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プロローグ
こんにちは、キュリアスカイです。
ちょっと書いていた作品の冒頭2話のみを投稿することにしました。もし続きが見たい、気になるという声があれば長編として続きを書きます。
「魔法が使えたらなって、いつもいつも願ってた」
暇な日々、私は教室の窓から流れる雲をぼんやりと見つめていた。
「あの時彼女を止めれていたら、どれだけよかったことだろうか」
書類をぼんやりと見つめながら、私は日に焼けた写真に目を移した。
「その夢は、本当に叶ったの!」
自分の部屋に置かれた宝石に触れた時、私の物語が始まった。
「……また胸騒ぎがする」
空を黒く染めるカラスの群れが、耳を刺すような鳴き声を響かせた。その様子に、嫌な予感が心に巣食った。
「夢から覚めなくちゃ、現実を見ないと」
ポケットに入れていた、ひとつの宝石を胸に当てて目を瞑った。あの日の後悔を――晴らすために、彼女は戦う。
――これは、魔法が引き起こす。大異変の記録である。