表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/32

マリー ①

 私の名前はマリー。

 もとは地球では立川真理と言う名前だったけど、そこで死んで気づいたらこの世界で新しい命として生まれた。

 初めてこの世界で意識したのは赤ちゃんの頃、孤児院でだった。

 どうして私が孤児院に居るのかはその時は分からなかったが、どうやら孤児院の前で赤ん坊の私を拾ったらしい。

 どうしてこっちの世界の私を生んでくれたであろう両親たちは私を捨てたのかとも思ったこともあったけど、今は特に気にしていない。

 こっちの世界に来て約15年。

 孤児院の大人たちは皆優しくてここが今の私の家だと思っている。


 




 私がこの世界に転生してきて初めから持っていたのは一つのスキルと二つの称号。

 前世ではラノベなんかも読んだりしていたので信じられないけどすぐに転生だと思い至った。

 そしてすぐに気づいたのは私のもつ力。

 <未来視の魔眼>は数秒先の未来を見ることが出来る。

 【鑑定士】は対象を鑑定することが出来て【暴食神】はあらゆるものを喰らうことが出来る。

 生まれつきこれらの力を持っているなんて流石は異世界転生。チートだと思ったわ。


 それから色々と実験していくうちに自分の力についてもよく理解できるようになった。

 特に【暴食神】は本当に凄い。

 流石は名前に【神】が付くだけあると思った。

 そこら辺にある土なんかを喰らうだけでも魔力に変えることが出来る。

 始めは口にしないと発動できなかったけど、今は掌からでも発動できる。

 最初に試すとき土などは口にするのに勇気がいったわね。

 でも【暴食神】を発動しながらだと味とかは分からないので助かった。

 本当に食べているわけじゃないみたいで助かったわ。


 けどこの称号のせいかは分からないけど、この体になってからよくお腹が空く。

 こんなに食べたら太るんじゃないかと心配になったけど、そうはならなかった。

 なんと嬉しいことに前世では全く栄養のいかなかった部分に全部栄養が行ってるみたいなの!

 ……前世の自分のある部分を思い出すと悲しくなるから何処とはいわないけど……。


 そしてこの孤児院には本当にお世話になった。

 だから何か恩返しができればと思い魔法学園に通うことにした。

 基礎学園で基本的な魔法を学び私は<土魔法>を得ることが出来た。

 称号もそうだけどスキルもそう簡単に得られるようなものでもないのでこれを極めることが出来ればきっといい職に就けることが出来ると思って魔法学園に入学した。

 私が転生者だからなのか、それともただ単に土魔法の才能があったからなのかは分からないけど、それでも都合が良かったの。


 「おめでとう。マリー」


 「そっちこそおめでとう。ドーベル」


 今日は私たちのがそれぞれ学園に入学が出来ることが決まったので孤児院の皆がお祝いにとパーティーを開いてくれた。

 そして今私にお祝いの言葉を言ってくれたのは私と同い年のドーベルという少年。

 背丈は私より少し高く、綺麗な茶髪。

 彼は<剣術>のスキルを持っているので武術学園へと入学した。

 そんな彼とのお祝いの言葉を交わしながらパーティーが開かれた。


 「二人なら大丈夫とは思っていたけど、おめでとう」


 こういってくれたのは私たちより一つ年齢が上の少女、ドーナ。

 背丈はドーベルと同じくらいで、髪は深い青。

 彼女は特にスキルとかは持っていないけど武術学園に通っている。

 スキルがないと言っても彼女の使う剣術はかなり凄いと思う。

 私も<未来視の魔眼>を使わなければ多分勝てないと思う。


 「それにしても、二人とも違う学園になっちゃたわね」


 ニヤニヤとしながらそんなことを言ってくるドーナ。

 

 「な、なんだよ」


 それに対して少したじろいた感じで返すドーベル。


 何?その反応?

 

 「マリーちゃんは大丈夫そうだけど、ドーベルくんは大丈夫なのかしら?」


 大丈夫?一体何のことを言っているの?

 

 「う、うるさいな!」


 「どうしたの?ドーベル、顔が赤いわよ?」


 「何でもない!」


 それだけ言うと座っていた席を立ちどこかへ行ってしまうドーベル。

 

 「何なのよあいつ」


 「ふふ。これは難しそうね」


 楽しそうに笑うドーナだけど全く彼女の笑っている理由も分からない。

 

 「それよりも今日はごちそうなんだし、楽しみましょう」


 よく分からないけど、確かに今日はごちそうなんだしパーティーを楽しむことにする。

 私の周りには小さい子たちも集まってきて皆でワイワイとして今日を過ごした。


 

 そして私は入学した魔法学園で彼と出会った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