学園初日
全員の自己紹介が終わったため少し休憩となった。
次の授業開始のチャイムまでの休憩だそうだ。
セレン先生が教室から出て行ったタイミングで皆も動き出す。
それぞれ自己紹介を聞いて、興味のあう人の所へ行って話している。
「よう、サクラ、だよな?初めまして、さっきも言ったがカインだ」
俺に声をかけてきたのは身長は俺と同じぐらいで少しくすんだ金髪の男。
そして、イケメン。
改めて名前を名乗りよろしくと返事を返す。
「さっきの自己紹介で聞いたがお前、16なんだって?実は俺もなんだ。
だから声をかけたんだ」
そうなのか。
15歳以上なら入学できると言ってもたいていはその年で入学する。
だから、大体皆15歳だろう。
「いやー。去年入試で落ちてさ、でも、どうしても魔法が学びたかったから一年頑張って今年入学できたって訳なんだ。
そんなんだから同い年の奴がいないと思ってたから嬉しいよ。
だから仲良くしてくれたら嬉しい」
そう言いながら握手を求めるように手を出してきたのでこちらこそと返して手を取った。
にしても去年落ちたから一年遅れたのか。
落ちたのにも関わらず飽きられず努力して入学。
すごいな。
落ちた奴は諦めて二回目をける奴は少ないと聞いたからな。
「と言う訳で、妹ちゃんたちもよろしく!」
握手を交わした後アイリの方を向き軽く手を上げ、挨拶する。
何とも気さくな奴だ。
「はい、よろしく」
軽く手を上げて返すアイリ。
フローラは軽く頭を下げていた。
「ああ、年上だからって別に敬語とかはいらないよ。
学年は同じなんだし」
少し緊張したように見えたフローラに白い歯を見せながら笑顔を見せる。
そうするとフローラの緊張も消えたように見える。
「ところでサクラ。さっき諸事情とか言ってたけど、何か訊いてもいい?
無理なら別にいいけど」
少し気になったのだろう。
俺の一年遅れの理由を訊いてくるカイン。
別に言ってもいいのだが…‥
「…‥アイリと一緒に入学するためだ」
隠すことでもないので正直に答えた。
さっきのアイリの自己紹介でこちらをちらちらとみているものもいる。
カインは特に気にしていない様子だったが、こんなことを言うと、今度は俺がシスコンと言われるだろう。
「ん?どういうこと?」
理解できていないのか首を傾げるカイン。
まあ今のじゃ説明不足か。
「私がお兄ちゃんに一緒に入学したいって言って待ってもらったから」
理解できていないカインに補足して言うアイリだが、殆ど補足になっていない。
まあ実際これだけなので後言うことは何もないのだが。
「…‥妹のために一年待ったと?」
自分の考えが正しいのか求めてきたので頷い肯定する。
「…‥さっきのアイリちゃんの、冗談かと思ってたけど、本気だったんだ」
やはりアイリの発言は冗談だったと思っている奴もいたようだ。
「…‥それに、サクラもシスコン、と」
うん。
そうなるのは分かっていた。
「…‥まあ、よろしく」
そんな苦笑いのカインとも話をしながら、先生が来るのを待っていた。
チャイムが鳴り、皆が席に着いたところで先生が入ってくる。
「それでは、この学園での規則やらを話していくぞ」
この学園での規則なんかを聞いた。
大体は日本の学校の校則と似たようなものだ。
一つ大きく違うのは武器についてだ。
一応武器の携帯は許されているが、決められた場所以外での使用が基本禁止だ。
危険なので当然だろう。
と、言っても、ここは魔法学園。
剣なども持っているものもいるが大体は杖が多いだろう。
そのため剣などに比べると危険性も低くなる。
ちなみに、俺とアイリは杖を持っていない。
杖の有無についてはここでは割愛する。
そのほかの説明は授業時間だったり。
朝に3コマ、午後から4コマの一日7コマだ。
そういった色々な説明の後、生徒からの質問の時間に移り、そろそろこの授業時間も終わりに近づいてきた。
「もう質問はないな。
この後は全校集会。それから教科書云々を受け取って解散だ」
そしてチャイムが鳴ったところで皆教室から出ていく。
全校集会は敷地内にある闘技場で行われるそうだ。
わざわざそんなところに行く必要があるのかとも思ったが、まだ一度も行ったことがなかったので見て見るのにちょうどいい。
もしかしたら新入生に見せるためかもしれないな。
全校集会は思った以上にすごかった。
なんと国王様が来ていたのだ。
この学園を卒業した者の中には宮廷魔術師になる物も多いらしく激励の言葉貰った。
そんな驚きもありつつ何事もなく全校集会も終わり、教科書云々を受け取ってから帰路についた。




