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模擬戦 アイリ 前編

 「カイン、おめでと。お前強いな」


 戻ってきたカインを称賛する。

 

 「おめでとう」

 「おめでとう、カインさん」


 アイリとフローラも俺に続いてカインを称賛する。

 他のクラスの奴ら、特に女子たちがキャーキャーとカインを称賛する。

 フローラも他の女子動揺、少し頬を赤らめていた。


 イケメンだから、モテるなこいつ。

 しかもあの強さ。

 剣を使っての戦闘はなかなか格好よかったんじゃないだろうか。


 「あぁ。ありがとう」


 少し照れながらそう答えるカイン。

 その反応に女子たちはまた黄色い歓声を上げる。

 フローラもさっきより顔が赤くなっている。


 「くそ!剣を使うなんて反則だろ!」


 タロウが持っていた盾を地面ン位たたきつけて文句を言っている。

 そんなタロウはけれの担任であるカーム先生が窘めていた。


 もちろん、剣を使うのは反則ではない。

 あいつの勝手な言いがかりだ。


 「次はアイリだな。頑張れよ」


 「うん!」


 俺の応援に笑顔で頷くアイリ。

 クラスの男子たちはその笑顔を見て何かひそひそと話し出した。

 アイリは可愛いしモテるからな。

 フローラもアイリほどではないが可愛い。


 …‥なんか、俺の周り美形な奴が多くね?


 まぁ、今はそんなことどうでもいいか。

 今からアイリの試合だ。

 しっかり、応援しなくては。







 「お互いに準備はいいな」


 アイリと向き合っているのは女子生徒。

 名前はエリス・コーラル。

 コーラル家は貴族で、確か伯爵だったと思う。

 彼女はこの令嬢だ。

 鑑定してみた結果が、

 スキルに<火魔法>と<炎魔法>を持っている。

 火属性のスキルを二つ。

 恐らく生まれつきだとは思うが、彼女もなかなかの魔法の才能がある様に思う。

 

 「それでは…‥はじめ」


 お互いの準備が出来ていることを確認したセレン先生が開始の合図をすた。

 そのの直後、アイリが魔法の詠唱を始める。

 エリスも詠唱を始めた。

 アイリは特に何も持ってないが、エリスは杖を持っていた。

 その杖の先端に付けられた赤い宝石が、どんどんと輝いていく。

 

 「ファイアーボール」


 先に詠唱を完成させ火球を放ったのはアイリではなくエリスの方だった。

 しかし、その直後にアイリも魔法を完成させ火球を防いだ。


 「ウォーターウォール」


 どうやらアイリは最初から相手の魔法を防ぐつもりで防御系の魔法を唱えていたみたいだ。

 アイリのもつスキルは<魔力増大>。その上【シスコンの加護】の称号まである。

 この二つによってアイリの魔力量はかなり多い。

 なので恐らくだが持久戦を狙っっているんじゃないだろうか。

 

 お互い魔法メインの戦闘スタイルだ。

 こういう時は魔力が先に切れた方が負ける。

 それ以外にも先に魔法を当てるなどの方法はあるが、こういった打ち合いの場合は、どちらかが魔力切れを狙うのがいい。


 「わたくしに魔力量で勝負するつもり?

 いいわ。わたくしが凡人とは違う圧倒的な力の差を見せつけてあげるわ」


 エリスもアイリの狙いに気づいたようだ。

 しかもそれに乗ってくれると言う。

 これはアイリの勝ちだろう。

 もしエリスがスキル任せに強力な火属性の魔法を放って来たらアイリも防げなかったかもしれない。

 だけど、魔力量の差ならアイリに負ける要素は全くと言っていいほどないな。


 




 「ファ―アーボール」


 「ウォーターウォール」


 エリスが火球を放ち、それをアイリが水の壁で防ぐ。

 その攻防がしばらく続いたころ、有利になると思っていたアイリが少し厳しそうになってきた。


 これは決してアイリの魔力が限界に近いという訳ではない。

 理由は恐らくエリスのスキルだ。

 彼女はスキルの効果で火と炎の魔法が得意だ。

 得意と言うのは、魔法の構築詠唱がスムーズなどをさす。

 つまりはアイリはエリスの放つ魔法の速度について行くのが厳しい。

 最初は何とかついていけていたみたいだけど、時間がたつに連れて、遅れが目立つようになってきた。


 「なかなかやるわね。魔力がここまであるとは思わなかったわ。

 だけど、魔法の形成が遅い」


 そう言いながらも魔法の構築、詠唱を済ませ次々に火球を放つエリス。

 それに対し必死に水の壁で防ぐアイリ。


 「アイリー!頑張れー!」


 声を張り上げて応援する。

 俺たちの称号の効果は、お互いを感じるほど強くなる。

 だからこういった応援もアイリの力となるはず。

 少しずるい気もするが、これもアイリのもつ称号の効果なのでアイリの力と言って過言はないだろう。


 それでもアイリの魔法が早くなることはない。

 称号の力で更に魔力が高まっても、構築、詠唱が遅ければ意味がない。


 「ファイアーボール」


 そしてついにアイリの魔法が間に合わなくなり、火球がアイリに迫ってくる。

 その火球をアイリは後ろに大きく飛び何とか躱した。

 【シスコンの加護】は魔力だけでなく身体能力も上げてくれるのでそのおかげだろう。

 バックステップで一気に二メートルほど下がった。


 「ふっ。よけられたわね。

 でも、もうあなたの魔法ではわたくしの魔法に追いつけないわよ」


 どんどんと火球を放つエリス。

 そしてアイリは水の壁を張るのをやめ走ってよけ始めた。


 「あなた、なかなかやるね。

 まさかお兄ちゃん以外にここまでやられるとは思わなかったよ」


 そう言いながらはに駆けるアイリ。

 凄く楽しそうだ。


 「へえ。まだそんな笑ってられる余裕があるの?」


 「うん、そうだね。

 本当は魔力量で勝負しようと思ってたんだけど、私の魔法じゃあなたについて行けないみたいだから、作戦を変えるよ」


 そう言ってから何かの魔法の詠唱を始めるアイリだった。

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