称号
時は遡り、三月。
来月から魔法学園に入学を控えていた俺たちは自分たちの能力を再確認しておくことにした。
この世界の人たちには先天的、後天的にスキルと称号が獲得するものがいる。
スキルはゲームなんかでよく見るものと大体同じで特殊な力が使えるようになったりする。
称号はこれの殆ど上位互換のような存在だ。
自分がどのようなスキルを持つかは鑑定のスキルを持つものに教えてもらうしかない。
しかし、称号はそうではなく、獲得したときに何となく理解し、どのようなものかもわかるそうだ。
俺の場合は生まれて少ししたことろに鑑定と言うのが頭に浮かんできた。
そして深く考えていくと自分を鑑定することが出来たのだ。
それにより分かった俺のスキルと称号だが、その時は称号が二つあり【創造神】と【鑑定士】と言うものだった。
【鑑定士】はそのままで人物のスキル、称号を鑑定することが出来る。
先ほどはスキル、称号の鑑定にスキルが必要と言ったが、称号を鑑定するにはスキルでは不可能だと家にある本で読んだ。
称号はスキルの上位互換なので格上の称号はスキルでは鑑定できないとあったのだ。
そしてその称号を鑑定できるのが俺のもつ【鑑定士】と言うことになる。
読んだ本によれば他の称号も存在するらしい。
そしてもう一つの【創造神】だが、まあこれも言葉通りと言えばそうなる。
【創造神】はスキル、称号を生み出す。というもの。
最初にこれを知ったとき、何でも作れるなら最強じゃね?と思ったが、残念なことに任意では作れないのだ。
そして現在、【創造神】により作られた俺のスキルは二つ。
<無詠唱>と<術式保存>。
両方ともアイリと共に魔法の練習をしているときに、気づいていたら出来ていた。
作られたタイミングなども全く分からない。
本当に気づいたらあったのだ。
そして称号だが一つは【魔導士】と言うもの。
これも魔法の練習の時出来たのだと思う。
そしてもう一つ、【シスコン】と言うものも出来ていた。
何とも不名誉な称号だ。
「けど、その称号すごいよね」
アイリの言うとり名前はともかくとして効果は凄い。凄いのだがふざけた名前である。
【シスコン】の効果はアイリとの距離が近いほど全ステータス大幅上昇と言うもの。
全ステータスと言うのは、体力やら魔力やら筋力やらである。
距離というのも物理的にでもあるし絆としても含まれる。
兄妹仲はとてもいいので常にバフがかかっている状態になる。
「それに、私もそのおかげで称号があるんだから」
アイリのもつスキルは<魔力増大>。
これは生まれつきあった。
そして称号はと言うと、俺に【シスコン】と同時期に獲得したであろう【シスコンの加護】と言うものだ。
鑑定で詳しく見て見ると効果は俺の【シスコン】と同じだった。
なのでアイリも俺と同じバフが常にかかっていることになる。
「確かにに強力だはあるが、名前をもう少しどうにかしてほしいな」
称号【シスコン】とか否定はできないけどなんか嫌だ。
「えー。私は嬉しいよ。お兄ちゃんに愛されてるって証拠だし、称号のお陰でお互いを強く感じられるから!」
この二つの称号はバフをかけるだけでなく、お互いの居場所が感じられるというのもある。
「まあ確かにそうだけど」
本来スキルも称号もかなりレアらしいのだ。
先天的に持っていて1,2個。
後天的に獲得するには相当な才能と鍛錬が必要なんだとか。
そのため、俺もアイリも学園では結構いい成績を残せると思っている。
俺もアイリも魔法よりのスキル構成だしな。
それでもスキル、称号だよりはダメだろうから入学に向けての練習を再開した。
再度、自分とアイリを鑑定して変わっていないことを確認する。
これで入学の準備は万全のはずだ。




