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寒さが僕を閉じ込めて
人生…。人間、生命。地球、感覚。
分からないんだよ
だから詩を綴る
空間に独り至極の中に
胸を熱くして
ここに来てスマホの画面を指先で叩く
ふと聴こえた歌声は僕の琴線に触り
歌姫とよばれた初老の女性の人生を辿る
なんだろうか
そう
なんだろう なんだろうか
僕とあなた
知らないのはあなた
知ってるのは僕。僕だけね
静かな時間
高い空の奥で風が吹いている
古い建物が呼応する
時間が過ぎるよ
初冬に張り詰めた空気が潤いを奪い
ひび割れた指先は割れて色赤く滲ませたりする
呼吸
やっぱり冬は
冬は僕にとって特別な季節
生きている
ありがとう
生きていてくれて
本当によかった
瞬間をつかまえて