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歩く塔のアン  作者: 霰
二人の出会い
5/24

4話


 アンに師事し、クーが悪魔狩りの修行をはじめて半月。

 平凡な農村の少年も、それだけ悪魔と戦い続ければ確かな変化が見えてくる。

 まだ小さな彼の身体には、悪魔と競り合って勝てるだけの膂力は宿っていなかったが、戦いに必要なのは力だけではない。


「ふん、躊躇なく殺れるようになってきたじゃない」


「………」


 アンの言の通り、クーの動きからは迷いが無くなっていた。

 最初こそ倒れた悪魔に火をつけることを躊躇っていたが、今は師の影響もあって彼の攻撃は一切の容赦がない。

 非力な自身を理解している彼は、積極的に敵の背後を取るようになった。

 アンに気を取られた悪魔たちの背後からナイフを突き入れ、すでに行動不能になって悶える者はすぐさま火炙りにした。

 銃を構えた悪魔と会敵すれば、すぐにアンや塔の後ろに隠れる強かさも身についた。


「おのれ、ちょこまかと隠れおって、卑怯者が!」


「どの口がそれを言うのよ」


「………」


 このように、時にはクーの戦法を姑息と罵倒する悪魔もいたが、そもそも自分より弱い相手に徒党を組み、銃を突きつける者たちに言われる筋合いはない。

 当然のように言い返しながら、アンは縦横に鎖を振るって悪魔たちの四肢を叩き落とし、首をねじ切った。

 そうして達磨になった悪魔たちを、クーは一人残らず火炙りして殺していくのだ。

 軍勢に対する小さな少年の身では最大限の活躍だろう。


 見守るアンも彼の成長には満足していたが、当の本人はどうしてか不満そうだった。

 褒められても特に喜んだ様子もなく、時折師であり保護者分であるアンを見て溜息をつく日々。

 指示にこそ逆らわないが、初めて会った時のような素直さとはまた別種の性質が見えるようになってきたのだ。

 瞳に差す影は日に日に濃く、深くなり、口数も減っていった。

 休憩時間や眠る前は塔の中の書物を手に取ったりしていたが、次第にそれも止めてしまった。

 日中悪魔を殺し、塔の中の果実を食べ、夜は眠って身体を休める、彼の生活はいつしかそれだけになっていた。


「………」


 アンもそれはわかっていた。

 賢い彼女が毎日寝食を共にし、戦いをこなしていれば当然その変化は見えてくる。

 アンは姿こそ幼いがすっかり場慣れした女傑、といった人物だ。

 だからこそ敵には一歩も後れを取らず、悪魔には苛烈な姿を見せるが、


「……クー、ちょっとあんた、どうしたのよ」


「………」


 拗ねた子供を相手にするのはいささか苦労するようだった。

 何かを聞き出そうにもだんまりで、返答が返ってこない。

 見た目だけは同年代の少年少女だったが、この段階で二人の関係は完全に子供と保護者だった。

 従順だが微かに不満げな子供と、その扱いに困る母親。傍目からはそのように見える。


 普段なら微笑ましい絵面だが、今は戦闘中だ。話し込んでいる場合ではない。

 ここ半月、悪魔たちの陣営はこの二人の手によって散々に荒らされてきた。

 彼らは組織である以上、末端が切り崩され始めれば、敵を食い止めるために大物が現れるのは道理だった。

 岩場の影から、一つの大きな影が持ち上がり、野太い声が響く。


「貴様が噂の『塔の娘』か……」


 目に見える範囲の悪魔は大方倒したか、そうでなければ戦意を喪失していた。

 しかしその大きな影が現れると、生き残りの軍服たちは突然両手を上げて勇み立ったのだ。


「長老隊長だ!」


「老将がおいでになったぞ!」


 長老隊長。

 聞いた感じ、悪魔たちの筆頭格なのだろう。

 自然とクーは身構えたが、しかし、


「……何だ、あれ……!?」


 最近は寡黙な彼が珍しく声を上げた。

 頭に二角を持つ事から、現れた存在が悪魔であることはわかる。

 しかし、周りにいる者たちと比べると明らかに様子が違ったのだ。

 まず大きさ。

 軍服がはちきれんばかりに筋骨隆々の上半身だけでも、肩幅だけで周りの一兵卒の二倍以上はある。

 だが腰から下はどういうわけか青鱗の巨大な蛇のようになっており、それが逞しい身体を持ち上げている。

 長老の名の通り、白髪と髭を蓄えた老いた人面に縦に模様の入った爬虫類の瞳と、先が枝分かれした蛇の舌をもつ不気味な蛇男は、長い身体を生かして地上のアンを見下ろした。

