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レクイエム ―存在証明―

作者: 最上優矢

 いつから、私は人を信じられなくなっただろうか。

 いつまで、私は人を信じていただろうか。

 音楽の音量ボリュームは、今だけはマックス(最大)でいさせて。

 今だけは、音楽の歌詞に込められた意味を、誇張オーバーさせて。

 それは、私の内に秘められた心の叫びを表す物語(人生)だから。


 そう、これはステージからいなくなった私が永久に行う人生(放置)ゲーム。


 今だけは、一人でいることを悲しませて。

 いつまでも、私を独りにしないで。

 いつから、私は一人(独り)でいることに酔いしれては快感を覚える狂人(今日を生きる人)だっただろうか。

 それは、果たして私が望んだ物語オチだっただろうか。

 音楽の感情移入(暴徒)は、今だけは最高潮マックスでいさせて。


 だって、これはステージから転げ落ちた私が永遠に苦しむ一夜の放置(人生)ゲーム。


 いつまで、私は人を疑い続けるのだろうか。

 いつから、私は人を疑わずにいられなくなっただろうか。

 音楽のボリューム(量)は、今だけは最大マックスでいさせて。

 今だけは、音楽の偉大さを、実感させて。

 それは、私が疑い続けては疑いたくなかったあなたたちからのレクイエム(存在証明)だったから。


 これは、私があなたたちに捧げる謝罪と感謝の過小過大交響曲。


 私は生きていたい。

 だけど、それを邪なものが邪魔をする。


 私は生きている価値があるのか?

 でも、それは聖なるものが鎮めてくれる。


 邪なものってさ、


 聖なるものってさ、


 全部、


 すべて、


 自分だから。


 あなたたちだったんだ。


 今まで、ごめんなさい。


 ずっと、ありがとうを伝えたかった。

 

 これまでに、ごめんなさいを言い続けるべきだった。


 これからも、ありがとうをいつまでも伝え続けたかった。


 さようなら。


 またね。


 呪いの元凶は、


 楽しい思い出は、


 全部、


 すべて、


 ぼくだった。


 あなたたちだった。


 ごめんなさい。


 ありがとう。


 ぼくは、


 あなたたちが、


 いつまでも、


 好きだよ……!


 ……さようなら。


 またね……!


 レクイエムは、


 存在証明は、


 もう終わるから。


 まだ終わらない。



 フェニックス チヨチヨ ブリッツから、


 親愛なるあなたたちへ。

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