始まり
初心者です。また掛け持ちしちゃったよ、、、お前はバカだって?、、、違う私はアホだ!
「さあて、今日もやっていきますか!」
そう言って、ヘッドギアを着ける。そう、これはゲームと言えばVRMMO をさすのが当たり前。テレビゲームなど、もう古い。そんな近未来のお話、、、日々日々、新しいVRMMO が出るなか、今日発売のゲームはものすごく注目を浴びていた。内容は普通のVRMMO と変わらない。よくあるやつだ。しかし、注目を浴びている、、、その理由は、初めてVRMMO を作った会社が作ったゲームだからである。その名は
『スカイ アイランド ファンタジー』通称SIF
「ゲームスタート」
このプレイヤーは那岐 勇翔。
実はただのプレイヤーではない、、、テストAIだ。一応、高校生という設定だ。
「うおー!」
さっきまで天井を見ていたのに、気付けば空に浮かんでいる。すると、名前を記入せよと書かれた半透明なものが出てくる。
「そのまま、ユウトだ」
次に、武器を設定か、、、
「双剣で良いかな?あ、見た目はリアルのままなんだ、、、」
すると、急に青い光が俺をまとう。これは転送の合図だ。次の瞬間俺は始まりの島に来ていた。
-始まりの島『コケコ』-
「おー、、、これがVRMMO か」
辺りを見渡すと前方には街があり、後ろには、、、
「すげえ、島が、、、浮いてる!」
まさにスカイアイランドだ。とりあえず、モンスター狩りをしたくなったので、西の谷のエリアに向かう。
「うーん、、、俺がAIだからか知らないけど、NPC かプレイヤーか分かる。」
なんというか、違いはないのだが、本能というべきか、、、それで違いが分かる。
「そういえば、こっちの世界でもリュオと話できるのかな?」
リュオというのは、俺の脳に埋められた、俺と同じAIだ。ネット上の情報等を一瞬でかき集め、分析したり出来る。そして、色んなデータが入っており、俺の補佐をしてくれる。自我があるらしい (本人いわく)すると、
《肯定、俺もこっちの世界で喋れる》
と、返事が返ってきた。
「こっちの事よく知らないからよろしくな」
《了解》
「さて、西の谷のエリアに着いたが、、、どうすればモンスターが出てくるんだ?」
《普通に歩いていれば良い》
「ふーん」
言われたとおりに、歩いていると
「しゃああああ!!」
「来たな!」
《モンスター出現》
「見たら分かるわ!」
そうツッコミをいれながら、双剣を構える。
「相手の情報は?」
《モンスターの種類を確定。モンスター名:スライム。特徴は自我が無く、弱い》
「なるほど、とりあえず斬れば良いんだな?」
《肯定》
「うおら!」
掛け声とともに双剣を振るう。すると、モンスターがポリゴンになり、拡散する。
「こういう感じか、、、」
すると、ピコン!とメッセージが出てくる。
「レベル2になった。なにこれ?ステータスポイント?」
《ステータスとは、素早さ、攻撃力、回避力、マジックポイント、防御力があり、ステータスポイントはそのどれかに振れるポイントである》
※回避力は自身の反応速度などで補える。これはいわゆる補佐。
「つまり、素早さに振れば素早さが上がるということか?」
《肯定》
じゃあ、、、どうしよ?
「俺の今までの行動や、この武器から、どのように振れば良いかとか分析出きるか?」
《肯定、それでは開始する。ユウトに合うのは、AGI を中心に上げていくことだ》
「なるほど」
とりあえずいわれたとおり、AGI を中心に振ってみる。
「うーん、実感が湧かないな」
《歩いてみたら分かる》
「どれどれ」
歩いてみると、
「うお!速くなってる」
そして、そのまま、狩りを続けた。
-数時間後-
「狩りって楽しいな!」
《その訳を分析。それは普段狩りを行えないからだと思われる》
「いや、そこらへんは分析しなくて良いんだけど、、、」
まぁ、とりあえず
「街に行ってみるか」
-街『葵』-
「ほう、凄いなぁ作り込まれてる。」
《他のVRMMO もこんな感じで珍しくない》
「おい、そういうの止めろ」
とにかく、武器屋に行きたい、、、
「リュオ、武器屋ってどこか分かるか?」
《肯定、ユウトの隣だ》
「え、、、?」
すぐ隣に武器屋があった、、、
「はっず!めっちゃ恥ずかしいんだが!」
《草》
「草生やすな」
とりあえず、入ろう
「すみません」
「いらっしゃいませー」
メイドが迎えてくれる。NPC だな
「えっと、防具はないですか?」
「双剣使いの方にぴったりな防具ならここに、、、」
案内をうけ、防具を見る。
「リュオ、俺に合う装備は?」
《この棚にある一番左上の防具だ。》
「了解、あれください」
「わかりました」
それを買って、装着する
「うん、良い感じ」
鎧などは無いが、とりあえず動きやすい格好で、一応、VIPが雀の涙ほど増えている。
「さて、今度は東の山のエリアに行こうかな?」
-東の山のエリア-
「うわ、プレイヤーいっぱいいるじゃん」
ここら辺のモンスターは狩りつくされてそうだな。
「どこか良いとこはないか?」
《西の谷のエリアもしくは、北の湿地のエリアだ》
「なら、北だな」
-北の湿地のエリア-
「お、ほんとだ空いてるな」
すると、モンスターが飛び出してきた。攻撃してきたので、避ける。
「あいつは?」
避けられても、モンスターは爪やらパンチやらで攻撃してくる。それをかわしながら説明を聞く
《検索終了、モンスター名:リザードマン湿地等の水のあるところに棲息、脚が速く、水があると、より速くなる》
「なるほど、だから距離をとってもすぐにつめられる訳だ、、、ウィンドスラッシュ」
さっき手に入れたスキルを使う。双剣から二本の風の攻撃が出ていき、リザードマンに直撃する。
《リザードマンが怯んだ。畳み掛けた方が良い》
「分かった」
リザードマンに近づき、双剣で斬っていく。
「ぐああああ!!!」
「トドメだ!」
最後により深くリザードマンに攻撃をする。すると、リザードマンが倒れる。
「ふう」
ピコン!とメッセージが出てくる。
「スキル水迅を獲得か、、、」
《この調子でスキルを手に入れていけばいい》
「了解」
そう言って、湿地を走り出す。