 文字通り蛇に睨まれた格好なのだが、図太い少女はこの程度では屈しない。

 表情を動かさないまま、冷静な声でやっと喋ったクーの質問に答えた。


「……『大悪魔』ね。百年前の悪魔の中でも質の悪い恨まれ方をしたやつは、あんな具合で不細工な格好に」


 豪胆なアンは相手を煽ることも忘れなかったが、


「アンっ!」


 直後、その姿が消えたかと思うと、小さな体が吹き飛ばされ、背面の塔に叩きつけられた。

 目の前にはいつもとは逆に、尻尾を振り切った格好の蛇男。

 眼にもとまらぬ速度でアンの細身を撃ち飛ばした蛇男は、残ったクーをじろりと見降ろした。


「知っておるぞ、貴様ら……我らの陣をことごとく潰して回るその蛮行、最早看過に堪えぬ。大人しくしていれば多少の慈悲の掛けようもあったが、こうなっては子供とて容赦はせぬぞ」


 クーは子供なりに勇敢な質だったが、それでも今回は相手が大きすぎた。

 銃のような特別な武器こそ持っていないが、大悪魔との名前の通り一兵卒とはそもそもの力が違う。

 対する少年の手の中には、木を彫っただけの玩具のナイフと小ぢんまりした蝋燭だけだ。

 倒れた悪魔の四肢を落とすには十分だったが、小さな体にこんな装備では、目の前の巨大怪人には到底太刀打ちできない。


「何だ、小僧。小娘がやられた途端、随分と神妙になったではないか。貴様もすぐに後を追わせてやろう」


「……くっ、うぅ……」


 抵抗するにはあまりに幼い。

 武器も貧弱。

 挙句に保護者分を吹き飛ばされ、たった一人になった。

 もう勝負はついているというのに、蛇男はそんな相手を見下ろし、嘲笑い、動けない相手を叩き潰そうと再び長い尾を振り上げる。


「無力な子供の身で、我らの将軍様に逆らったことを呪うがいい。死ねっ!」


 一瞬で失意に満ちた顔に向かい、蛇男は持ち上げた尾を振り下ろした。

 皺だらけの老爺の顔を悦楽に歪める様は正に悪魔。

 力なく、抵抗の許されないクーは、ただ絶望の中で邪悪な笑顔を見上げるしかできない。


 彼の視界は蛇男の太い尾に覆い尽くされ、


「え」


「……は? ぎゃあああっ!?」


 直後、表情を失った蛇男の顔だけが見えるようになった。

 クーを狙って振り下ろされた尾は、しかし彼を捉えることはなかった。

 いつの間にか、尾の半ばから先端が消えてなくなっていたのだ。

 根本だけになった蛇の尾は大地を打ち付け、辺りに盛大な地響きを鳴らしたが、周りにいた者が転んだだけで犠牲者は無い。。

 生々しく肉の剥き出しになった断面を晒しながら、短くなった蛇男は地面に倒れ、まるで芋虫のように醜く悶え苦しんだ。


「……全く、子供が無力で何が悪いってのよ。できないなりに必死で工夫してるってのに、不細工な上に気の利かない爺ね」


 クーと残った悪魔たちが声のする方を振り向くと、そこには先に倒れたはずのアンが健在な様子で立っていた。

 右手に鎖を持っていることは変わらないが、左手にはどういうわけか大きな本を開いて持っている。

 しかもその紙面から、本体の本より遥かに大きな腕が飛び出し、手にしている巨大な銃の口から硝煙を上げていた。


 銃を握る手は骨だけ。

 だがそれを覆う服の袖は、周りの悪魔たちと似通った軍服のものだ。

 戸惑うクーの前で、アンは薄ら微笑んだ。


「ま、あんたはよく頑張ったわ。もう下がってなさい……ちょっと流石に、まだ『大悪魔』の相手は無理よ。あんまりやりたくないんだけど……こういう相手との戦い方も、見せておくわ」


 アンはどういうわけか獲物の鎖を棄て、本を開いたままクーの前に進み出て、痛みに悶える蛇男と対した。


 アンは骸骨の手首を掴んで本の中に押し込むと、空いた右手も使って大きな本を両手で持ち、瞳を閉じた。

 するとその手の中で本は強く発光を始め、パラパラとページがめくられながらゆっくりと宙に浮き始める。

 どう見ても何かの予備動作だったが、その間に蛇男は両腕を衝いて態勢を立て直していた。


「おぉ、おのれ小娘ぇ……! この私に、将軍様の第一の部下たるこの私にぃ、よくもこのような手傷を負わせてくれたなぁ……!」


「はぁ……つくづく勝手なもんよね。あんたは何百人殺しても罪悪感一つ感じないってのに、体半分吹っ飛ばされたくらいで怒るんじゃないわよ。腰巾着のくせにケツの穴が小さいわね」


