できている。
きちんとした理解で認識出来れば、宇宙は安心してその本来の姿を現す。
そうなると、それぞれの星に存在する重力や旅行者自身の持つ波動と乗り物の波動も関係してくるようになる。
宇宙は本来の宇宙の姿になったことで、更に僕らをその手のなかで転がす。
それぐらい宇宙空間と言うのは、本来まっさらなものではないのだ。
実際この僕でも、旅に出る時は慎重に、調べて調べ尽くして旅に出る。
そうでないと、簡単に宇宙にその身を飲み込まれてしまう。
僕は宇宙旅行初日に、道を間違えた。
そこからパニックになり、軌道の湾曲具合も読み取れず、近づいてしまった星の重力を見誤り、僕は旅の初日に、感覚的に死を覚悟しなければならない状況に至ってしまった。
時の歪みに飲み込まれそうになったという、かなりまずい展開。
だが、たまたま近くを通り掛かったこの道180年の宇宙旅行のプロに、たすけていただき急死に一生を得た。
無事に帰還できたおかげで、こうやって旅が続けられている。
そのように他にも、なんとも言葉にしづらい、いろいろな失敗をしてきた僕だからこそ、君たたちに教えられるわけだ。
僕は宇宙旅行を主としてこの宇宙空間に来ているけれども、タイムトラベルを目的として旅している人たちもいる。
そういう人たちは大抵自身の波動も強くて、いろんな歪みにも対応 できる人たちだと僕は思っている。
僕自身の波動は自分で言うのもなんだが大きくないから、しかも自分でそれをコントロールすることもできないので、ちょっとした自力で重力を回避するなんて事は僕にはできない。
タイムトラベルを主とした人たちの経験から来る、特殊能力みたいなものがあり、とにかく僕にはすごい存在の方達だ。
こんなまっさらな宇宙空間だが、知れば知るほどまだまだいろいろあるのだ。
いつかこの宇宙を知り尽くせるほどになってみたいと、僕は凡人だがおもってしまう。
まずは僕と一緒に、旅に出ることから始めてみよう。
宇宙は計り知れないほどに、永遠の時間を刻む場所。




