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青い日々06

 日本は本国の18~39歳までの男性十万人の移住希望者を募った。結果、約8万6000人の男性が中国の開拓地に移住した。開拓地では日本国憲法が施行されたが、さらに開拓地のみに適応される憲法が出来た。


【一夫多妻法】


 当所は100年前後で男女比を元の水準に戻せると思っていたが、ワードディスペアにさらされた女性はDNAに障害を持っており、産まれてくる大半の子供が女の子だった。医学的な治療法が分からなかったため、とにかく沢山子供を作るしか男の子を授かる方法がなかった。しかし産まれてくる子も同じ体質を持っていた。そして負のスパイラルが始まる。産まれてくる子供の96%は女の子だった。この悪循環のなか人口はたくましく増加。未来都市に引かれて各地からも男性が集まった。

 それから60年、つまり今。


世界女男比

 96:4


 前中国は【中日本(ナカニホン)】と命名。今や世界最高峰の電工国家の名を世界に知らしめていた。

世界もまとまり、中東連盟、アフリカ大国、南アメリカ合衆国そして日本国の四ヵ国で世界は出来た。

どの国もここ100年で急成長した。性病の断絶、自然環境の復元、格差の撤廃や労働の軽減。しかし、北アメリカとロシアには未だに復興のめどがたっていない。まだウイルスが残っているらしい。

 いつしか中日本は一時的な居住区ではなく、世界首都になっていた。


「…て流れは分かりますよ?」


「…あんた何で100点じゃないの?」


「それが前日頑張りすぎて、テスト中寝ちゃいまして~テヘ」


「じゃあ、再テストで90点以上だったら補習免除!!」


「マジッスか!!!!頑張ります!!」


 こんなやり取りをのんびりとしている今。ここは中日本、首都【京城(キョウジョウ)】の私立宮前高校。2年B組40番でただいま再テストを死ぬ気で解いてる俺、和賀真樹。成績はボチボチで家も普通。友達は多いし、クラスにも打ち解けている。

 男女比、4:96の中の数少ない男の子。

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