 どんな手段でかはわからないが、傷付けられた蛇男は怒り狂い、周りの兵士たちは恐れ戦いている。

 対するアンは相変わらずの態度だ。

 全身ぺしゃんこに潰れていてもおかしくないというのに、全く怪我をした様子もなくいつもの毒舌で蛇男を煽った。


「き……貴様ぁーっ!!!」


 口が悪いだけで正論も正論だったが、ただでさえ激高している相手に更なる挑発を重ねればもう歯止めが利かない。

 生意気な小娘を今度こそ干物にしてくれようと、蛇男は逞しい腕を振り上げた。


 巨大な拳が小さなアンをすりつぶそうと迫った、その瞬間。


「……おいでなさい『愚総統(フーラー)』!」


 掛け声とともに本が強く発光し、ページの間から銀の鎖が主人に向かって伸びた。

 アンがその鎖を手に取り、力強く引っ張ると、本の中からは再び拳銃を持った骸骨の手。

 堅い手の甲が蛇男の拳を防ぐと、今度は肘から下、肩と順に本から飛び出し、やがてその全身が現れた。


「……また、大悪魔……!?」


 濃緑の軍服に、二角、蝙蝠の羽、それは他の悪魔と同じだったが、現れたのは右手に銃、左手に軍刀を手にしたただの骸骨だった。

 しかし、大きい。

 大きさだけなら蛇男の全長すら上回る骸骨の巨人は、首に長い鎖付きの輪をかけられ、その手綱をアンに握られた格好で大地に立った。


 額に穴の開いた巨大なしゃれこうべは、己の手綱を握る少女をゆっくりと振り返り、


「おのれ、この劣等民族が! またしても私に首輪を嵌めたな、絶対に許さ、んごぉ」


「ガラだけの分際で口を利くんじゃないわよ、気持ち悪い」


 どういうわけか主らしいアンに向かって突然罵倒を始め、直後に脛の骨を鞭で砕かれた。

 召喚された骸骨巨人は現れて早々片足を失って倒れ、周りの男衆の眼が揃って点になる。

 痛覚があるらしく悶える骸骨巨人に、アンは一切気を遣った様子もなく鎖を引き、乱暴に立たせた。


「ほら、とっととこいつら潰して頂戴。言うこと聞いたらお仕置きはしないでひっこめてあげるわよ」


「く……くそぉぉぉぉ!」


 怨嗟の声を上げながら、骸骨巨人は蛇男に銃口を向けた。


 骸骨の手に比例して大きな引き金が絞られると、その銃口に高い音と共に光が集う。

 悪魔たち同様動けないクーを、アンが抱き寄せ傍に置いた直後、結集した光の弾は勢いよく蛇男に向けて発射され、


「ちょ、待……!」


 命乞いすら最後まで言わせず、大爆発と共にその首から下を粉々に打ち砕いた。




 蛇男が倒された後は、戦いにすらならなかった。

 片足を他ならぬ主人に吹き飛ばされながらも、骸骨巨人は巨大拳銃と軍刀で残った悪魔たちをことごとく潰して回り、アンがまるで掃除のような気安さで砕けた肉片に火をつけ燃やしていく。

 クーが余りの衝撃に棒立ちになる中、ここの悪魔の陣営は十分と持たずに壊滅し、蛇男の首と塔を残して更地となり果てた。


 アンが地面に落ちた本に鎖を押し込むと、骸骨巨人は再び本の中に吸い込まれていき、かくしてこの地の戦いはあえなく幕引きとなった。

 首だけで一人残された蛇男は、呆然と大敗北の現場を見つめていたが、勿論この男だけを生かしておくアンではない。


「ほら、クー、ぼんやりしてないの。今からこいつに止めを刺すわよ」


 彼女は塔に戻ると、新たな本と鎖をもう一つずつ持ってきた。

 曰く、大悪魔に止めを刺すためにはとある儀式が必要との事で、これらはそのための祭具のようなものだという。

アンは蛇男の首の前に本を置き、その上に鎖を乗せて、自分の腰からカンテラを外した。


「大悪魔はね、余りに罪が重すぎて、エリシオンの灯でも消しきれないの。だから倒しても、ちょっとずつ体が再生していずれは復活するわ。そうやって暴れ出さないように閉じ込めておく道具が、これね」


 言うと、アンは骸骨巨人が出てきた本をクーに見せた。


「これは禁書。倒した大悪魔を封印する道具よ。さっきみたいに中身をふん縛ってこき使うこともできるわ。この塔は、禁書の封印施設でもあるんだけど……いつかは封印じゃなくてちゃんと殺せるようにするのが、あたしの旅の目的」


「アンの……目的」


「えぇ、そのためにあちこち回ってるんだけど、まずはコイツのお仕置きね」


 アンが睨むと、首だけになった蛇男がぎくりとした。


「ゆ、許してくれっ! 私はもう部下もいない! 悪さもできない! お、お前たちに二度と危害は加えないから、見逃してくれぇ!」


「まぁ、封印っても、やり方は他の悪魔と同じよ。エリシオンの灯で本と鎖ごと焼けばいいの。禁書とコイツが完全に燃え尽きれば封印は完了……ま、半日くらいかかるけどね」


 アンの説明を聞きながら、蛇男は後ろで何やら喚いている。

 ふん縛ってこき使うとはどういう事か、とか、半日かけて焼き殺すのか、とか、そんな内容だ。

 最初は怒り、次第に焦りが見え始め、最後には哀願を始めたが、まるで何も聞こえていないようにアンは匙を取り出し、カンテラの中の炎を掬った。


「……待って、アン」


「うん?」


 まさに蛇男の鼻先に炎を突き付けたところで、クーはアンを引き留めた。

 命乞いが聞き入れられたと思ったのだろう。一瞬だけ蛇男の表情が輝いたが、次の瞬間には再び凍り付いた。


 少年の手の中には蝋燭。

 その目には深い怒りの炎。

 齢十歳の子供には不似合いな、殺意に満ち満ちた顔だった。


「燃やすだけでいいの?」


「……えぇ」


 アンは蛇男の鼻面から炎を離し、代わりにクーの蝋燭に火を点けた。

 少女は火を止め引き下がり、代わりに少年が前に出て蛇男の顔に蝋燭の火を突き付ける。

 最早何も言えず凍り付く蛇男の前で、


「……卑怯って言われた、何度も」


 少年の暗い声が響いた。

 直後に響く絶叫。

 兵士と共に散々罵った子供に火を付けられ、首だけ残され悶えることもできない悪魔の醜い断末魔が辺りを揺らす。


 そんな中でもクーの小さな声は、不思議とアンの耳によく聞こえた。


「弱いって言われた……未熟って言われた……何度も」


「……そうね」


 あどけない頬を涙が伝う。

 敵の言葉だ、気にすることは無い。

 アンはそう言いかけ、しかし止めた。

 今の彼の中に満ちるのは、怒りと、そして屈辱。

 未だ未熟で、弱い自分への失望だった。

 本来はそう嘆くべきことではない。子供が大人に勝てないのは、ごくごく自然なことなのだ。


 だが、彼の目の前には、そんな常識を覆す相手が常にいた。

 見た目だけはほとんど同年代の保護者、アン。

 しかし彼女を前にすれば、自ずと実力の差が見えてくる。

 子供さながらに何もできない自分と、荒っぽく鎖の鞭を振り回し、思うさま敵を粉砕する頼もしい少女。

 同じ子供の筈なのに、まるで雲泥の差。

 それを日頃からまざまざと見せつけられたクーは、次第に自分のやることなすことが恥ずかしくなってきていたのだ。

 そのくせ悪魔たちから毎日のように罵られ、しかも自分ではその相手を打ち砕くことができず、罵倒に言い返すこともできず、アンが作った肉片にただ火を点けるだけの日々。

 屈辱は晴らせず、そうして幼い心に尽きることのない闇を作り出していった。


 どうして自分は、彼女と同じようにできないのか。

 いつしか心を病んでいった幼い相棒にかけるべき言葉は、気休めでも慰めでもない。

 だからといって未熟をより突き付けるなど論外だ。唯一の味方にまでそんな真似をされればいよいよ動けなくなってしまう。

 励まし、そして激励してやるべきだ。

 しかし、


「……仕方ないわね」


 アンは毒舌家であっても話し上手ではない。

 こういう時にかける上手い言葉を、彼女は見つけることができなかった。


 だからアンは、強くクーを抱きしめた。

 これくらいしか、思いつかなかった。


「そう……あんた悔しかったのね」


「……うん」


「だからだんまりになったのね……あたしに聞く前に自分でわかっていたいから。何とかできることを探して、自分で考えていたのね」


「……うん」




 冷たい身体だ。

 アンに抱かれながら、クーはそう思った。

 それでもいいとも思った。

 故郷と両親を失って、未だ半月。

 それでもこうして抱きしめられる感覚は、まるで十年来を経たように懐かしかった。


「悪かったわ……あんまり説明不足過ぎたわね。頑張らせすぎたわ、ごめんなさい」


「……っ」


 我慢できずに、クーは泣いた。

 どうせ他には誰も見てはいない。恥も外聞もなく声を上げた。


 そうしてやがて、アンの言葉と悪魔の断末魔を子守歌にクーは眠り、目覚めた時には蛇男はすでに灰になって、中には一冊の本が残されていた。


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